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フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第10戦の決勝は11月3日(土)、鈴鹿サーキットで開催された。

朝から続く曇天は相変わらずだが、最後まで雨の心配は無く、11時50分からの決勝レースは終始ドライコンディションで行われた。

ホールショットを決めたのはポールシッターの#4平川亮。予選3位の#10松下信治がそれに続き、予選2位の#3篠谷大幹は3番手と１つ順位を落としてオープニングラップを終えた。
その後方では前回のF1日本グランプリからスポット参戦中の韓国人ドライバー、#19イム・チェ・ウォンと#16三浦愛がヘアピンコーナーで接触、揃って順位を落としただけでなく#16三浦はフロントウィングにダメージを負ってペースダウンを強いられることになった。
また4周目のヘアピンでは#5周藤康平がクラッシュ、本人は無事だったが車体の前後に大きなダメージを負い、このあとのレースへの影響が懸念される結果となった。

トップに立った#4平川は3周目に早くもこのレースのファステストラップとなる2'01.896を記録、次の第11戦のポールポジションをものにするとともに、一気に後続を突き放しに掛かり、最後は2位#10松下に3.404秒の差を付けて今季5勝目を挙げた。
#10松下も懸命に#4平川を追ったが、最後まで#4平川のペースを上回ることは出来ず、レース中のベストラップでも3位#3篠谷の後塵を拝する結果となり、次の第11戦も3番手からスタートすることとなった。
またこれにより、シリーズポイントはポール、優勝、ファステストラップで12ポイントを獲得した#4平川が88ポイント、#10松下が74ポイントとなり、次の第11戦で#10松下が#4平川を４ポイント以上上回らなければ最終戦を待たずしてタイトルが決定する状況となった。

また今回は前述の#19イムの他、#18柴田隆之介、#20石川京侍、#21松田敬裕の3名がスポット参戦したが、この中での最上位は#20石川の11位。9月の富士大会以来の参戦となった#20石川だったが、SFS-Fで走り慣れた鈴鹿ということもあり、まずまずの結果となったようだ。

第11戦決勝はこのあと15時5分より12周で行われる。

優勝：平川亮（東京中日スポーツ賞 受賞）
金曜日から調子がよく、今日も自分の力を出し切れる予選になり、ポールポジションがとれました。決勝はスタートも普通に決まり、１コーナーにトップで入ることができたので、あとは2レース目のグリッドを決めるために何周かプッシュしました。
その結果次のレースもトップからスタートできることになったので、2レース目も同じようなレースができればと思います。
今日は気温が低かったのでエンジンも伸びましたし、ダウンフォースもよく効いていました。それに前回の日本GPから抱えていた課題も解消することができたので、今日は良いタイムを出すことができました。

2位：松下信治
昨日のフリー走行から平川選手とは少し差があったので、今日の予選では自分でも研究して少しずつ攻めたんですが、コンマ5秒及びませんでした。決勝はスタートから数周が勝負だと思い、プッシュしました。上手く１台を抜くことはできましたがトップには追いつけず、予選でのタイム差がそのまま決勝のペースの差に表れて少しずつ離されてしまいました。次のレースも3番スタートなのでスタートを確実に決め、チャンスを自分から作ってトップに立ちたいと思います。

3位：篠谷大幹
今週末は金曜日までフロント周りにトラブルがあって調子が上がらず、最後の走行が終わってからようやく原因が判明して直しました。予選ではマシンの状態は良かったんですが、まだトップとは差がありました。決勝では後半になれば捕まえられるかなと思いましたが、タイヤが思った以上に減っていて、またスタートも失敗してしまい、悔いの残るレースになりました。
次のレースは2番手スタートなので、スタートを上手く決めてトップに立ちたいです。