No.20 平手 晃平
4月4日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン開幕戦・予選が午後1時45分より1時間に渡り行われ、今季参戦2年目となる若手のNo.20 平手晃平(ahead IMPUL)が、フォーミュラ・ニッポンで自身初となるポールポジションを獲得した。予選2位には、やはり2年目のNo.41 伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)。Q2でトップタイムをマークしていたディフェンディング・チャンピオンのNo.1 松田次生(LAWSON IMPUL)は、まさかのブレーキトラブルで、最後は8番手に留まることになった。
No.41 伊沢 拓也
予選方式は昨年と同様のノックアウト方式。予選中には心配された雨は降らず、曇りのコンディションの中で行なわれた。予選第1セッション(Q1)は20分間で行なわれた。コースオープンされると、まずピットを後にしたのは、伊沢、No.7 国本京佑(Team LeMans)、No.48 立川祐路(CERUMO/INGING)。伊沢はマシンの確認をしただけで一旦ピットイン。国本、立川はそのままアタックに入る。続いてコースに入ったのはNo.37 大嶋和也(PETRONAS TOM'S)。大嶋もそのままアタックへと入った。その他のマシンがアタックに入ったのは、残り時間が約6分半となった時点から。ここでチェッカー間際にトップタイムをマークしたのは、伊沢。平手、トレルイエ、松田のインパル勢がそれに続く。一方ここで敗退したのは、大嶋と立川。残る11台が第2セッション(Q2)へと駒を進めることになった。
No.2 ブノワ・トレルイエ
10分間のインターバルを経て、Q2が始まったのは、午後2時15分から。ここでも国本と伊沢が真っ先にコースイン。伊沢はやはりタイヤの慣らしだけをして、一旦ピットに入った。この時点では、気温/路面温度が徐々に下がりつつあったため、残り約7分から残るマシンが続々コースイン。タイムアタックへと向かった。ここで堂々のトップタイムをマークしたのは松田。平手、No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)がそれに続く。一方、僅差で第3セッション(Q3)進出を逃したのは、国本、No.40 リチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)、No.10 塚越広大(HFDP RACING)だった。
No.1 松田次生
再び10分間のインターバルを経て、Q3が始まったのは、午後2時35分。セッション開始から3分で、ほとんどのマシンが続々コースに入った。この頃、ピットでブレーキパッドの取り替え作業を行なっていたのは松田。Q2のアタック後に、ブレーキパッドが痛んで利かなくなったため、メカニックが総出で交換。ようやくコースインしたのは、残り時間が4分半。ぎりぎりアタックできるかどうかという状況だ。その間に、他のドライバーは次々にアタック。ここでチェッカー目前にトップに立ったのは、トレルイエ。だがその直後、1分24秒653というトップタイムを叩き出したのは平手だった。コントロールラインでチェッカーが提示された時点で最後のアタックをしていた伊沢が、2番手タイムをマーク。平手とトレルイエの間に割って入り、昨年の開幕戦と同様、フロントロウにつけている。以下、4番手にロッテラー、5番手に小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、6番手にデュバル、7番手に石浦宏明(Team LeMans)と続き、アタックし切れなかった松田が8番手という予想外の結果に終わっている。
これにより、決勝レースは若手2人が最前列からスタート。それを実力派が追い上げるという、見ごたえある展開になりそうだ。今季から導入されたオーバーテイクシステムを駆使し、どんなバトルが見られるのか。天気も良くなりそうな決勝レース、非常に注目だ。
予選2位 No.41伊沢 拓也/PP No.20 平手 晃平 /予選3位 No.2 ブノワ・トレルイエ