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Rd.2 SUZUKA

  • 公式予選:2009年5月16日(土)
    決  勝:2009年5月17日(日)
  • 鈴鹿サーキット:5.807 km
    決勝レース:5.807 km × 43Laps = 249.701 km

Qualifying

トレルイエが強雨の予選を制し、ポールポジションを奪取!
わずか0.022秒届かなかった2位のロッテラーは決勝で巻き返せるか!?

photo No.2 ブノワ・トレルイエ
2009-05-16 □天候:雨 コース:ウェット 開始:気温17度/路面温度:16度 終了:気温15度/路面温度:17度

 5月16日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦の予選が鈴鹿サーキット(三重県)行なわれた。完全なウェットコンディションの中で、2年ぶりのポールポジションを獲得したのはNo.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)。僅か0.022秒の差でNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が2番手、さらに0.075秒差でNo.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)が3番手と外国人ドライバーがトップ3を独占した。

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No.1 松田次生

 昼過ぎになり、海からの風と雨脚が強まってくる中、20分間のQ1が開始されたのは午後1時45分。路面に水溜りもある中、コースオープンと同時に各車がコースへ出る。そんな中、アウトラップを終え、計測1周目に入っていたNo.37 大嶋和也(PETRONAS TOM'S)が、最終コーナーでコースアウト。大嶋はエンジンを止めてしまい、そのままノータイムで脱落となった。一方、上位陣は走れば走るほどタイムを短縮。最終的に1分58秒668を出してトップに立ったのは、トレルイエ。これに0.2秒差でNo.1 松田次生(LAWSON IMPUL)、ロッテラー、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)と続く。一方、Q1で大嶋に続き脱落してしまったのは、同じくルーキーのNo.7 国本京佑(Team LeMans)。この2台を除く11台でQ2は争われることとなった。

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No.10 塚越広大

 10分間のインターバルを挟んで、10分間のQ2が始まったのは午後2時15分。Q1の時以上に雨脚が強まり、まさにヘビーウェットというコンディション。どのドライバーも強雨の路面に苦しめられ、タイムを伸ばすことができない。Q1でトップタイムだったトレルイエも逆バンクでコースアウトし、波乱を予感させる。そんな中、奮闘したのはルーキーのNo.10 塚越広大(HFDP RACING)。塚越は周回ごとにタイムを短縮し、場内を沸かせた。しかし、最後にトップタイムを奪ったのはロッテラー。開幕戦でポールポジションを獲得したNo.20 平手晃平(ahead IMPUL)が2番手、No.40 リチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)が3番手と続く。塚越は4番手となり、ルーキーとしては今シーズン初めてQ3進出を果たした。一方、このセッションで脱落したのは、残り1分でコースアウトしたNo.41 伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)と、マシンに問題を抱えたNo.8 石浦宏明(Team LeMans)。まさかの脱落となったのはチャンピオンの松田。松田はギリギリまでQ3進出圏内の8番手につけていたが、最後の最後にNo.48 立川祐路(CERUMO/INGING)が自己ベストを更新して9番手に。対する松田は他のマシンに引っ掛かったこともあり、最後にタイムを伸ばすことができず、挽回はならなかった。

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No.36 アンドレ・ロッテラー

 そして、いよいよポールポジションを賭けたQ3が、午後2時35分からスタート。Q2が激しい雨となったため、ほとんどのマシンがここで車高を上げる。ところが雨脚は弱まり、どのドライバーもマシンバランスは万全ではなかった。その状況の中、開始直後から好タイムをマークしたのは、トレルイエ、平手、デュバル。デュバルは最初の計測ラップで2分00秒385というタイムをマークして、一時トップに立つ。ところが、この直後の1コーナー出口でコースアウト。タイヤバリアに激突寸前でマシンを停止させ、何とかコースへと戻った。一方、最終コーナーでコースアウトした立川はエンジンを止めてしまい、予選8位が決定。さらにS字でコースアウトしたのは、Q2でトップ争いを演じた塚越。塚越もこれで7位確定となった。

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No.31 ロイック・デュバル

残る6台はアタックを続行。チェッカーと同時に1分59秒106というトップタイムをマークしたのはトレルイエ。直後に平手が2番手に。この時、まだアタックしていたのがデュバルとロッテラー。この2人は東コースでトレルイエのタイムを上回っていた。だが、どちらもわずかにトップには僅かに届かなかった。その結果、トレルイエが2007年の開幕戦以来となるポールポジションを獲得している。

 17日の決勝レースも雨が予想される。予選同様に悪条件に強い外国人勢が主役となるのか、混戦となって平手や塚越などフレッシュなパワーが躍進するか? 何が起こるか分からないおもしろいレースとなりそうだ。

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予選2位 No.36 アンドレ・ロッテラー/PP No.2 ブノワ・トレルイエ/予選3位 No.31 ロイック・デュバル

Q3では、気を付けながらも毎周プッシュした
ポールポジション No.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)
 今日の予選は危なかった(笑)。Q1はコース上の何箇所かに川ができているのが分かっていたし、特に問題はなかったんだけど、Q2は最悪だった。車高がすごく低かったから、コースの至るところでアクアプレーニングに乗ってしまう状態で、1周だけタイムを出しに行って、あとはピットに戻ったんだ。クルマを壊さないようにね。Q2では最初にアタックした周にスピンしてしまったけど、その次の周は何とか充分なタイムを出すことができた。だから、チームに「これでQ3に残るには十分か?」って確認したんだ。そしたら、「大丈夫だ」と言われたから、ピットに戻り、Q3に備えることにした。
 Q3では、毎周プッシュした。何台か飛び出しているマシンもいたから、気をつけながらもベストを尽くした。とてもいい予選だったと思う。ポールポジションを獲ったと分かったのは、セッションを終えたあとの130R。ピットから何の無線も入らないから「どうしたんだろう?」と思ってちょっと心配していたんだけどね。でも、ポールポジションだと分かった時には、とてもハッピーだったよ。
まずはいいスタートを切ってトップに立ちたい
予選2位 No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
 僕は、Q1から路面に合わせるために、またクルマの状態を進化させるために、少しだけセットアップを変えたけど、とにかくQ3に残ろうという感じでやっていた。最終的に今日トップ3に入ったタイムはものすごく僅差だったけど、みんな速い場所は違ったから、それを比べてみればおもしろいと思うよ。コース上の色んな所に水が溜まっていて、アクセルを戻さなければいけない場所が何箇所もあったりしたから、1周を上手くまとめるっていうのはすごく難しかったね。とにかくフロントロウで終われることができたし、明日はおもしろいレースになるんじゃないかな。序盤は視界が重要だから、まずはいいスタートを切ってトップに立ちたいね。あとはタイヤに気づかわないと。新しい路面の部分はグリップも高いんだけど、タイヤにも負担がかかるんだ。だから、その辺を気をつけながら走らないといけないって思う。雨の量が少なくなってくると難しいしね。
コースアウトしたのはTVに映りたかったから(笑)
予選3位 No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)
 今日はタフな予選だった。特にQ2はアクアプレーニングで大変だったね。あそこでは何とかQ3に残ることを考えていた。その後、クルマのセットアップを変えたら、雨が止んでしまって。その影響でクルマがアンダーステアになってしまって大変だった。でも、3番手で予選を終えられたのは嬉しいよ。去年のこのレースでは、すごく後ろの方がスタートしなければならなかったからね。Q3でコースアウトしたのは、TVに映りたかったから(笑)。あの時は、まだストレートにも水がいっぱいあるような状況だったけど、段々ペースが上がってきて、プッシュし始めたところだった。だけど、1コーナーでリヤが流れてコースアウトしてしまったんだ。でも、何とかギリギリのところで何とかぶつからなかった。その上、予選3番手になれたんだから、とてもハッピーだよ。

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