予選から一夜明けた8月9日(日)。この日も、曇り空となったツインリンクもてぎでは、フォーミュラ・ニッポン第6戦の決勝が、午後2時半にスタートする。
No.8 石浦宏明
その決勝に先立ち、午前9時35分からは30分間のフリー走行が行なわれた。このセッションでは、各車が決勝に向けてのセットアップを確認しなければならない。そのため、セッションが開始されるとすぐに全車がコースイン。数台のマシンはアウトラップでピットに戻り、ピット作業の練習を行なっていたが、その他のマシンは計測を開始した。ここでまず好タイムをマークしたのは、予選3番手のポジションを獲得しているNo.8 石浦宏明(Team LeMans)。さらに、No.41 伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が、このセッションで唯一1分35秒台のタイムをマークしている。
No.32 小暮卓史
一方、昨日ポールポジションを獲得しているNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)は、セッション序盤に1分36秒108をマークしたあと、連続周回。1分36秒〜37秒台のタイムをコンスタントにマークしている。またNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)やNo.37 大嶋和也(PETRONAS TOM'S)、ランキングトップのNo.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)らも安定したラップタイムで周回を重ねていた。中でもデュバルは、セッション開始後、ジワジワとタイムアップ。11周目に1分36秒326という自己ベストをマークすると、ピットイン。その後、コースに出ることなく、セッションを終えている。
No.1 松田次生
セッション序盤に自己ベストをマークしていた石浦は、中盤からほぼ満タン状態まで燃料を搭載したのか、終盤は1分38秒台後半から39秒台前半で周回。他にも、軽い状態の時と重い状態の時でのマシンバランスの比較などを行っていたものと見られる。これは決勝で1ピットを選ぶか、2ピットを選ぶかなど、ストラテジー(戦略)を考える上で重要なデータ取り。この朝の走行結果から、チームは午後に向けての準備に取り掛かることになる。
注目のスタートまで、あと3時間あまり。決勝では、どのチームがどんな戦略を取るのか。その点もひとつの見所だ。
No.36 アンドレ・ロッテラー
No.31 ロイック・デュバル
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