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2012 Formula NIPPON

Round6Sportsland SUGO

  • Sportsland SUGO
  • 公式予選
    決  勝
  • :2012年9月22日(土)
    :2012年9月23日(日)
  • スポーツランドSUGO:3.704 km
    決勝レース:68 Laps [251.872 km]

Qualifying

DOCOMO TEAM DANDELION RACINGがまたもフロントロウ独占!!
No.40 伊沢拓也が今季2度目のポールポジションを獲得
その差は0.021秒!塚越が2位。松田、一貴が3、4位につける

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No.41 伊沢拓也

9月22日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦の公式予選が、スポーツランドSUGO(宮城県)で行われ、No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、今季2回目のポールポジションを獲得。2位には僚友、No.41 塚越広大がつけ、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGとしても、開幕戦以来の決勝スターティンググリッドの1列目の独占を果たした。

2012-09-22
Q1 13:40-14:00 天候:晴れ コース:ドライ 気温:23度 路面温度:34度
Q2 14:10-14:17 天候:晴れ コース:ドライ 気温:24度 路面温度:35度
Q3 14:27-14:34 天候:晴れ コース:ドライ 気温:24度 路面温度:37度

Q1、Q2とロイック・デュバルが激走

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No.41 塚越広大
 この日のスポーツランドSUGOは、まさに初秋の好天に恵まれた。朝のうちは空気が冷たく、肌寒く感じられるほどだったが、透き通った陽射しが午前10時頃から降り注ぎ、気温・路面温度ともに上昇。午後の予選は、絶好の観戦コンディションとなった。
 20分間で行われるQ1が始まったのは、午後1時40分。このセッションでは、18台から13台に絞り込まれる。気温23℃、路面温度34℃というコンディションの中、コースがオープンされると、まずは全車ユーズドタイヤを装着してピットアウト。路面やマシンの状態を確認する。その後、セッションの残り時間が10分ほどとなったところで、全車ピットに戻るとニュータイヤを装着。タイムアタックに向かうタイミングを待つ。そして、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)が残り7分半となったところでコースイン。これに続いて、今回からスポット参戦しているNo.15 佐藤琢磨(TEAM 無限)、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.1 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)をはじめ、多くのマシンが続々とコースに入って行った。

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No.20 松田次生
 その中で、まず1分08秒を切ってきたのは、小暮。しかし、間もなくNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.20 松田次生(TEAM IMPUL)、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)らが次々にベストタイムをマークし、小暮のタイムを上回ってくる。その中で、一気にトップに立ったのは、No.8 ロイック・デュバル(TEAM KYGNUS SUNOCO)だった。これに伊沢、No.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、松田、No.7 大嶋和也(Team LeMans)、No.39 国本雄資(Projectμ/cerumo・INGING)、デ・オリベイラと続いている。
 一方、このQ1で敗退となったのは、佐藤、No.3 安田裕信(KONDO RACING)、No.38 平手晃平(Projectμ/cerumo・INGING)、No.62 嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsport)、No.18 折目遼(SGC by KCMG)だった。
 10分間のインターバルを経て、7分間のQ2がスタートしたのは、午後2時10分。このセッションでは13台から8台に絞り込まれる。Q1を突破した13台のマシンは、ここではニュータイヤをいきなり装着。ピットアウトのタイミングを計りながら、ピットで待機していた。そして、7分のセッションが開始されて2分。残り時間が5分となったところで一斉に動き出した。ここで真っ先にコースに入ったのは伊沢。これに一貴、塚越、No.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、デ・オリベイラ、ロッテラーら残るマシンが続々と続く。ここでもまず伊沢が1分07秒406という好タイムをマーク。塚越がこれに続く。しかし、Q1と同様、この2人を上回ってトップに立ったのはデュバル。SUGOを得意としているデュバルは、ここで1分07秒198までタイムを伸ばした。
 これに続いたのは大嶋。以下、伊沢、塚越、ロッテラー、小暮、一貴、松田までがQ2を突破。これに対し、僅差でQ3進出を逃したのは、山本、デ・オリベイラ、国本、大祐、No.10 金石年弘(HP REAL RACING)だった。前回ツインリンクもてぎの優勝で、ランキング4位まで浮上していたデ・オリベイラにとっては、痛恨の結果となっている。

DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2人がタイムアップ

 さらに10分間のインターバルをはさんで、午後2時17分。いよいよポールポジションを決定するQ3が始まる。Q1の最初と比べ、気温は1℃上昇し、24℃。路面温度も36℃〜37℃まで上昇する中、セッションが開始。Q2と同様、全車ニュータイヤを装着してタイミングを待つ。そして、開始から1分、小暮を筆頭に、デュバル、大嶋、一貴、伊沢、ロッテラー、塚越、そして松田という順にコースイン。アウトラップから計測1周目までタイヤを温め、どのドライバーも計測2周目にフルアタックに入った。
 ここで注目されたのは、Q1とQ2をトップで突破しているデュバル。デュバルはアタックラップに入ると、どのコーナーでもはみ出しそうな勢いで猛プッシュするが、SPコーナーでは若干バランスを乱す。その結果、コントロールラインを切った時のタイムは、1分07秒504と、Q1、Q2の自己ベストタイムを下回った。
 これに対して、Q3で大きくタイムを伸ばしてきたのが、伊沢と塚越。まず塚越が1分07秒083をマークすると、間もなく伊沢がこれを100分の2秒上回る1分07秒062を叩き出した。これを上回るドライバーはおらず、伊沢は今季開幕戦鈴鹿に続く2回目のポールを獲得。塚越が2番手と、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGがフロントロウを獲得した。この2人に続いたのは、松田。以下、一貴、ロッテラー、大嶋、デュバル、小暮という結果になった。
 23日の決勝レースは、午後3時にフォーメーションラップがスタートする。今のところ、昼ごろから雨という天気予報も出されているが、これが波乱を呼ぶのか? いずれにしても、見逃せない展開となりそうだ。

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No.2 中嶋一貴
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No.1 アンドレ・ロッテラー

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公式予選ダイジェスト [VIDEO LIBRARY]
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記者会見

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No.41 塚越広大 / No.40 伊沢拓也 / No.20 松田次生

今回はしっかりと満足できる形でポールが獲れた
ポールポジション
photo No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 金曜はコンディションが悪かったので、あまり何もできませんでしたが、土曜は朝のフリー走行からクルマが非常に乗りやすくて、朝の(フリー走行)最後もトップタイムを出せました。でも、黄旗とか出ていて、回りの状況が分からない中でのトップタイムだったので、予選に向けてはどうかなって思っていましたが、Q1、Q2とロイック(デュバル)選手とかに負けていて、少し修正しなくちゃいけないなっていうところがありました。そこで多少手を加えたら、Q3はクルマも良く、あとは僕がクルマを信じて踏んで行くだけだったので、それがすべて上手く行った結果だったと思います。
 初ポール(開幕戦鈴鹿)の時の方が興奮していて、意外と今日は“あ、良かった”っていう感じで落ち着いていて、自分でも少しビックリしました。でも、予選日は朝から自分の中で手応えがあって、段階を踏んだ中でのポールだったので。鈴鹿の時は、ギャンブルが当たっちゃったみたいな感じだったんですけど、今回はしっかりと満足できる形で獲れましたね。
 決勝は、優勝しかないと思います。僕はチャンピオン争いにギリギリ残っているんですけど、今回勝たないとその権利が無くなっちゃうのかなと思いつつ、細かいことは考えず、最後まで出し切ればいいかなと思っています。雨の場合でも、先頭から出て、先頭に立てれば一番有利ですし、スタートが決まればいいところに行けると思うので、がんばります。できれば晴れて欲しいですけど。
決勝は伊沢さんに負けないようにがんばりたい
予選2位
No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 朝のフリー走行、僕は(伊沢選手より)ちょっと良くなかったですね。最初の30分間は、新しいことを試していたんですが、それがあまり良くなくて。残りの30分から伊沢さんのいいところを盗んで走ったんですけど、その30分の差を最後まで詰めることができなかったかなと思います。クルマのバランスはどんどん良くなって行ったんですけど、そこを信じて行き切れなかった。その差が、この1位と2位という差だったのかなと思います。
 決勝は、伊沢さんとトップ争いになると思いますが、負けないようにがんばりたい。68回、最終コーナーを曲がるのがちょっと怖いですけど(笑)。今回、最終コーナーのバンプをすごく感じるので、すごく集中が必要なんです。なので、その集中力を途切れさせないように、頑張ります。僕も晴れて欲しいですね。雨でも、調子はいいと思うんですけど、降るならちゃんと降って欲しい。中途半端はイヤですね。スタートでまた伊沢さんに勝てるように(笑)、がんばります。
飛んでもいいぐらいに踏んで行った
予選3位
No.20 松田次生(TEAM IMPUL)
 金曜の走行では、走り始めから少し新しいトライをしていたんですけど、それが予選日のフリー走行はあまり上手く作用しなくて、もてぎ(第5戦))ほどコンペティティブではありませんでした。そういう部分では、クルマをどうアジャストしていくか悩んだんですけど、Q1から細かく車高などをアジャストしていきました。Q2では、その部分で少しやり過ぎて、SPコーナーでハーフスピンしてしまい、“Q2で落ちたかな”と思ったんですけど、ギリギリ残って。そこからもう一度クルマをアジャストして、ちょっと乗り方も変えて。最後はもう“飛んでもいいや”っていうぐらいに踏んで行ったら、タイムがコンマ3秒ぐらい上がった。それが今回の予選のジャンプアップにつながったかなと思います。でも、今回ちょっと1位、2位の2台は異次元ですね。
 前回のもてぎで、表彰台を獲れそうで獲れなかったんで、今回は優勝も狙っていますけど、まず表彰台をキチッと獲って最終戦、地元の鈴鹿に向けて弾みをつけたいと思います。前の2台に食らいついて、チャンスがあればトップを奪えるようにがんばります。天候はさっき塚越選手も言ったように、中途半端が一番ツライですね。このコースは、誰もが雨では走りたくないと思うんです。壁も近いですし、クラッシュしたら大きいですし、セーフティーカーが出たら混乱もあるでしょうしね。それを考えたら、晴れている中でレースをしたいですけど、最終コーナーのギャップがあって、僕らは最後まで必死で走らなくちゃいけないでしょうね。

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