Formula Challenge Japan official website

フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第11戦の決勝が11月3日(土)、鈴鹿サーキットで行われた。

フォーミュラニッポンの公式予選に続いて行われた第11戦決勝は周回数12周。
このレースのスターティンググリッドは第10戦決勝中に各自が出したベストラップの順に基づいて決められ、ここでファステストラップを記録した#4平川亮がポールポジションを獲得した。

スタートでは#4平川がホールショットを決めて1コーナーをクリア、その後方では2番グリッドの#3篠谷大幹、3番グリッドの#10松下信治、４番グリッドの#12高星明誠の3台が並走状態で1コーナーへ殺到。この結果#3篠谷がコースを飛び出して下位に沈み、#10松下が2番手、#12高星が3番手に浮上した。

ところがトップの#4平川はこの周のデグナーでコースを飛び出し、早々にリタイヤを喫してしまう。
クルマを降り、深々とうなだれる#4平川。
代わってトップに立った#10松下はレース序盤で後続を突き放しに掛かるが、2位を走行する#12高星もレース中盤から次第にペースを上げ、7周目にはファステストラップとなる2'02.396を叩き出すなどして#10松下との差を削り取っていった。
これにより一時は1.6秒あった両者の差はファイナルラップでは僅か0.7秒に。

しかし12周目の1コーナーで#12高星はわずかにコースをはみ出してしまい、ここで#10松下に大きく差を付けられてしまった。 これにより#10松下は今季通算5勝目を挙げ、#4平川とのポイント差も4ポイントにまで縮めることに成功、明日の決勝を2番グリッドからスタートすることとなった。
なお、3位にはこれがFCJ初表彰台となる#1川端伸太朗が入っている。

依然としてポイントリーダーは#4平川だが、最後尾スタートとなる明日の決勝で上位入賞することは非常に困難であり、#10松下の逆転王座の可能性は大いに高まってきた。

また、注目のスポット参戦組では、5位でフィニッシュした#20石川京侍が最上位。#20石川はベストラップ順では4番手につけており、明日の決勝を2列目からスタートする。

注目の最終決戦、第12戦決勝は4日8時40分より、17周で戦われる。

優勝：松下信治
スタートしか無いと思い、シグナルが消えた瞬間にドンピシャで行こうと決めていて、それが上手く決まって2位の選手と並んで1コーナーに入っていったんですが、高星選手のスタートも良くて、3台が争う形になり、篠谷選手がコースアウトして差が開きました。トップの選手に1コーナーで仕掛けられなかったので、また差が開いてしまうのかなと思ったんですが、デグナーで平川選手がコースアウトしたので僕がトップになり、それからは高星選手に追いつかれないようにプッシュしたんですが、結局明日のスタートは2位になってしまいました。チャンピオンシップのこともあるので、明日は出来る限り自分のベストを尽くしてチャンピオンをとりたいと思います。
スタートで前の2台より僕と高星選手の方が速かったので、それで平川選手にもプレッシャーを与えられたのかなと思います。それで彼がミスをしたのかなと。あそこまで飛び出しているとは思いませんでしたが。いくら相手が速くても、諦めずに行ってよかったなと思います。

2位：高星明誠
スタートを決めて1コーナーで前に出ようと思い、その結果2位の選手まで辿り着いて抜くことができましたが、やはりアウト側の方がスピードが高く、松下選手には行かれてしまいました。その後はプッシュして前半で置いていかれないようにしていました。平川選手がミスをして、僕が2位に上がり、松下選手をプッシュし続けて、結果的にはタイムが出ましたが、優勝はできなかったので、そういうところを明日は克服し、スタートから逃げ切って勝ちたいと思います。
最終ラップで詰めようと思いましたが、そこまで無理したつもりは無く、タイヤのライフが厳しかったのでああいう形で飛び出したのかなと思います。


3位：川端伸太朗（東京中日スポーツ賞 受賞）
７番スタートということで、昨日の好調なタイムを考えると不利な状況からスタートしました。いいタイミングでクラッチミートしましたが、ちょっとミスしたために１台しか抜けませんでした。その後、篠谷選手と平川選手が飛び出したことで４番手に上がり、前半のペースには自信があったので、早めに仕掛けてきっちり前に行こうと思い、坪井選手をシケインで抜きました。そこからは高星選手に追いつけるようにプッシュしましたが、徐々に離されて、最後は一人でプッシュし続ける形になりましたが表彰台に上がれてよかったです。明日も3番手スタートということで、しっかりトップ争いに加われるように頑張ります。
１レース目からスタートで上がっていこうと考えていましたが、うまくいかず、ベストラップでも良い順位ではなかったので、とりあえずプッシュし続けないと、と思っていました。勿論目標は表彰台でしたが。