
第1回公式合同テスト(富士) 1日目


No.1 松田次生
去る2月17日(火)?20日(金)、すでに各チームがそれぞれのスケジュールに合わせてシェイクダウンテストを行ったフォーミュラ・ニッポン。その第1回の公式合同テストが、3月3日(火)?4日(水)、富士スピードウェイで行われた。初日は、あいにく雪まじりのコンディション。午前10時半過ぎからは、この雪が本降りとなり、午後のセッションは早々にキャンセルが決定した。
一方、午前9時から2時間に渡って行われた第1セッションでは、参加した8チーム・13台のマシンが精力的に走行を重ねた。そんな中、走り出しから好タイムを刻み、トップタイムをマークしたのはNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)。以下、No.1 松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)。
気温1度、路面温度2度と、真冬並みのコンディションに逆戻りした富士スピードウェイ。この日は昼頃から雪の予報が出されていたが、午前9時のセッション開始間近になると、早くも小雪が舞い始める。しかし、この時点での路面はドライ。その後、天候の崩れが予想されたため、多くのマシンがセッション開始から間もなくコースインした。今回からは、今までよりもハード寄りの09仕様タイヤも各チームにデリバリー。だが、前回のシェイクダウンテストで使用したソフト目のタイヤを各ドライバーともに1セットずつ持ち込むことができたため、走り始めから09仕様を履くドライバーはほとんどいなかった。

No.2 ブノワ・トレルイエ
しかし、走り始めからNo.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)、ロッテラーらは、前回のシェイクダウンテストでブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)がマークした1分24秒141という総合トップタイムに迫るタイムをマーク。さらに、セッション開始から20分余りという時点では松田が1分23秒台に入れてくる。その後、雪の降りが強くなったため、ウェット宣言が出されると、各ドライバーともにピットで待機。レインタイヤを履くほどは路面が濡れていなかったため、天候の回復を待ちながら、セットアップの変更などを行なった。

No.10 塚越広大
セッション開始から1時間余りが過ぎると、再び雪は止み、各車走行を再開。ここで松田が1分23秒785までトップタイムを伸ばす。09タイヤを装着したNo.10 塚越広大(HFDP RACING)も1分24秒023と大きくタイムを伸ばした。だが、その直後、ロッテラーが1分23秒682までタイムを伸ばし、トップに躍り出た。デュバル、小暮も、ここで自己ベストを更新。それぞれ3番手、4番手に浮上している。一方、松田のチームメイト、トレルイエは、ここで09タイヤを投入。1分23秒959までタイムを伸ばし、総合5番手ながら09タイヤ装着車としては、これがトップタイムとなっている。

午前の走行後に行われたサーキットサファリ。
今年の各戦でバスから走行を観られるサーキットサファリを実施の予定。

積雪ののため、午後の走行はキャンセルとなった。
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トップタイムっていうのは、いつでも気分がいいね。チームがより強くなっていると感じることができるしね。今日のテストはシンプルだったよ。前回に引き続き、よりこのクルマについて知ることが大事だったし、より多くのメカニカルグリップを得るためにセットアップも色々試した。いずれにしても、時々雪が降っていたし、それほど多くのことはできなかった。でも、路面のコンディションはすごく良くて、セットアップを変えたことに対して、クルマもよく反応してくれた。クルマは悪くない方向に進んだと思うし、ここからさらに良くしていきたいよね。前回のテストでも僕は自分のクルマにポテンシャルを感じることができたし、今回の結果も良かった。僕は、この間、結構程度のいいタイヤを残していたので、それもあってトップタイムを出せたと思う。09スペックのタイヤに関しては、今日は試すだけの時間がなかったんだ。