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マシンにもドライバーにも過酷な真夏の一戦！

No.31 ロイック・デュバル 　終盤3戦の第1弾となる第6戦、舞台となるツインリンクもてぎ。すでに第3戦でも、同じもてぎでレースが行なわれている。この時は、レインとドライが交互に訪れる難しいコンディションとなり、目まぐるしい展開となった。それと比べて、今回は真夏のレース。未だ日本列島は完全に梅雨明けしていないが、例年であれば、非常に暑く、マシンにもドライバーにも厳しい戦いとなる。特に、もてぎはブレーキを酷使するコース。今回から新しく設定されたブレーキダクトを投入するチームもあるが、どこまでブレーキに優しく、かつアグレッシブな走りができるかが焦点となる。
　また当日が真夏の暑さとなれば、どのドライバーにとっても、肉体的にタフなレースとなるはずだ。シフトチェンジの回数や加減速が多いもてぎは、かなりの運動量を必要とされ、それが勝敗に関わるからだ。

前戦に悔しい思いをした小暮の走りに注目！

No.32 小暮卓史 　さて、そんな今回のツインリンクもてぎで、まず注目されるのは予選だ。もてぎは追い越しがかなり難しいと言われており、ドライバーたちは、誰もが予選で上位となり、決勝スタートを前方のグリッドから切りたいと思っている。
　中でも注目は、やはりNAKAJIMA RACINGのNo.31 ロイック・デュバルとNo.32 小暮卓史。シリーズ中盤戦から他を圧倒する速さを見せているこの2人の間で、予選からチーム内バトルが演じられるのは間違いない。特に、小暮の走りには注目だ。前戦・鈴鹿のレースでトップを独走しながら、マシントラブルでデュバルに優勝をさらわれるという悔しい形で終えている分、今回は予選からチームメイトを突き放すような勢いを見せてくれるはずだ。

もてぎ得意の石浦、大活躍ルーキー塚越も見逃せない！

No.2 ブノワ・トレルイエ 　もちろん、他チームの動向にも注目。現在、どのチームもNAKAJIMAの2台に追いつけ追い越せということで、セットアップを模索中。その成果が少しずつ現れてきている。現在ランキングトップのデュバルとタイトル争いを繰り広げているNo.2 ブノワ・トレルイエ（LAWSON IMPUL）をはじめとするIMPUL勢、またもてぎを得意とするTeam LeMansのNo.8 石浦宏明、前回のもてぎで目が覚めるような走りを見せたHFDP RACINGのNo.10 塚越広大、さらにここまで不運に見舞われているものの、実力的にトップレベルなのは間違いないPETRONAS TOM'SのNo.36 アンドレ・ロッテラー。彼らの熱い走りが予選から炸裂するのは間違いないだろう。

No.8 石浦宏明 　そして、決勝レースでは、どのチームがどんな戦略で臨むかも見どころ。NAKAJIMAは得意の2ピット作戦を取るのか、取らないのか。また、他チームはそれに追随するのか否か?　抜きにくいレイアウトのもてぎでオーバーテイクシステムを使いどう抜くのか?　そんな想像を膨らませながら、真夏のレースを堪能して欲しい。

No.10 塚越広大
No.36 アンドレ・ロッテラー