2011 Formula Challenge
2011フォーミュラチャレンジ・ジャパンRd.8
決勝レース 11月5日(土)
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)、第8戦の決勝が11月5日(土)、ツインリンクもてぎで行われた。
本来このレースは9月に鈴鹿サーキットで予定されていたものだが、台風12号接近による悪天候で順延となったものだ。
もてぎに舞台を変えた今回は幸いにも好天に恵まれ、10時55分より行われた12周の決勝レースは終始ドライコンディションの下で戦われた。
スタートでトップに立ったのは2番手スタートの#3近藤翼。ポールシッターの#4平川亮も悪くない動き出しではあったが、それを上回る速さで#3近藤がホールショットを決めて一気に逃げにかかる。その後方では4番手スタートの#9勝田貴元が1-2コーナーで#18清原章太と競り合った際に後続との接触などもあって順位を落とし、オープニングラップを6位で戻ってきた。しかし#9勝田はそこから猛然と追い上げを開始し、2周目の90度コーナーで#11石井一也のインに飛び込んで5位に浮上すると、6周目の3コーナーでは#8元嶋佑弥を抜いて4位、そして9周目には同じ3コーナーで#18清原のインを奪って3位に浮上した。
一方、トップの#3近藤は序盤こそ#4平川、#18清原らと接戦を展開していたが、4周を終えたあたりでまず#18清原が遅れ始め、#4平川も6周を過ぎた頃から徐々に引き離されていった。その結果、#3近藤は最終的に#4平川に2.376秒の差をつけて12周を走り切り、参戦2年目も終盤にきて遂に念願の初勝利をあげることとなった。2位に終わった#4平川だったが、#11石井が5位に終わったため、ポイントランキングでは再びトップに返り咲くことになった。また3位を獲得した#9勝田も通算45ポイントとなり、トップから9ポイント差のシリーズ単独3位となった。
なお、このレースのファステストラップは#12高星明誠が記録。#12高星はジャンプスタートによりドライビングスルーペナルティを課せられ、最下位に後退したものの、次のレースではポールポジションからスタートする権利を得た。
FCJはこのあと15時20分から第12戦決勝を行う。
優勝:近藤翼(東京中日スポーツ賞受賞)
「遠くから応援に来てくれた家族や親戚、ニスモやスポンサーさんに感謝しています。上手くスタートでき、自分の走りを信じてチェッカーまで行くことができてよかったです。次のレースもスタートを決めて優勝できるよう頑張ります。練習から調子が良くて、予選でもあせりもなく、力を出し切ることに集中できたのが良かったと思います。もてぎはコースも好きなので、そういう部分で気持ちが楽になったというのもありました」
2位:平川亮
「トヨタ自動車さんをはじめ様々なスポンサーの方々と両親に感謝しています。自分としては普通にスタートできたんですが、近藤選手に抜かれてしまい、ちょっとずつ離されてしまい、タイムもあまり出ず、次のレースもスタート順は苦しいと思いますが、まだシリーズチャンピオンの可能性があるので、巻き返したいと思います。次はスタートをばっちり決めて、表彰台に上がれるように頑張ります」
3位:勝田貴元
「トヨタFTRSの関係者の方々や家族、スポンサーの方々に感謝しています。スタートは上手くいったんですが1-2コーナーの立ち上がりで押し出されるような形で順位を落としてしまって、そこからの追い上げとなってしまいました。あれがなければ、という感じです。ペース的には良かったので、次のレースも3番手スタートくらいだと思いますし、そこからシリーズの逆転に向けて、無茶をし過ぎないようにしっかりポイントをとって、明日は最後に笑って終われるように次のレースに臨みたいと思います」