No.40 伊沢拓也
11月16日(金)、JAF グランプリ SUPER GT & Formula NIPPON “富士スプリントカップ 2012”の初日を迎えた。舞台となる富士スピードウェイ(静岡県)は、朝から晩秋の好天に恵まれ、そのコンディションの中、フォーミュラ・ニッポンは1時間のフリー走行が行われた。
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラフォーミュラ・ニッポンのフリー走行が開始されたのは、午前12時。今回はシーズン外の大会ということで、各ドライバーが使用できるスリックタイヤはニュータイヤ4セットのみ。そのため、セッション開始の段階から、どのドライバーもニュータイヤでコースへと入る。ここで序盤から好タイムをマークしたのは、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.39 国本雄資(Project μ/ceromo・INGING)ら。しかし、セッション開始から10分ほど経つとTEAM IMPULの2台が一気にタイムを上げてくる。まずトップタイムを更新したのは、No.20 松田次生。松田はここで1分24秒251を叩き出す。これに続いたのは昨年のJAFグランプリの覇者であるNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ。1分24秒376と最初のアタックでは、わずかに松田のタイムに及ばなかった。これに続いたのがNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。伊沢も最初のアタックで1分24秒567までタイムを伸ばしてきた。
最初のアタックを終えると、各ドライバーはピットイン/アウトを繰り返し、マシンセットアップを微調整。中には、これまでのシーズンに試せなかったことをテストするドライバーも。その中で、自己ベストを更新してきたのは、デ・オリベイラ。デ・オリベイラはセッションが真ん中に差し掛かったところで、1分24秒159と松田のそれまでのベストタイムを上回ってきた。また、国本も残り23分という段階で1分24秒519までタイムを伸ばした。
No.20 松田次生 その後、セッションの残り時間が6分となったあたりからは、多くのドライバーが2セット目のニュータイヤを投入。最後のタイムアタック・シミュレーションを行う。
ここで一気にタイムを更新してきたのが伊沢だった。“セクター3がいつも上手く決められない”と言いながら、伊沢は1分24秒106をマーク。幸先のいいトップタイムを奪った。これに続いたのは、最後にタイムアップならなかったデ・オリベイラ。最後に若干自己ベストを更新した松田と続く。以下、チェッカーを受けると同時に自己ベストを更新したNo.1 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、中盤の自己ベストタイムが生きた国本、低・中速コーナーでのグリップ不足に苦しんだNo.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)、No.8 ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)、塚越と続いている。
しかし、明日17日の予選は雨の予報。その中では、一体誰が好タイムをマークするのか。今日とはまったく違う結果になる可能性もあるだけに、非常に興味深いセッションとなるだろう。
No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)