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  • 第2回 公式テスト:2009年3月13日(金), 14日(土)
  • ツインリンクもてぎ:4,8013km

第2回公式合同テスト(ツインリンクもてぎ) 1日目

第1回に続きロッテラー(PETRONAS TOM'S)がトップタイム
午後は小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が最速タイムを記録

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□セッション1 天候:曇|コース:ドライ □セッション2 天候:曇|コース:ドライ/ウェット

 3月13日(金)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2回公式合同テストがツインリンクもてぎ(栃木県)で行われた。初日となるこの日は、午後からあいにく雨まじりの天候となったが、午前中のセッション終盤には多くのマシンがニュータイヤでのタイムアタックを敢行。前回、富士での合同テストに引き続き、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がトップタイムを奪っている。テストは14日まで。

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No.1 松田次生

 10日前に富士で行われた第1回公式合同テストは、あいにくの大雪。2日間計4回のセッションの内、3回がキャンセルとなった。これを考慮して、今回のテストは当初よりも走行時間を延長。両日ともに、9時〜12時、14時〜17時と、計12時間のセッションが設けられた。13日は、朝から曇り空だったが、午前中は時折薄日がさすような天候となった。セッションスタート時の気温は6℃、路面温度は9℃だったが、そこからジワジワと上昇し、チェッカーが提示された時点では、気温12℃、路面温度19℃となっている。

 さて、セッションが開始後、マシンのチェックが終わり、本格的な走行に入ると、好タイムをマークしたのは、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)、そしてマシンにニューカラーが施されたNo.8 石浦宏明(Team LeMans)ら。序盤はまだ路面が出来上がっていなかったにも関わらず、各車ともに1分34秒台前半のタイムを出してくる。その後、セッション開始から約30分という時点で、ようやくコースに入り、トップタイムを書き換えたのは、前回のテストでも好調ぶりをアピールしたアンドレ・ロッテラー。彼はこの時点で、唯一1分33秒台までタイムを伸ばした。またNo.1 松田次生(LAWSON IMPUL)も、ロッテラーのタイムに迫る。その直後、セッションは赤旗により中断。No.7 国本京佑(Team LeMans)がミッショントラブルにより、3コーナー手前でマシンを止めたためだ。

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No.8 石浦宏明

 午前10時45分にセッションは再開。しかし、その約25分後に2回目の赤旗。ヘアピン手前でNo.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)がスピンアウトしたためだ。セッション再開は午前11時22分。その後、各ドライバーはセットアップの変更を繰り返しながら、周回を重ねる。そして、残り時間が約10分となったあたりからは、半分ほどのマシンがニュータイヤでタイムアタックに入る。ここで自己ベストを書き換えてトップをキープしたのは、ロッテラー。松田もわずかにタイムを更新し、2番手に。さらに、小暮、デュバル、石浦と続き、最後にタイムアタックに入ったNo.20 平手晃平(TEAM IMPUL)が6番手となっている。

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No.32 小暮卓史

 2時間のインターバルを経て、午後のセッションが始まったのは予定通り午後2時から。だが、多くのチームではメンテナンス作業が続いており、開始直後からコースに入ったのは石浦と国本のみ。その後、開始から約1時間が経ったあたりで半分ほどのマシンがコースに入った。一方、この頃から天候が悪化。予報されていた雨がポツリポツリと落ち始める。この雨は一旦上がったものの、午後4時前からは小雨が降り続き、路面はスリックにもレインタイヤにもマッチしないような状態となった。そのため、セッション終盤まではピットで待機するマシンが多数。  しかし、残り時間が30分を切った頃には再び雨が上がり、残り10分の時点ではライン上が乾いた。そこで、数台のマシンがスリックタイヤを装着してコースイン。最終的にクルマの仕上がり具合を確認している。だが、午前中のトップタイムを更新するドライバーはおらず、ロッテラーが初日の総合トップとなった。これに松田、小暮、デュバルと続いている。

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総合1位 No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
悪くないね。前回の富士でもトップタイムだったし。僕は、自分たちのクルマが富士でだけ速いんじゃないかって思っていたんだけど、もてぎでも走り出したら基本的なクルマのコンディションは、他のチームと比べて良かったみたいだね。初めてもてぎでこのクルマに乗った感触としては、ブレーキングが少し難しいなって思ったね。このクルマはダウンフォースが大きいから、基本的にはブレーキで奥まで突っ込める。でも、ブレーキを遅らせ過ぎた時に、クルマの剛性が足りないように感じるんだ。
午前中の最初と最後では、路面温度が違っていたし、風向きが違っていたので、最後にニュータイヤを使った時も、余りタイムを上げることができなかった。今は気温が低い時期だからかも知れないけど、09タイヤはなかなかグリップのパワーが掴み辛かったし、特にフロントタイヤを温めるのに時間がかかってしまった。でも、いずれにしてもトップタイムで終われたっていうのは悪くない気分だね。
総合2位 No.1 松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)
走り初めからクルマの感じは悪くなかったんですけど、やっぱりオーバーステア傾向がありましたね。そこからセットアップを微調整して、少しずつ良くなってきたところで、まずは1分34秒1というタイムが出ました。その後はセットアップを見極めるために、色々大きく振ってデータを取っていたような感じです。
朝のセッション最後にはニュータイヤを使ったんですけど、V字でハーフスピンしてしまったので、あまり大きくタイムを伸ばせませんでした。今回、09タイヤを初めて使ったんですが、印象としては“硬すぎ"ですね。全然グリップしない。オイシイ所が分かりづらいというのもありますし、この気温だとフロントが全然温まらないですしね。フロントブレーキもロックしやすいです。だから、ブレーキの踏み方とかセットアップの仕方も難しいですし、リヤのトラクションも全然掛からない。その辺は乗っていて難しいですね。明日も色々試したいと思っています。タイムはあまり気にしていませんし、今のうちにミスは出し切っておきたいですね。
総合3位 No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)
今回から硬いタイヤを使っていることで、なかなかクルマの挙動がなかなかコントロールできていないですね。去年と違って、グリップしている時としていない時の差が唐突というか、特にウチの場合はフロントの食いつきがあまり良くなくて、思うように走れていなかったんですけど。そこが徐々に良くなってきつつあったんですけど、基本特性はあまり変わらないというか。
本当はもっと試したいことがあるんですけど、午後から天候も崩れてしまってメニューを半分もこなせていないんです。午前中の最後にはニュータイヤでのアタックもしましたが、最初はタイムが出なくて、ピットに入ってアジャストしたらタイムが上がりました。
午後の最初もユーズドで今日の自己ベストを出していますが、それはタイヤのグリップの落ち込みが少ないというのもありますし、セットアップを変えていって良くなったというのもあるかも知れません。いずれにしても、まだまだやりたいことは多いので、明日も引き続き色々なセットアップを試したいですね。

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