8月8日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦の予選がツインリンクもてぎ(栃木県)で行なわれた。同じもてぎで行われた第3戦に続き、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がポールポジションを獲得した。地元・栃木県の今市出身で今季初参戦のNo.10 塚越広大(HFDP RACING)が予選4位となった。
No.31 ロイック・デュバル
新鋭とベテラン、チームメイト同士と有力ドライバー、チームの対決のみならず多くの対決が注目となる予選が開始されたのは午後2時20分。20分間のQ1では、セッションが開始されると間もなく、全車がユーズドタイヤを装着してコースイン。マシンの感触を確かめる。ここでまず計測ラップを刻み、早くも1分34秒台に入れてきたのは、No.32 小暮卓史とNo.31 ロイック・デュバルのNAKAJIMA RACINGコンビ。他のドライバーはピットに入り、ニュータイヤ装着の時を待つ。この中で、セッションの残り時間が約10分となったところで数台のマシンがフロントのみニュータイヤを装着。スクラブ(タイヤの慣らし)を終えて、コースに戻る。その他のマシンも残り時間が7分ぐらいとなったところから4輪ともにニュータイヤを装着してコースへと出た。スクラブ組も残り5分を切ったあたりからコースイン、アタックに入る。一方、小暮がユーズドタイヤで再度マシンの状態を確認しただけ。トップタイムを出していたデュバルはコースに入らなかった。しかも、他のドライバーはニュータイヤでのアタックでも、NAKAJIMAの2人がユーズドでマークしたタイムを上回れなかった。ここで3番手につけたのは、No.8 石浦宏明(Team LeMans)。No.1 松田次生(LAWSON IMPUL)、No.37 大嶋和也(PETRONAS TOM'S)、No.10 塚越広大(HFDP RACING)と続く。これに対して、Q2進出を逃したのは、No.41 伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)とNo.40 リチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)だった。
No.8 石浦宏明
10分間のインターバルを経て、Q2が開始されたのは、午後2時50分から。このセッションは10分間ということで、セッションが開始されるとすぐに6台のマシンがコースイン。うち5台はフロントタイヤのみをスクラブしてピットイン。Q1でトップタイムだったデュバルだけは、そのままタイムアタックに入った。これに続いて、セッション前半からさらに6台のマシンがコースイン。彼らがウォームアップを行なっている段階で、デュバルは1分34秒388というタイムを叩き出している。これに続いて、石浦が1分34秒台のタイムをマーク。松田もこれに続く。しかし、これを上回ってきたのが、小暮。小暮は1分34秒296とデュバルのタイムをコンマ1秒ほど上回り、トップに立った。一方、ここでQ3進出を逃したのは、No.48 立川祐路(CERUMO/INGING)、No.7 国本京佑(Team LeMans)、No.20 平手晃平(ahead IMPUL)だった。
No.10 塚越広大
No.36 アンドレ・ロッテラー
No.37 大嶋和也
そして、Q3が始まったのは、午後3時10分から。このセッションも10分間ということで、開始と同時に4台のマシンがコースイン。うち3台はフロントタイヤのスクラブを行なった。この中で石浦だけは、ユーズドタイヤでインターバルに変更したマシンの感触を確認。全車アウトラップのみでピットに戻る。そして、セッション開始から3分あまりとなったところから、4輪ともニュータイヤを装着したドライバーたちがコースイン。その約3分後には、フロントタイヤをスクラブしたドライバーたちがコースに入り、チェッカー目前に小暮がこの日唯一、1分33秒979と33秒台のタイムをマークしてトップに立つ。チームメイトのデュバルはチェッカーと同時に、自己ベストを叩き出すが、1分34秒112とわずかに及ばなかった。これに続いたのは、アタック1周目に松田に引っ掛かってしまった石浦。以下、塚越、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、大嶋、インターバルでのセット変更が裏目に出たトレルイエ、松田という結果になっている。
決勝日も、ツインリンクもてぎは終日曇りの予想だが、どんなレースが展開されるのか。決勝スタートは午後2時半。エグゾーストノートが最高潮に高まる、スタートシーンに注目だ。
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予選2位 No.31 ロイック・デュバル/PP No.32 小暮卓史/予選3位 No.8 石浦宏明