2009年シリーズの前半戦を締めくくるフォーミュラ・ニッポン第4戦・富士スピードウェイがいよいよ始まった。27日(土)、予選日(決勝は28日)の午前は、フリー走行で午前9時30分から1時間で行われた。
No.31 ロイック・デュバル
梅雨の最中ながら、晴れ間に恵まれ、汗ばむような陽気となった富士。セッション開始時点で、気温は27度、路面温度は37度まで上昇した。
そんな中、セッションが開始されると、すぐに3分の1ほどのマシンが前戦から持ち越したユーズドタイヤでコースイン。まずは路面の状況とマシンの状況を確認して行く。その後、他のマシンも次々コースイン。同様にマシンの状況を確認するとピットに戻り、セットアップの微調整を繰り返した。
No.20 平手晃平
セッション開始から15分過ぎというところまで待ってコースに入ったのは、前戦・もてぎで今季初優勝を果たしたNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)とチームメイトのNo.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)。さらに、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)も、ここでようやくコースに入る。そして、小暮がユーズドタイヤながら、いきなり1分26秒960という好タイムをマーク。デュバルもセッション中盤には1分27秒089までタイムを伸ばし、1-2体制を築く。これに続いたのはロッテラーの1分27秒690。No.1 松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)が4番手に続くが、タイムは1分28秒208。小暮は4番手以下を1秒以上引き離す速さを見せた。
No.8 石浦宏明
その後、各ドライバーは数周走ってはピットに入り、マシンのセットアップを進めていく。そして、セッションの残り時間が6分を切ったあたりから、各ドライバーがいよいよニュータイヤを装着。タイムアタックのシミュレーションに入った。ここでやはりトップタイムを奪ったのは小暮。小暮はユーズドタイヤでのタイムをコンマ3秒上回り、1分26秒649までタイムを伸ばした。しかし、デュバルは最後のアタック中にミス。ニュータイヤでは自己ベストタイムを更新することができなかったが、そのまま2番手でセッションを終えている。
これに続いたのは、ニュータイヤで大幅にタイムを上げてきたNo.20 平手晃平(ahead TEAM IMPUL)。さらに前回初表彰台を獲得したNo.8 石浦宏明(Team LeMans)、ロッテラー、No.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)と続いている。
予選は午後1時45分から。お馴染みのノックアウト方式で行なわれる。さて、夏の訪れを迎えた富士でポールポジションを獲得するのは誰なのか。間もなく注目の公式予選が開始される。
No.36 アンドレ・ロッテラー
No.2 ブノワ・トレルイエ
◇ ◇ ◇