第2回公式合同テスト(ツインリンクもてぎ) 2日目
No.32 小暮卓史
3月14日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2回公式合同テストがツインリンクもてぎ(栃木県)で行われた。最終日となったこの日は、発達した低気圧と前線の影響で、午前中はヘビーレインのコンディションとなる。午後には、雨も小康状態となり、セッション終了間際はセミウェットとなり、数人のドライバーがスリックを装着したが、レインタイヤのタイムを上回ることはなかった。結局、午後のセッション中盤に総合トップタイムをマークしたのは、No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)。No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がそれに続いている。
No.1 松田次生
この日も、午前中のセッションが行なわれたのは、午前9時から午後0時までの3時間。未明から雨脚が強まり、このセッションはヘビーレインとなった。だが、本格的なレインタイヤでの走行は初めてということもあり、ほとんどのドライバーがセッション開始直後からコースイン。雨用のセットアップを確かめるとともに、09仕様のレインタイヤの感触も確かめた。だが、コンディションが悪く、3名のルーキーや若手ドライバーが次々にコースアウト。一方、走行中にトラブルに見舞われたドライバーもおり、全部で6回も赤旗が提示される大荒れの展開となった。そんな中、序盤から常にセッションをリードしたのはロッテラー。ロッテラーは、満タンでのロングランまで含め、雨の中で精力的にデータ取りを行った。しかし、セッション終盤、6回目の赤旗後には、路面のコンディションが徐々に良くなり、各ドライバーともにタイムアップを果たす。結果、午前中トップに立ったのはデュバル。No.20 平手晃平(TEAM IMPUL)、No.37 大嶋和也(PETRONAS TOM'S)、No.1 松田次生(LAWSON IMPUL)、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)と続いた。
No.20 平手晃平
午後のセッションが開始されたのは、午後2時から。最初の15分間は、ファンサービスとしてサーキットサファリが行われ、その後本格的なテスト走行に入った。しかし、間もなくこのセッション1回目の赤旗が提示される。これはNo.7 国本京佑(Team LeMans)がヴィクトリーコーナーでコースアウトしたため。マシンの回収が終わり、セッションが再開されたのは午後2時30分。この頃には雨も小降りになり、午前のセッションよりは路面の水の量も少なくなった。そのため、各ドライバーともにさらにタイムを伸ばし、まずはロッテラーが、午前中の総合トップタイムを上回ってきた。その後、デュバルが唯一1分46秒台のタイムをマーク。再びトップに立った。また小暮もここでタイムアップ。2番手に浮上する。ところが、セッション開始から1時間ほどが経過すると完全に雨が止み、路面が急速に回復方向へと向かう。そのため、レインタイヤでは水の量が少な過ぎ、スリックでは走れないという状況になり、どのドライバーもベストタイムを更新できないまま、時間が経過して行く。ピットに待機するマシンも多かった。
No.8 石浦宏明
この日は、セッション終盤にスタート練習が行われるため、当初チェッカーフラッグの提示予定時間は午後4時35分。それを前に、春めいた陽射しが出て、ライン上が乾き始める。そこで、残り時間が20分を切ったあたりからは、No.10 塚越広大(HFDP RACING)、No.8 石浦宏明(Team LeMans)、国本、ロッテラー、大嶋、No.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)らがスリックタイヤを装着してコースイン。最後に大幅にタイムアップが期待されたが、S字で国本がコースアウト。2回目の赤旗が提示される。ここでスケジュールは若干延長され、マシン回収終了後から5分間、走行時間が設けられた。だが、この間に誰もトップタイムを更新することはできず。その結果、デュバルがトップ。以下、小暮、ロッテラーという結果となった。また走行終了後は、予定通りスタート練習も行われ、フォーミュラ・ニッポンは開幕までのすべてのスケジュールを消化した。
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