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  • 第2回 公式テスト:2009年3月13日(金), 14日(土)
  • ツインリンクもてぎ:4,8013km

第2回公式合同テスト(ツインリンクもてぎ) 2日目

雨のテストでNo.31 ロイック・デュバルがトップタイム
2番手にNAKAJIMA RACINGの僚友・小暮卓史がつける

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□セッション1 天候:雨|コース:ウェット □セッション2 天候:雨|コース:ウェット

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No.32 小暮卓史

 3月14日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2回公式合同テストがツインリンクもてぎ(栃木県)で行われた。最終日となったこの日は、発達した低気圧と前線の影響で、午前中はヘビーレインのコンディションとなる。午後には、雨も小康状態となり、セッション終了間際はセミウェットとなり、数人のドライバーがスリックを装着したが、レインタイヤのタイムを上回ることはなかった。結局、午後のセッション中盤に総合トップタイムをマークしたのは、No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)。No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がそれに続いている。

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No.1 松田次生

 この日も、午前中のセッションが行なわれたのは、午前9時から午後0時までの3時間。未明から雨脚が強まり、このセッションはヘビーレインとなった。だが、本格的なレインタイヤでの走行は初めてということもあり、ほとんどのドライバーがセッション開始直後からコースイン。雨用のセットアップを確かめるとともに、09仕様のレインタイヤの感触も確かめた。だが、コンディションが悪く、3名のルーキーや若手ドライバーが次々にコースアウト。一方、走行中にトラブルに見舞われたドライバーもおり、全部で6回も赤旗が提示される大荒れの展開となった。そんな中、序盤から常にセッションをリードしたのはロッテラー。ロッテラーは、満タンでのロングランまで含め、雨の中で精力的にデータ取りを行った。しかし、セッション終盤、6回目の赤旗後には、路面のコンディションが徐々に良くなり、各ドライバーともにタイムアップを果たす。結果、午前中トップに立ったのはデュバル。No.20 平手晃平(TEAM IMPUL)、No.37 大嶋和也(PETRONAS TOM'S)、No.1 松田次生(LAWSON IMPUL)、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)と続いた。

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No.20 平手晃平

 午後のセッションが開始されたのは、午後2時から。最初の15分間は、ファンサービスとしてサーキットサファリが行われ、その後本格的なテスト走行に入った。しかし、間もなくこのセッション1回目の赤旗が提示される。これはNo.7 国本京佑(Team LeMans)がヴィクトリーコーナーでコースアウトしたため。マシンの回収が終わり、セッションが再開されたのは午後2時30分。この頃には雨も小降りになり、午前のセッションよりは路面の水の量も少なくなった。そのため、各ドライバーともにさらにタイムを伸ばし、まずはロッテラーが、午前中の総合トップタイムを上回ってきた。その後、デュバルが唯一1分46秒台のタイムをマーク。再びトップに立った。また小暮もここでタイムアップ。2番手に浮上する。ところが、セッション開始から1時間ほどが経過すると完全に雨が止み、路面が急速に回復方向へと向かう。そのため、レインタイヤでは水の量が少な過ぎ、スリックでは走れないという状況になり、どのドライバーもベストタイムを更新できないまま、時間が経過して行く。ピットに待機するマシンも多かった。

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No.8 石浦宏明

 この日は、セッション終盤にスタート練習が行われるため、当初チェッカーフラッグの提示予定時間は午後4時35分。それを前に、春めいた陽射しが出て、ライン上が乾き始める。そこで、残り時間が20分を切ったあたりからは、No.10 塚越広大(HFDP RACING)、No.8 石浦宏明(Team LeMans)、国本、ロッテラー、大嶋、No.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)らがスリックタイヤを装着してコースイン。最後に大幅にタイムアップが期待されたが、S字で国本がコースアウト。2回目の赤旗が提示される。ここでスケジュールは若干延長され、マシン回収終了後から5分間、走行時間が設けられた。だが、この間に誰もトップタイムを更新することはできず。その結果、デュバルがトップ。以下、小暮、ロッテラーという結果となった。また走行終了後は、予定通りスタート練習も行われ、フォーミュラ・ニッポンは開幕までのすべてのスケジュールを消化した。

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総合1位 No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)
本格的なレインでの走行は今日が初めてだったけど、とても良かったと思う。走り始めから、僕のマシンのレインセッティングは良かったし、そこからさらに進歩させることもできた。快適にドライビングできたよ。今年の開幕前のテストに関しては、ちょっと大変だった。富士でももてぎでも、ドライの時間が短かったから。でも、ここまでの所、僕らのクルマはドライでもかなりいいバランスに仕上がっていると思う。
昨日もトップ3には入っていないけど、それはちょっとギヤ比が合っていなかったからっていうだけで、クルマのフィーリングは良かったんだ。今日のテストも難しいコンディションだったけど、僕は結果に満足しているし、開幕戦に向けて自信もある。富士のレースが待ち遠しいね。
総合2位 No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)
雨の中、なかなか自分の思うようなセッティングを見つけられませんでした。ロイックとは好みも違うので、基本のセットアップが違うんですけど。今日から09仕様のレインタイヤを使ったんですけど、スリックと同じでやっぱり硬いんですよね。それに合わせるのが難しくて。去年のイメージを追っていてもダメですし…。ただ、もうちょっとタイヤに荷重が掛かってくれる方向が見つからないかなと思って色々やって、少しは良くなってきてはいるんですけどね。でも、まだ決定打にかける感じです。
開幕に向けては、やっぱりドライでもっと走りたかったというのは本音ですね。結局、富士と今回と合わせて1日しかドライで走れていないですから。みんな同じ条件ではあるんですけど、何かもうちょっとやりたいなっていうのはあります。極端にセットの方向を外して、悪い所にいるというのではないと思いますよ。でも、絶対の自信を持って臨めるかっていったら、まだ自分たちがやるべきことをやり切れていないので、100%ではないんですよね。
総合3位 No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
今日は、レインコンディションでのいいテストができたと思う。午前中はヘビーレインだったけど、路面の変化は余り大きくなかった。その中で、色々なレインでのセットアップも試したし、よりトラクションを得るためにはどうしたらいいかっていうことも分かってきた。それに満タンでのロングランもして、クルマのバランスがどうなるかということも確かめたよ。満タンではアンダーステア傾向になって、ブレーキングも難しかったね。でも、それが分かって良かったよ。
午後のセッションではブレーキの焼き入れをしたぐらい(笑)。ベストタイムが出た時も、ブレーキの焼き入れ中だったんだ。次は、もう富士のレースウィークだけど、テストではずっと上位にいたからいいスタートを切れるんじゃないかと思う。開幕戦もテストと同じストーリーになればいいな。僕も今年でフォーミュラ・ニッポンは7年目だし、そろそろタイトルを獲ってもいい時期だと思うよ。

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