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2014 SUPER FORMULA

Round3 Fuji Speedway

  • Fuji Speedway
  • 公式予選 7月12日(土) / 決勝レース 7月13日(日)  
    富士スピードウェイ : 4.563 km

Qualifying

Result Review

代走アンドレア・カルダレッリが初のポールポジションを奪取!
予選2位はデ・オリベイラ。Honda最上位はNo.1の意地で山本尚貴が入る

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No.8 アンドレア・カルダレッリ

全日本選手権スーパーフォーミュラの第3戦が、7月12日(土)に富士スピードウェイ(静岡県)で公式予選が行われた。ケガで今大会を欠場したロイック・デュバルの代走と出場したNo.8 アンドレア・カルダレッリ(Team KYGNUS SUNOCO SF14)が、自身初となるポールポジションを獲得した。決勝レースは13日(日)14時ちょうどにスタートする。

2014-07-12
Q1 14:45-15:09 天候:曇り コース:ドライ 気温:26度 路面温度:33度
Q2 15:19-15:26 天候:曇り コース:ドライ 気温:26度 路面温度:31度
Q3 15:36-15:43 天候:曇り コース:ドライ 気温:26度 路面温度:32度

Q1は中嶋一貴がトップタイムを獲得

 レーススケジュールに先立つ7月10日(木)に、台風8号が日本列島の南側を縦断。それが通過した後、一気に暑くなった富士スピードウェイ。金曜日のテスト走行、土曜日朝のフリー走行は、ギラギラと照りつける陽射しのもとで行われた。しかし、午後に入り、スーパーフォーミュラの予選時刻が近づいてくると、次第に空には雲が広がり、雨もパラつきそうな天候となる。その影響で、気温は26℃、路面温度は33℃と、午前中よりも低くなる中で、午後2時45分に20分間のQ1がスタートした。このセッションでは、19台のうち5台がノックアウト。14台がQ2へと駒を進めることになる。
 セッションが開始されると、各ドライバーはユーズドタイヤで続々コースイン。マシンバランスを確認していく。しかし、開始から7分というところで赤旗が提示される。これはNo.18 中山雄一(KCMG Elyse SF14)がミッショントラブルに見舞われ、13コーナーの立ち上がりでストップしたため。マシンの回収が終わり、残り時間13分というところでセッションが再開されたのは、午後2時56分。そこからは、各車ニュータイヤを装着し、残り時間が9分となったあたりから続々コースイン。タイムアタックに向かう。ここでトップタイムを刻んだのはNo.37 中嶋一貴(PETRONAS TOM'S SF14)。No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM INPUL SF14)、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14)、No.8 アンドレア・カルダレッリ(Team KYGNUS SUNOCO SF14)、No,3 ジェームス・ロシター(フジ・コーポレーション KONDO SF14)がこれに続いた。
 一方、ここで惜しくもノックアウトとなったのは、No.62 嵯峨宏紀(DENSO Le Beausset SF14)、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING SF14)、No.11 ヴィタントニオ・リウッツィ(HP SF14)、No.41 武藤英紀(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)、そしてトラブルでストップしてしまった中山雄一の5人だった。

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No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

Q2の僅差の接戦をデ・オリベイラが制する

 10分間のインターバルを経て、14台から8台に絞られる7分間のQ2が始まったのは、午後3時19分。この時刻になると、さらに路面温度が2℃ほど下がり、31℃となる。そのため、タイヤを温めるのに2周かかるとチームは判断。多くのチームがセッション開始前からピットロードに並び、コースオープンと同時にニュータイヤで走り始めた。
 ここで、ベストタイムはいよいよ1分23秒台に突入。デ・オリベイラが今週末、初めてトップに立った。これに100分の2秒差で続いたのは、No.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)。以下、一貴、ロッテラー、ロシター、カルダレッリと続くが、彼らは1分24秒を切れない。しかし、この4台に関しては、タイム差がわずかに100分の7秒と、Q3でも超接近戦でのポジション争いが予想される。また、ここで意地を見せたのは、ディフェンディングチャンピオンの山本。チェッカー目前にタイムアップした山本は、1分24秒259までタイムを絞り出し、8番手に滑り込んだ。
 一方、ここでノックアウトされたのは、No.7 平川亮(ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14)、No.40 野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40T SF14)、No.20 クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(Lenovo TEAM IMPUL SF14)、No.2 中山友貴(TEAM 無限 SF14)、No.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING SF14)、No.10 塚越広大(HP SF14)の6名だった。

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No.3 ジェームス・ロシター

最後の最後で大逆転!カルダレッリが初ポール

 そこから10分間のインターバルを経て、いよいよポールポジションを決定する7分間のQ3が始まったのは、午後3時36分。このセッションでも、開始前から半分ほどのドライバーがピットロードに待機。コースオープンと同時に、ニュータイヤでスタートする。
 そこから1分ほどというところで、カルダレッリ、No.39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、石浦、さらに最後に山本がコースへと入って行った。ここで最初にアタックに入ったのは、デ・オリベイラ。しかし、デ・オリベイラは最初のアタックラップのコカ・コーラコーナー立ち上がりで、4輪ともに縁石をまたぐまでプッシュしたため、一旦仕切り直し。アクセルを緩めて、1周ゆっくり戻ると、その翌周から2周続けてのアタックへと入った。これと同様、アタック1周目のコカ・コーラコーナーでコースアウトしかけたということで、やはり仕切り直しをしたのがロシターだった。
 その間に、まずトップタイムをマークしたのがロッテラー。間もなく一貴がこれを上回ってくる。カルダレッリは、一貴にわずかに届かず、最初のアタックラップは2番手だった。だが、一貴とロッテラーは、その後ベストタイムを更新できない。これに対して、一貴のトップタイムを書き換えたのが、仕切り直しのアタックを行ったデ・オリベイラ。これに1000分の1秒で続いたのがロシター。残り時間は余りなく、これでポールはデ・オリベイラに決まりかと思われた。
 ところが、チェッカー目前にそれを上回ってきたのがカルダレッリ。カルダレッリは「後悔のないアタックだった」という走りで1分23秒667をマーク。自己ベストを出した翌周もアタックを続行していたデ・オリベイラは、これを上回ることが出来なかった。その結果、今回欠場のロイック・デュバルに代わっての出場となったカルダレッリが、初のポールを獲得。デ・オリベイラ、ロシターがこれに続くこととなっている。
 唯一HondaエンジンユーザーとしてQ3を果たしたNo.1 山本尚貴(TEAM 無限 SF14)は7番手。シフトに問題が発生した国本は8番手に留まっている。

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No.37 中嶋一貴
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No.1 山本尚貴

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記者会見

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No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / No.8 アンドレア・カルダレッリ / No.3 ジェームス・ロシター

アタックはパーフェクトラップだった

ポールポジション
アンドレア・カルダレッリ(No.8 Team KYGNUS SUNOCO SF14)

 今朝から金曜とはまたいろいろと違うセットアップを試していて、それがとてもいい感じだったんです。次第にいい状況になり、そのままQ1を迎えました。ところが路面コンディションが少し変わってしまい、Q2に向けて少しアジャストしたのですが、それが十分とは言えなかったですね。そこでQ3に向けてさらに少し変更を加えました。それが良かったんです。今回は金曜の時点から僕らはいい仕事ができていました。チームのみんなに感謝しています。
 最後のアタックラップを終えてケンジさん(山田チーフエンジニア)が無線で、まだJP(デ・オリベイラ)がアタックしていると教えてくれました。そのあと、メインストレートの計時タワーを見ながら、(ポールが確定するのを)待ってたんです。モチロンとてもうれしかったですよ。フォーミュラレース(への参戦)は去年の11月以来ですからね。今シーズンはロイック(デュバル)選手がチャンピオンを目指して戦っている中、(負傷したデュバルに代わり)僕が今回乗ることになったんですが、その中で結果を出すことができて本当に良かったです。アタックもパーフェクトラップだったし、やり残すことがないようにすべてを出し切れて良かったです。
 ポールで明日の決勝を迎えられるのは素晴らしいことですが、決勝は長い戦いになるし、結果を残さないと。明日、またチームが戦いを見据えていろんなチェックをすると思います。すべてが自分にとって新たなことばかりですが、初めての決勝スタートをうまく決めて、ミスなくレースをして、いい結果に結びつけたいと思います。 photo
決勝日は僕の誕生日。プレゼントをもらいたい

予選2位
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL SF14)

 金曜の専有走行ではマシントラブルがあって十分に走れなかったんです。そんな訳で、今日はそれを取り戻すような感じで朝から走行していました。もともと富士では僕らは速く走れることがわかってたものの、もう少し詰めなきゃいけないこともあって、セットアップも少し変えて走りました。でも結果的にはスピンしたりして、がんばりすぎた部分もありましたね。コンディションが徐々に変わっていくことは予想できたので、予選ではあまりセットを変えずに挑みました。
 決勝日は僕の誕生日だから、プレゼントを頂きたいですね。思うに、オープニングラップで少しペースを落としてくれれば僕が前に出ることができるので、そこからレースをスタートする、というのはどうでしょうかね(笑)。
決勝レースで結果を残さないと

予選3位
ジェームス・ロシター(No.3 フジ・コーポレーション KONDO SF14)

 今日のクルマは金曜の状況からセットをガラリと変えました。僕らのチームは1台しかないし、いろいろと試したいものがたくさんあったのでそうしました。その中にいいもの、悪いものがあって方向性を模索していました。結果的にはQ1で方向性が良くなったし、僕自身も次第に乗れてきたんです。セッティングを変えずにアタックしました。Q3までは行けるという思いも自分の中にはありました。いいラップが取れるかどうか、という感じだったんですが、Aコーナーであやうくクラッシュしそうになるくらいでした。最後のラップは自分でもいいアタックだと思いましたが、残念ながらトップには少し足りなかったという感じですね。
 明日はJP(デ・オリベイラ)の誕生日なんですが、申し訳ないけれど彼にプレゼント(優勝)は渡すつもりはないですね。逆に僕が彼になれたら(誕生日プレゼントとして優勝をもらえたら)いいなと思いますね(笑)。予選でトップ3に入れましたが、決勝は長いレースになるし、結果を残さないと。気温次第でタイヤのマネージメントもどうなるかわかりませんし、とても難しいレースになると思います。