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2026年 第2回合同テスト 初日総合トップはイゴール・オオムラ・フラガ

2026.06.30

初日総合トップ イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

鈴鹿で行われた第4戦・第5戦から1ヶ月余り。6月30日(火)〜7月1日(水)、静岡県・富士スピードウェイに全日本スーパーフォーミュラ選手権のエンジン音が轟いた。今年誕生から60周年となる富士スピードウェイでは、来たる7月17日(金)〜19日(日)に「第3回瑶⼦女王杯 2026年全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦・第6戦・第7戦」が開催されるが、その大会を前に今シーズンの第2回公式合同テストが開催されたためだ。テストに先立つ先週末には、W台風の影響で雨天が続いた富士。しかし、テスト前日から天候は好転し、走行初日には雲の上に富士山が顔を出した。全体的には曇りとなったものの、時折日が射す時間帯もあり、コースは終日ドライコンディション。湿度が高く蒸し暑くはあったが、その中で各チーム、各ドライバーは精力的にメニューをこなしていった。午前2時間、午後1時間50分+各グループ10分間というセッションを通じて、初日の総合トップタイムをマークしたのは、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)。これに坪井翔(VANTELIN TAM TOM’S)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と続いている。

搬入日となった6月29日(月)の夕方には、雨もパラついた富士。その夜はかなり気温が下がり、30日(火)は霧に包まれた朝を迎えた。そこから次第に天候は回復。薄日も射し始め、わずかに雪が残る富士の頂が中腹にかかる雲の上から顔を出す。富士スピードウェイのゲート前には、平日にも関わらず早朝から熱心なファンが列を作って、スーパーフォーミュラの走行を楽しんだ。今回のテストには、16チーム・24台のマシンが参加。ドライバーは全部で25名が参加しているが、その中で注目の存在となったのは、ジュリアーノ・アレジ(KCMG)。アレジは2023年の第5戦以来、約3年ぶりにスーパーフォーミュラのコクピットに戻ってきたが、初日の午前中はレギュラーシーズンで山下 健太(KCMG)がドライブしている8号車に搭乗。午後からは自身が乗る予定の9号車のステアリングを握った。また、初日はステアリングを握っていないが、2日目のセッション3にはにはエヴァン・ジルテール(San-Ei Gen with B-Max)が搭乗予定。ジルテールは、現在スーパーフォーミュラライツでドライバーズランキング3位につけている仏の若手ドライバーだ。レギュラードライバーの野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)が開幕から速さを見せているだけに、ジルテールがどんな走りを見せるのかも注目されている。

初日総合2番手 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

さて、この初日、最初のセッションが始まったのは、午前9時30分。この時点で気温は24℃、路面温度は31℃まで上昇。風はほとんど吹いていない状況だった。そのコンディションのもとコースがオープンされると、ほとんどのマシンがすぐにコースに入っていく。今回のテストでは、各車に6セットずつニュータイヤが供給されるだけでなく、持ち越しタイヤの使用も認められているが、多くはまずユーズドタイヤでコースイン。セッション開始から6分ほどというところでは、最初のプッシュラップで岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)が1分24秒475と、真っ先に24秒台に入ってくる。これに続いて1分24秒720をマークしたのは、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。その数分後、牧野も1分24秒818と24秒台に入ってくる。さらに、富士で昨年も優勝している坪井が1分24秒857、前回の鈴鹿でチームとして初優勝を果たした福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)も1分24秒836と24秒台に突入。序盤はこの5台が24秒台をマークしている。最初のプッシュラップでマシンの状態を確認した各ドライバーは、ここから本格的にテストメニューをこなしていく。マシンセットアップを変更していくチームもあれば、メインストレートイン側を使用して空力のデータ採りを行うチームも。セッションが進むにつれて、路面のグリップも上がり、全体的にタイムも上がって行った。セッション開始から26分というところでは太田が1分24秒333とトップタイムを更新。その数分後には牧野が1分24秒086とさらにトップタイムを更新してくる。また、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分24秒270、福住が1分24秒162と自己ベストを更新。フラガも1分24秒297までタイムアップしてチームメイトの佐藤に続いた。さらに、フラガはセッション折り返しから間もなく自己ベストを更新。1分23秒529と、真っ先に23秒台に入ってくる。この後半も、各チームはセットアップを色々と調整し、ドライバーたちもピットイン/アウトを繰り返していった。そして、セッションの締めくくりには、多くのドライバーがニュータイヤを投入。残り6分を切ったあたりからコースに入ると、最後はタイムアタックシミュレーションに入る。このアタックでトップに立ったのは、太田。米国でのレースを終えて今朝、羽田に着いたばかりという太田は、1分23秒464というタイムを叩き出して、フラガが中盤にマークしていたタイムを上回って見せた。2番手にはフラガ。さらに、佐藤が1分23秒781、小出峻(ThreeBond Racing)が1分23秒816、岩佐が1分23秒948、セクター3でタイムを伸ばせなかった牧野が1分23秒988と、ここまでが23秒台のタイムをマーク。トップ6はホンダエンジンユーザーが独占した。これに続いたのがトヨタエンジンユーザー勢でトップとなる坪井。坪井は1分24秒085で最初のセッションを締めくくっている。

初日総合3番手 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

3時間のインターバルを経て、午後のセッションが始まったのは午後2時30分。昼頃からは陽射しが強まり時間帯もあり、セッション開始時の気温は26℃、路面温度は38℃まで上昇していた。メインストレートは向かい風となる。午前中には吹いていなかったこの風が少し冷気を含んでいたため、体感的にはそこまでの蒸し暑さとはならなかった。そのコンディションのもと、コースがオープンされると、多くのドライバーがすぐにコースイン。ショートランを中心に、様々なセットアップメニューをこなしていく。このセッションでは、序盤から岩佐が1分23秒892、坪井が1分23秒771、フラガが1分23秒722と早くも23秒台に入ってきた。坪井は2回目のランでさらに自己ベストを更新。1分23秒660をマークして、この時点でのトップに立った。その後、最終コーナーでスピンする車両などもあったが、自力で再スタート。セッションは赤旗によって中断されることなく、順調に進んでいく。そんな中、開始から36分というところではルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)が1分23秒934をマークして、この時点での4番手に浮上してきた。セッション折り返し時点では、坪井がトップ。これにフラガ、岩佐、ブラウニング、福住と続き、ここまでが1分23秒台のタイム。さらに、佐藤、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)、牧野と続く。その後、セッション後半に入ると、ニュータイヤを投入するドライバーもちらほら。その中で、佐藤が自己ベストを更新。佐藤は、1分23秒696、1分23秒648と2周続けて自己ベストをマークすると、この時点でのトップに躍り出た。さらに、その10分後には、オサリバンがニュータイヤで1分23秒642をマークし、佐藤を上回ってくる。その後も、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)やブラウニング、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、太田、山下らが全車で走行するセッション終盤には自己ベストを更新。最後の最後には、フェネストラズが1分23秒624までタイムアップし、オサリバンを上回った。結果、全車走行でのセッションは、フェネストラズがトップ。これにオサリバン、佐藤、坪井、阪口、フラガ、山下、ブラウニング、牧野、太田というトップ10になっている。

テストに参加したジュリアーノ・アレジ(KCMG)

そこから10分間のインターバルを経て、2グループに分けての走行が始まる。各グループの走行時間は10分間。まずはBグループの走行が午後4時30分に始まった。今回、ランキングに基づいて、Bグループに振り分けられたのは、笹原右京(REALIZE KONDO RACING)、太田、アレジ、小出、福住、野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)、小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)、坪井、阪口、野村、チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)、佐藤の12台。セッションが始まると、多くのドライバーがコースに入り、アウトラップを終えるとピットに戻る。そこからニュータイヤに交換。タイムアタックのシミュレーションに向かう。ところが、ブルツが300R手前でスローダウン。左リヤタイヤのナットが緩んでいたため、ブルツはダンロップコーナー手前の退避路に出て、マシンをストップさせる。その他のドライバーたちは残り時間が2分となったあたりから、タイムアタックへ。まずは太田が1分23秒114と自身が午前中にマークしていた総合トップタイムを書き換えてくる。これに続いて大きくタイムを伸ばしたのは利徠斗。利徠斗はここで1分23秒354と太田に次ぐタイムをマーク。しかし、これに続いた佐藤が1分23秒157と利徠斗を上回り、さらには坪井が1分22秒948と、今日初めて22秒台に入ってきた。その後、Bグループでは坪井のタイムを上回ったドライバーがおらず、ここでは坪井がトップをキープ。それに太田、佐藤、1分23秒173までタイムを伸ばした福住、利徠斗、野尻、阪口、野村、笹原と続いた。その後、5分間のインターバルにプラスして、1分間のディレイがあり、Aグループの走行が始まったのは午後4時46分。今回、Aグループには、岩佐、ブラウニング、牧野、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC) 、山下、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing) 、オサリバン、松下信治(DELiGHTWORKS RACING)、フェネストラズ、大湯、フラガ、ロマン・スタネック(ナビクルBuzz MK RACING)が振り分けられた。10分間のセッションが始まるとフェネストラズを先頭に、半分余りのドライバーたちがすぐにコースイン。アウトラップを終えるとニュータイヤに履き替える。一方、最初からニュータイヤを装着してピットに待機し、そこからコースに入るドライバーたちもいた。さらに、ここでアタックを行わなかったのは岩佐。岩佐はマシンの状況で確かめたいことが残っていたということで、ユーズドタイヤでの走行に入ると、他のドライバーたちがアタックラップに入る前にはピットに戻った。Bグループと同様、各ドライバーがアタックに入ったのは、セッションの残り時間が2分ほどとなったところから。ここで真っ先にアタックを行ったのはフラガは、大きくタイムアップして1分22秒563を叩き出す。Bグループトップだった坪井のタイムを0.385秒も上回ってきた。最後までこのタイムを破ったドライバーはおらず、フラガは総合トップで初日のセッションを終了。2番手には坪井がつけた。3番手には、2周続けてのアタックを行い1分22秒962までタイムを伸ばした牧野。これにBグループで2番手だった太田、Bグループで3番手だった佐藤、Bグループで4番手だった福住と続いた。さらに、ここでは大きくタイムを伸ばせなかったというAグループのフェネストラズ、セクター3でミスがあったという同じくAグループのオサリバンと続いている。

明日7月1日(水)には、締めくくりとなるテスト2日目のセッションが行われるが、多くのチーム&ドライバーはレースを見据えての走行を行う見込み。本番のレースウィークに向けて準備する大切な1日となるが、誰がどのように締めくくるのか、気になるところだ。

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