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2012 Formula Challenge

Round10/11/12SUZUKA CIRCUIT

Race

2012フォーミュラチャレンジ・ジャパンRd.12
決勝レース 11月4日(日)

#12高星独走で今季2勝目 シリーズチャンピオンは参戦1年目の#10松下が獲得

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フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の第12戦決勝が11月4日(日)、鈴鹿サーキットで行われた。

2012年シーズンもいよいよ最終戦。
フォーミュラ・ニッポン決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは爽やかな秋晴れに恵まれ、朝早くから数多くの観客がスタンドに詰めかけるなか、この日最初の決勝レースとしてFCJ第12戦は8時50分にスタート、シーズンの最終戦にふさわしい白熱した戦いがコースの至る所で展開されることとなった。

第11戦でポイントリーダーの#4平川亮がリタイヤしたことにより、シリーズポイントは#4平川88ポイント、#10松下信治が84ポイントと接近してきた。しかし最終戦のスターティンググリッドグリッドは#10松下が2番手、#4平川は最後尾と、逆にリーダーの#4平川が追い込まれた状況だ。

そうした中、スタートでトップに立ったのはポールシッターの#12高星明誠。
前日の第11戦ではレース前半で#10松下にリードを広げられたことが敗因となった#12高星だったが、このレースでは序盤から猛然とプッシュ、2位#10松下との差を広げる作戦に出た。
一方の#10 松下は昨日から悩まされてきたアンダーステア症状の影響でフロントタイヤに問題を抱えており、思うようにペースを上げられない状況。それでも後方から追い上げてくる#1川端伸太朗を押さえて2位をキープして周回を重ねていった。

一方、最後尾からの追い上げを強いられた#4平川はオープニングラップで15位にジャンプアップすると、2周目のシケインでは#2黒崎駿のインに飛び込んで14位、3周目の130Rでは#6ナニン・インドラ・パユーングを抜き、立体交差先での#14三笠雄一のコースアウトもあって12位と、着実に順位を上げていった。
4周目には#5周藤康平を抜き、#11坪井翔が飛び出して10位、6周目にはシケインで#9道見真也を捉えて9位、8周目には#13藤波清斗がコースアウトして8位、そして9周目のシケインでは#7小河諒の前に出て7位に浮上。

しかし#10松下が2位なら、#4平川は4位入賞をしなければタイトルを手にすることはできない。
そのためには前を行く#3篠谷大幹、#8清原章太、#20石川京侍を攻め落とす必要があった。

この#4平川のプレッシャーに影響されたか、#3篠谷は13周目のデグナーでコースオフ、#8清原は15周目の1-2コーナーでアウトに膨らんで#4平川の先行を許すが、9月の富士大会に続いて二度目のスポット参戦を果たし、このレースを2列目からスタートする健闘を見せた#20石川は最後まで#4平川の猛攻を凌ぎ切り、4位でこのレースをフィニッシュした。

優勝は序盤からトップのまま17周を逃げ切った#12高星。今季通算2勝目を挙げた。
2位には#10松下がつけ、今シーズンの総獲得ポイントを91ポイントとした。
5位に終わった#4平川は、16周目にファステストラップを記録したこともあり、総獲得ポイントは#10松下と同じ91ポイント。
優勝回数も両者同じく5勝だったが、2位獲得回数では#10松下が4回、#4平川が3回であったため、2012年度のシリーズチャンピオンは#10松下のものとなった。 ランキング3位にはこのレースで勝利した#12高星がつけた。



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優勝:高星明誠
昨日は前半のペースが悪いことが課題だったので、このレースでは前半を意識してフォーメーションラップからタイヤを暖めることを意識して走るようにしました。スタートでトップに立って1コーナーを抜け、松下選手の追い上げが気になりましたが、前半から僕の方がペースがよく、1周目からプッシュでき、トップを守り切って勝てたことを嬉しく思います。




2位:松下信治(東京中日スポーツ賞 受賞)
スタートで高星選手の前に出る作戦でした。そんなにスタートを失敗した訳ではありませんでしたが、彼の方が速くて抜くことができず、そのまま2位で1コーナーに入りました、昨日は僕の方が前半は速かったので、前半で仕掛ければチャンスがあると思いましたが、昨日からアンダーステアでハンドルをこじってしまったために、10周目位から右のフロントタイヤがワイヤーまで出ている状態になり、タイムを出すことが出来ず、後ろの川端選手に追い上げられました。やはりタイヤの消耗が大きかったと思います。 なんとか2位でゴールして、同点ですがチャンピオンをとることができたので本当に嬉しく思います。

3位:川端伸太朗
今季ベストグリッドの3番からスタートということで、しっかり決めていこうと思いました。いい感じでスタートは切れましたが、前の2台も上手くスタートして、そのままの順位で1コーナーに入っていきました。前半のペースには自信があったんですけども、徐々に松下選手に追いついていったのに、そこからタイヤの摩耗が激しくてペースを落としてしまいました。全くミスのできない状況で厳しいレースで、悔しい結果でしたが、応援していただいた皆さんの気持ちに応えたいと思い、しっかり走り切りました。


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シリーズチャンピオン 松下信治(年間東京中日スポーツ賞 受賞)
今年参戦するにあたり、力を貸して下さった株式会社モビリティランド様、本田技研工業株式会社様、ありがとうございました。
今年の目標はチャンピオンをとることでした。ギリギリでしたが達成できたので、また来年に向けて努力していきたいです。
今年はルーキーイヤーということで、分からないことやクルマに対しての疑問が一杯ありました。最初の富士で2位を2回とりましたが、勝った平川選手には9秒以上はなされてしまい、まだFCJというクルマの特性を理解できていませんでした。次のもてぎはブレーキが重要なコースで、そこでも平川選手とは差があり、高星選手に優勝されてしまい、悔しい前半戦になりました。
次の富士でクルマがシャッフルされてまた特性が変わり、それに自分がうまく対応できて3連勝することができたので、流れを掴んだかなと思いました。次のF1大会でも流れは自分にあったんですが、2レース目で平川選手と接触しそうになりペナルティを受けてしまいました。凄く反省して、次同じ状況になったらもっと良い対応ができると思います。今週末は平川選手がとても速くて、なんとか食い下がろうと思いましたが、第1戦ではかなり離されてしまい、ロガーデータで研究して第2戦、第3戦に臨もうと思っていました。第2戦では平川選手がデグナーカーブでコースアウトし、自分がトップに立ったので、これは絶対に死守しないとと思い、そのまま走りました。なんとかここでチャンピオンをとることができて、本当に嬉しく思います。
夢はF1なので、来年はヨーロッパでレースをしたいと思います。まだどうなるかわかりませんが、一生懸命努力してステップアップしていきたいです。


ランキング2位 平川亮
シリーズ2位という悔しい結果でした。前半戦は良かったんですけど、富士と鈴鹿でポイントを伸ばせなかったのがいけなかったのかなと思います。
今回は調子良かったのですが、2レース目を自分のミスで台無しにしてしまって、さっきのレースもベストを尽くしましたが、昨日のスピンでタイヤにフラットスポットが出来てしまい、思ったよりグリップしなくて、5位まで上がりましたが…ベストを尽くしたので悔しさは無いです。
3年目のシーズンでチャンピオンを獲れなかったことはトヨタ自動車株式会社様に申し訳ないと思います。僕はまだ再来週にF3のマカオがあるので、そこでこの悔しい思いをぶつけたいと思います。
来年のことはまだ決まっていませんが、ヨーロッパで走れれば良いなと思います。


ランキング3位 高星明誠
FCJ3年目ということで、3年間起用していただいたニッサン・モータースポーツインターナショナル株式会社様、応援していただいたスポンサー様や両親に感謝しています。今シーズンは前半戦は良かったのですが、中盤戦で思うような結果を出すことができなくて、苦しかったです。マシンをシャッフルして今回に挑んだんですが、最初は感覚が掴めなくて自分の走りができず、徐々に掴めてきました。もっと速く自分のポテンシャルを発揮できたら、違った結果になったと思うので、そういうところを反省して来年に取り組んでいきたいと思います。
来年はまだ決まっていませんが、NDDPにはF3のNクラスがあるので、それに挑戦できればと思います。


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