2011 Formula Challenge
フォーミュラチャレンジ・ジャパン第3戦の決勝が5月14日16時05分より、鈴鹿サーキットにて12周で行われた。
この決勝の前に行われたフォーミュラ・ニッポンの公式予選では途中小雨がぱらつく場面もあったが、FCJの決勝は終始快晴の下、完全なドライコンディションで行われた。
スタートでトップに立ったのはポールシッターの#11石井一也。前回の富士では初ポールを獲得しながら立て続けにアクシデントに見舞われて不本意な結果に終わった#11石井だが、プロセスを大事にして前向きに取り組めば結果は必ずついてくるとの信念のもと、今回はきちんとスタートを決め、レース前半で一気に後続を突き放しにかかった。
しかし2番手の#8元嶋佑弥も負けじと食い下がり、両者の差は1秒台半ばでレース中盤まで推移する。逆に7周目では1秒056、8周目では0.638秒と#8元嶋が追い上げてきた。
#11石井は再びペースを上げ、#8元嶋を引き離そうとするが、#8元嶋も食い下がり、9周終わりでも両者の差は0.764秒と接近したまま。このまま終盤まで接近戦が続くものと思われたが、10周目の立体交差下でクラッシュした#19松崎俊祐の車両がコース上にストップしたためにセーフティーカーが入ることに。
結局レースはSCランのままで終了することになり、#11石井がFCJ参戦3年目にして念願の初勝利をものにすることになった。
2位は#8元嶋、3位には#10篠谷大幹をスタートで交わし、レース後半は#12高星明誠の追撃を退けた#9勝田貴元が入った。
なお、このレースのラップタイム順で第4戦のスターティンググリッドは決められることになっており、最後尾スタートながら7周目に2'04.397を出した#17平峰一貴がポールポジションを獲得している。
FCJ第4戦の決勝は15日の15時45分より17周で行われる。
優勝:石井一也(東京中日スポーツ賞受賞)
「今回、まだ復興も進まない状況にもかかわらず、無事レースを開催してくださった関係者の皆様に感謝いたします。FCJ参戦3年目で漸く勝つことができました。これもトヨタさんをはじめとするスポンサーの皆様や家族のお陰だと思います。今日のレースは前半勝負だと思ってスタートから飛ばしていましたが、中々差が広がらず、途中でいくつかミスをしてしまったこともあり、内容には決して満足はしていません。途中でセーフティーカーが入ってそのままレースが終わってしまいましたが、できれば最後まで全力で勝負したかったです。明日もやるべきことをきちんとやって全力で取り組みます」