2011 Formula Challenge
フォーミュラチャレンジ・ジャパン第4戦の決勝は5月15日、鈴鹿サーキットで開催された。
フォーミュラニッポン開幕戦の興奮冷めやらぬ中、15時45分からFCJの17周の戦いがスタートした。
今回のスターティンググリッドは前日の第3戦決勝でのベストラップタイム順ということで、ファステストラップを記録した#17平峰一貴がポールポジション。しかしホールショットは2番手スタートの#11石井一也が奪った。2位が#17平峰、3位は#8元嶋佑弥、4位は#9勝田貴元の順で1コーナーを通過したが、#9勝田はスプーンカーブでオーバーランしてしまい、#12高星明誠が4位に繰り上がって#9勝田が5位、6位#4平川亮でオープニングラップを消化した。
トップとは0.25秒差の2位でオープニングラップを終えた#17平峰は#11石井の背後からプレッシャーをかけながら隙を伺い、3周目のシケイン、4周目の1コーナーと果敢にオーバーテイクを試みた。そして遂に5周目のシケインで#11石井のインに飛び込んでトップに。そこから一気に後続を突き放しにかかった。
2位に後退した#11石井はこの頃からスロットルの不調に見舞われ始めていた。それは特に減速時のシフトダウンに影響を及ぼし、#11石井は#17平峰を追うどころか3番手の#8元嶋の追撃を受けることに。このため#17平峰と#11石井の差は周回を重ねるごとに広がっていった。その後方では#4平川と#18清原章太が#9勝田をパスして5位、6位にそれぞれ上がっていた。苦しい走りを強いられた#11石井はなんとか#8元嶋を抑えて走行を続けていたが、15周目のデグナーカーブで減速時に後輪をロックさせてしまい、スピンアウト。直後を走っていた#8元嶋がこれに巻き込まれてフロントウィングの左半分を失う格好に。この間に#12高星が2位、#4平川が3位に繰り上がった。#8元嶋は4位でコースに復帰するが、ウィングを失った状態ではペースが上がらず、背後には#9勝田、#3近藤翼、#10篠谷大幹らが迫ってきた。
そして遂にファイナルラップのシケインで#9勝田がアウトから#8元嶋をパス。#8元嶋は#10篠谷に押し出される格好でグラベルに飛び出し、#3近藤が5番手。#8元嶋は#10篠谷、#11石井に続いて8位でこのレースを終えた。こうした中、トップの#17平峰は後続を10秒近い大差をつけてチェッカーをうけ、今季2勝目をものにしてポイントランキングでもトップに立った。2位は#12高星、3位は#4平川だった。
レース終了後6位でフィニッシュした#10篠谷は、レース中に危険なドライブ行為があったと判断され、競技結果に30秒加算のペナルティが科せられ、17位まで順位を落としてしまった。これにより#8元嶋は7位に繰り上がる結果となった。
次回は6月11〜12日富士スピードウェイで第5戦、第6戦、第7戦の3レースが開催される。
優勝:平峰 一貴(東京中日スポーツ賞受賞)
「今回優勝できたことを心から嬉しく思います。昨日の予選では電気系トラブルで不運な結果に終わったので、メカニックさんにしっかり直してもらって、1レース目はファステストラップを獲ることに集中しました。今日のレースでは直していただいたメカニックさんへに恩返ししたい、スタンドで見てくださってる皆さんにワクワクドキドキしてもらいたいと考えて走りました。スタンドのファンの方々やホンダの皆さんに祝福していただいたこと、本当に嬉しく思っています。次の富士も勝っているコースなので自信があります。今年は確実にチャンピオンを狙っていきます」