2016 SUPER FORMULA
Round7 Suzuka Circuit 15th JAF GRAND PRIX SUZUKA
- Suzuka Circuit
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公式予選10月29日(土) /
決勝レース10月30日(日)
鈴鹿サーキット : 5.807 km
Race
Driver’s Champion : 国本雄資(No.2 P.MU/CERUMO · INGING SF14)
Team Champion : P.MU/CERUMO・INGING
Driver’s Champion
国本雄資(No.2 P.MU/CERUMO · INGING SF14)
- 悔しい思いをした分、シリーズタイトルにすごく重みを感じる
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長い時間が終わって、ホッとしています。昨シーズン、(チームメイトの)石浦(宏明)さんがチャンピオンを獲って、自分はふがいない結果ですごく苦しいシーズンを過ごしました。その中で、今年こそはと思い、シーズンオフから色んなことにトライし、すべて変えなきゃ行けないという思いで挑んだシーズンでした。開幕戦で2位を獲ることができて、(第5戦)岡山のレース2で優勝することができて、今年やってきたことが少しずつ結果に現れているという実感がありました。自分の中でも自信がつき、最終戦のレースも、絶対チャンピオンを獲ってやるという強い気持ちで鈴鹿に入ったし、そのためにたくさんの準備もしてきました。レース1で最高のレースができたし、今までの中でもいいスタートができました。レース2はちょっとうまくいかないレースでしたが、周りの状況を冷静に見ながら、自分のレースをすることができたので、本当に悔しい思いをした分、このシリーズタイトルに対してすごく重みを感じているし、すごくうれしいです。
昨シーズン最終戦を終えて、来シーズンは誰がチャンピオンになるんだろうと予測されると思うんですが、多分誰も僕のことを予想した人はいなかったと思います。でも、自分は絶対に(タイトルを)獲ってやるんだという強い気持ちがあったし、あとたくさんの方がつねに支えてくれて応援してくれたので、この結果になったのだと思います。ほんとに長くてつらいシーズンでしたが、最後に勝つことができてすごくうれしいですし、ホッとしています。クルマも変わったし、自分自身もすべて変えてきたつもりです。あと何がかわったかはわかりませんが、毎日ひとつひとつの積み重ねがこういう大きな結果になったのかなと思います。去年悔しい思いをした分、どんなつらいことでも耐えられるし、勝つために必死になってもがき苦しんでやってきました。
振り返ると、レース1のスタートがなければ、チャンピオンはなかったと思います。それほど僕はあれに賭けていました。あのプレッシャーがかかる場面で最高のスタートが切れたのは…、もってますね。あ、いや、冗談ですけど(笑)。でもホントに、スタートに不安があったので、土曜日にチームとトヨタが協力しながらミーティングして、解決してくれたのも、あのスタートが切れた要因だし、あれがあったから、成し得たことだと思っています。レース2はセーフティカーが2度入りましたが、バンドーン選手とアンドレ選手が1-2位だったので、ここでアンドレ選手に勝たれるとマズいなとは思っていました。あまりいいことじゃないですが、最後の3-4周は自分の走りよりもそっちのほうが気になってました(苦笑)。
今日、日本で一番速いドライバーであることを証明できたので、来年もまたタイトルを獲れるような、どんなときでも速く走れるドライバーにならなきゃいけないと思います。またチャピオンを獲って、世界で戦えるようなドライバーになりたいと思っているので、そのためにはもっと優勝して、速くなって強くなっていかなければならないと思うので、これからも努力を続ける限りです。
Team Champion
P.MU/CERUMO・INGING
- 今年にかける(国本の)意気込みは感じていた
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立川祐路 監督
昨シーズンは、石浦(宏明)がドライバーズタイトルを獲ってくれましたが、チームタイトルは逃していたので、今年はドライバーズタイトルはもちろん、それプラス、チームタイトルも獲ることを目標にやってきました。今年は2台揃って勝てたし、今年タイトルを獲った国本(雄資)だけじゃなく、石浦も最後までチャンピオン争いをしていましたし、ふたりとも揃って速い、結果も残せる(ドライバー)ということで、いい状態でした。いい意味で、去年の国本は、石浦がタイトルを獲ったことで悔しい思いを一番していたと思うし、今年にかける意気込みは感じていたので、キチンとみんなでサポートしようと考えました。
国本は、多分、今年も去年と同じような感じだったらドライバー人生が終わるというくらいの思いだったと思うんです。僕らもそれを感じていたし、昨日の予選で石浦がポールを獲り、国本が2位になった状況を一番悔しがってたし、スタートでは絶対負けないと言ってました。そういう気持ちの部分がすごく伝わっていたので、レース1ではスタートを決めて、1周目に戻ってきたときには雄叫びをあげてましたよ。そういうものを見ると、チームとしてはなんとかしてやらなきゃ、という思いになりました。一丸となってがんばりましたね。ドライバーがそういう雰囲気を作るというのは大事なことだし、今年は自分がなんとかする、という意識を感じて、チームもその気持ちに引っ張られたと思います。相乗効果がありました。
去年の不振に関して、クルマ的に問題があったので、そのあたりも全部解決し、ふたりでいい戦いをしてもらおうという思いでやってきたのですが、国本や石浦のがんばりもあって、それが結果につながったし、それに合わせてクルマの方もしっかり準備しようとスタッフひとりひとりががんばった結果だと思います。毎年どんどんチーム力が上がっています。一番なにもしていない僕がここに来るのもどうかと思いますが、そのくらい、みんなすごくがんばってくれています。今日の結果はそういう意味でもすごくうれしく思います。