2026年 第8戦 東北大会「SUPER POLE QUALIFYING Supported by YOKOHAMA TIRE」野尻智紀が25回目のP.P獲得!
2026.08.08
第8戦 予選1位 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)

午前中はカンカン照りと言ってもいい暑さとなった8月8日(土)の宮城県・スポーツランドSUGO。しかし、午後になると、SUGO周辺の山には雷雨が襲来。その影響で、SUGOの空にも雲が広がり、冷たい風が吹いた。コンディション的には、フリー走行から大きく変わってしまう。そんな中、午後2時20分からはスーパーフォーミュラのノックアウト予選が行われた。今回のノックアウト予選はQ1からQ3までを戦うフォーマット。そのノックアウト予選で今季2回目、自身通算25回目となるPPを獲得したのは、野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)。これに1000分の32秒差でポイントリーダーの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、先週のスーパーGTで大きなアクシデントに見舞われた影響を感じさせない走りを見せたイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)と続いた。さらに、Q3に進出したドライバーの中では、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手、坪井翔(VANTELIN TAM TOM’S)が5番手。セカンドロウまではホンダエンジンユーザー勢が独占している。
第8戦 予選1位 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)

朝のフリー走行を終えてから2時間余り。スポーツランドSUGOの空には、午後1時30分頃から急速に雲が広がり始める。これは西側の山々で激しい雷雨が降っていた影響だ。その影響でストレートに吹く向かい風も強くなり、気温は29℃、路面温度は43℃と、急速に下がった。そんな中、いよいよ午後2時20分からは10分間で争われるAグループのQ1が始まる。今回、ランキングをもとにAグループに振り分けられたのは、岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)、笹原右京(REALIZE KONDO RACING)、牧野、山下健太(KCMG)、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)、福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)、松下信治(DELiGHTWORKS RACING)、小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)の12人。ピットロード出口がオープンされると、牧野を先頭に、岩佐、フェネストラズ、佐藤、山下、大湯といった順で、まもなく全車がユーズドタイヤでコースに入る。今回、アウトラップでピットに戻ったドライバーはおらず、もう1周、インラップを走ってから、牧野、フェネストラズ、佐藤、利徠斗、福住、野村はピットに戻る。しかし、笹原と松下はそのまま計測ラップに入り、笹原は1分07秒245、松下は1分06秒527というタイムを出して、ピットに戻った。ピットに入ったドライバーたちは、ニュータイヤに交換。残り5分というところで、まずは大湯、佐藤、野村、利徠斗がコースに入る。そこから30秒ほど経ったところで、Juju、福住がコースへ。さらに、残り時間が4分となったところで、フェネストラズ、岩佐、山下、牧野、松下、笹原といった順で再びコースに入っていった。アウトラップに加えてウォームアップラップを1周にするか、2周にするかという部分はそれぞれ分かれたが、各ドライバーは残り時間が2分を切ったあたりでアタックラップに入る。最初にアタックを終えたのはフェネストラズ。チェッカーまで残り20秒というところで、フェネストラズは1分05秒924と、いきなり1分05秒台に突入。続いて、岩佐が1分05秒698、牧野が1分05秒625とトップタイムが書き換わっていく。ここでチェッカーが提示されると、その他のドライバーも次々にコントロールラインに戻ってくる。しかし、誰も牧野のタイムを上回ったドライバーはおらず、ウォームアップ1周だった牧野がトップでQ1を通過。これに同じくウォームアップ1周だった大湯と岩佐、ウォームアップ2周だった福住と野村と利徠斗が続き、ここまでがQ1を突破している。一方、僅差ながら、佐藤、フェネストラズ、山下、松下、笹原、JujuはQ2に駒を進めることができなかった。
第8戦 予選2位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

5分間のインターバルを経て、同じく10分間で争われるBグループのQ1が始まったのは、午後2時35分。今回、ランキングをもとにBグループに振り分けられたのは、ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)、太田、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)、ジュリアーノ・アレジ(KCMG)、小出峻(ThreeBond Racing)、野尻、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)、坪井、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)、フラガ、ロマン・スタネック(ナビクルBuzz MK RACING)の12人。この頃になると、強く吹いていた風が止み、湿度が高く蒸し暑さを感じるコンディションとなった。そんな中、ピットロード出口がオープンされると、太田を先頭に、野尻、坪井、フラガ、アレジといった順で全てのドライバーがユーズドタイヤでまもなくコースに入っていく。Aグループと同様、アウトラップでピットに戻ったドライバーはBグループもいなかった。アウトラップに加えてインラップを走ってからピットに戻ったのは、太田、野尻、坪井、フラガ、アレジ、ブラウニング、可夢偉。ピットインしたドライバーたちは、ここでニュータイヤに交換を行う。これに対して、阪口、小出、オサリバン、ブルツ、スタネックは計測ラップに入り、その中でブルツは1分05秒996と1分05秒台に入ってきた。計測ラップを終えたドライバーたちは、その後ピットイン。やはりタイヤをニューに交換している。そして、セッションの残り時間が5分20秒ほどとなったところで、野尻とフラガがコースイン。その後、残り時間が4分40秒となったところで可夢偉、小出、ブラウニング。残り4分を切ったあたりで太田、阪口、オサリバン、ブルツもコースへと入っていった。ここでもウォームアップの周回数にはドライバーによって違いがあったが、残り時間が1分30秒ほどとなったあたりから各車がアタックラップに入っていく。ここで真っ先にアタックしたのはウォームアップラップを1周に留めた太田。太田はチェッカーまで残り20秒ほどというところでコントロールラインを切ると、1分05秒354というタイムを叩き出す。これに続いたドライバーたちは、誰もこのタイムを上回ることができなかった。その結果、太田はトップでQ1を通過。これにウォームアップ2周だった野尻が僅差で続く。さらに、ウォームアップが1周だった阪口、ウォームアップが2周だった坪井とフラガ、ウォームアップが1周だったオサリバンと続き、ここまでがQ1を突破。これに対して、ブルツ、スタネック、アレジ、小出、ブラウニング、可夢偉はQ2に駒を進めることができなかった。
10分間のインターバルを経て、10分間で争われるQ2が始まったのは、午後2時55分。ピットロード出口がオープンされると、牧野、太田、野尻、岩佐、坪井、阪口、大湯、福住といった順で、ほとんどのドライバーはすぐにコースに入る。しかし、フラガだけはピットに待機。最初からニュータイヤを装着して、コースインのタイミングを待った。コースに出たドライバーたちは、多くがアウトラップとインラップを走ってからピットイン。ニュータイヤに履き替える。これに対して、阪口と大湯、オサリバンだけは計測ラップに入り、阪口が1分07秒991、大湯が1分08秒963、オサリバンが1分06秒801というタイムをマークしてからピットに戻り、ニュータイヤに履き替えた。そして、残り時間が5分30秒となったところで、野村、岩佐、野尻がコースイン。その30秒後にはフラガがコースに入る。これに続いて、残り時間が4分30秒となったところで、福住、利徠斗、坪井がコースへ。さらに、残り時間が4分となったところで牧野と太田。これに続いて阪口、大湯、そして、残り時間が3分30秒となったところで、オサリバンが最後にコースへと入っていった。ここでもウォームアップの周回数がドライバーによって違い、最初にアタックに入ったのはウォームアップラップを1周に留めた太田。チェッカーまで残り約20秒というところでコントロールラインを切った太田のタイムは1分04秒994と、この日初めて1分04秒台に入ってくる。その後、アタックしていたドライバーたちは、04秒台に入ることができず、太田のタイムを破ることはできなかった。その結果、太田はQ2もトップで通過。これにいきなりニュータイヤで走ったフラガが続く。フラガはウォームアップを2周走ってからのアタックを敢行した。さらに、ウォームアップラップを2周走ってからアタックした野尻と坪井、太田と同様、ウォームアップラップを1周に留めた牧野までがQ2を突破し、Q3に駒を進めた。これに対して、坪井とわずか1000分の3秒差だった利徠斗は6番手。さらに、福住、野村、岩佐、阪口、大湯、オサリバンは、Q3に駒を進めることができなかった。
第8戦 予選3位 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

10分間のインターバルを経て、いよいよスーパーポールを決定づける7分間のQ3が始まったのは、午後3時15分。この頃になるとストレートには弱い追い風が吹くコンディションとなった。ピットロード出口がオープンされると、太田はすぐにコースイン。セッション開始から1分というところでは牧野もコースに入る。この2台はアウトラップを終えるとピットに戻り、タイヤ交換を行った。その他のドライバーたちは、最初からニュータイヤを装着してピットに待機。コースインのタイミングを待った。そして、残り時間が5分となったところで野尻とフラガがコースイン。それに続いて坪井もコースに入る。この3人は2周ウォームアップしてからアタックに入る予定。これに対して、残り時間が3分30秒になってから太田と牧野がコースイン。こちらはウォームアップ1周でアタックに入る予定だった。この時、太田は集団のトップをキープ。牧野はアウトラップを終えた野尻にかわされた。そのため、アタックに入った順は太田、野尻、牧野、フラガ、坪井となる。そして、残り時間が1分となったところから5名のドライバーはフルアタック。真っ先にチェッカーを受けた太田が1分04秒896と、Q2に続いて1分04秒台に入ってくる。しかし、Q3では、これを上回ってきたのが野尻。野尻は1分04秒864と、太田のタイムを1000分の32秒上回り、トップに立った。続く牧野は1分05秒150に留まり、04秒には入れず。続くフラガが牧野を上回る1分05秒137をマークして3番手に浮上する。最後にアタックした坪井は、1分05秒250。5番手でセッションを終えた。その結果、野尻は前戦・富士に続いて、今季2回目のPPを獲得。自身のPP獲得記録も25回に伸ばしている。2番手にはポイントリーダーの太田、そしてフラガが3番手となった。
明日の決勝レースでは、野尻がPPから今季初優勝を果たすのか。野尻にとってSUGOは初優勝の地でもあるだけに、トップチェッカーで締めくくりたいはずだ。一方、「レースに自信がある」という太田は逆転を果たして、さらにライバルたちにポイント差をつけるのか。あるいは2列目、3列目からスタートするドライバーたちが意地を見せるのか。例年、さまざまなハプニングが起こるSUGOだけに、今年の決勝レースも見どころ満載となりそうだ。
