第2回公式合同テスト(ツインリンクもてぎ) 1日目
3月13日(金)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2回公式合同テストがツインリンクもてぎ(栃木県)で行われた。初日となるこの日は、午後からあいにく雨まじりの天候となったが、午前中のセッション終盤には多くのマシンがニュータイヤでのタイムアタックを敢行。前回、富士での合同テストに引き続き、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がトップタイムを奪っている。テストは14日まで。
No.1 松田次生
10日前に富士で行われた第1回公式合同テストは、あいにくの大雪。2日間計4回のセッションの内、3回がキャンセルとなった。これを考慮して、今回のテストは当初よりも走行時間を延長。両日ともに、9時〜12時、14時〜17時と、計12時間のセッションが設けられた。13日は、朝から曇り空だったが、午前中は時折薄日がさすような天候となった。セッションスタート時の気温は6℃、路面温度は9℃だったが、そこからジワジワと上昇し、チェッカーが提示された時点では、気温12℃、路面温度19℃となっている。
さて、セッションが開始後、マシンのチェックが終わり、本格的な走行に入ると、好タイムをマークしたのは、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)、そしてマシンにニューカラーが施されたNo.8 石浦宏明(Team LeMans)ら。序盤はまだ路面が出来上がっていなかったにも関わらず、各車ともに1分34秒台前半のタイムを出してくる。その後、セッション開始から約30分という時点で、ようやくコースに入り、トップタイムを書き換えたのは、前回のテストでも好調ぶりをアピールしたアンドレ・ロッテラー。彼はこの時点で、唯一1分33秒台までタイムを伸ばした。またNo.1 松田次生(LAWSON IMPUL)も、ロッテラーのタイムに迫る。その直後、セッションは赤旗により中断。No.7 国本京佑(Team LeMans)がミッショントラブルにより、3コーナー手前でマシンを止めたためだ。
No.8 石浦宏明
午前10時45分にセッションは再開。しかし、その約25分後に2回目の赤旗。ヘアピン手前でNo.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)がスピンアウトしたためだ。セッション再開は午前11時22分。その後、各ドライバーはセットアップの変更を繰り返しながら、周回を重ねる。そして、残り時間が約10分となったあたりからは、半分ほどのマシンがニュータイヤでタイムアタックに入る。ここで自己ベストを書き換えてトップをキープしたのは、ロッテラー。松田もわずかにタイムを更新し、2番手に。さらに、小暮、デュバル、石浦と続き、最後にタイムアタックに入ったNo.20 平手晃平(TEAM IMPUL)が6番手となっている。
No.32 小暮卓史
2時間のインターバルを経て、午後のセッションが始まったのは予定通り午後2時から。だが、多くのチームではメンテナンス作業が続いており、開始直後からコースに入ったのは石浦と国本のみ。その後、開始から約1時間が経ったあたりで半分ほどのマシンがコースに入った。一方、この頃から天候が悪化。予報されていた雨がポツリポツリと落ち始める。この雨は一旦上がったものの、午後4時前からは小雨が降り続き、路面はスリックにもレインタイヤにもマッチしないような状態となった。そのため、セッション終盤まではピットで待機するマシンが多数。 しかし、残り時間が30分を切った頃には再び雨が上がり、残り10分の時点ではライン上が乾いた。そこで、数台のマシンがスリックタイヤを装着してコースイン。最終的にクルマの仕上がり具合を確認している。だが、午前中のトップタイムを更新するドライバーはおらず、ロッテラーが初日の総合トップとなった。これに松田、小暮、デュバルと続いている。
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