ヘビーレインの中の予選から一夜明けた5月17日(日)。鈴鹿サーキットは、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦の決勝日を迎えた。この日の天気予報は曇りのち雨。昨夜遅くまで降り続いていた雨は、未明にはほぼ上がり、鈴鹿は曇り空の朝となる。
No.36 アンドレ・ロッテラー
この日、最初のフリー走行が開始された午前9時30分の時点では、路面もところどころ濡れている程度。ウェット宣言が出されることもなく、全車スリックタイヤを装着してコースに出た。このセッションでは、各チームともに決勝レースに備え、ピット作業の練習を実施。また燃料が重い状態でのマシンのセットアップも確認して行く。これは当然、今日のレースのことも考えた上だが、今後を考えてという意味もある。鈴鹿では今夏にもレースが予定されているが、シーズン開幕前にテストがなく、昨日もほとんどドライでの走行ができていないからだ。そのため、どのドライバーも何周かしてはピットイン。マシンのセットアップを微調整して、再び走るということを繰り返した。
No.1 松田次生
そんな中、精力的に周回を重ねてトップタイムをマークしたのは、No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)。2番手には今日フロントロウからスタートするNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が滑り込んでくる。セッション終盤は、路面のコンディションも次第に良くなり、他のドライバーも自己ベストを次々更新。デュバルのチームメイトのNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が3番手、No.8 石浦宏明(Team LeMans)が4番手、No.1 松田次生(LAWSON IMPUL)が5番手、No.10 塚越広大(HFDP RACING)が6番手と上位につけた。
正午を過ぎたところでも、鈴鹿は曇り。雨はまだ1滴も落ちてきていない。決勝レースはこのままドライコンディションの中で行なわれるのか、天気が崩れてウェットコンディションとなるのか。あるいはレース中に降り始めるということになるのだろうか。ライバルとの戦いだけでなく、コンディションとの戦いにもなりそうな今日の決勝。その行方は全く読めない状況だ。
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