今季の前半戦、決勝レースが雨絡みとなることが多かったフォーミュラ・ニッポン。しかし、後半戦の初戦となる第5戦鈴鹿は、開幕戦以来、ドライのレースとなることが予想される。昨日の段階では、まだ一時雨が降るのではないかという予報も出されていたが、実際に7月12日(日)の朝を迎えた鈴鹿サーキットは、朝からうっすらと陽が差し、気温も上昇。湿度も高く、まさに蒸し暑い夏の1日となった。
No.31 ロイック・デュバル
今季の前半戦、決勝レースが雨絡みとなることが多かったフォーミュラ・ニッポン。しかし、後半戦の初戦となる第5戦鈴鹿は、開幕戦以来、ドライのレースとなることが予想される。昨日の段階では、まだ一時雨が降るのではないかという予報も出されていたが、実際に7月12日(日)の朝を迎えた鈴鹿サーキットは、朝からうっすらと陽が差し、気温も上昇。湿度も高く、まさに蒸し暑い夏の1日となった。
No.1 松田次生
そんな中、午前9時25分からは、30分間のフリー走行が行なわれた。このセッションが開始された時点で気温は26度、路面温度は38度と、日なたに立っていると汗ばむようなコンディション。しかし、セッションが開始されると、13名のドライバーは早々にコースインし、燃料が重い状態でのマシンの状態を確認して行く。
ここで、セッション序盤に1分44秒577というトップタイムをマークしたのは、昨日予選5番手のタイムを出しているNo.8 石浦宏明(Team LeMans)。石浦は、その後さらに燃料を積んで、連続走行。安定して1分45秒台後半から46秒台前半のタイムで周回を重ねている。
No.10 塚越広大
一方、石浦がトップタイムをマークした直後、ダンロップでスピンしてしまったのは、予選2番手を獲得しているNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)。小暮はちょうど計測ラップに入ったところだったが、リヤがグラベルに入ってしまう形でストップ。マシン底部が縁石に乗り上げ、自力では脱出できない状態になってしまった。この時点で、エンジンは止まっていなかったが、結局オフィシャルの判断で、マシンはグラベルの中へと引き入れられ、その後の走行を諦めざるを得なかった。決勝に向けてのマシンバランスを全く確認できなかったということで、小暮にとってはレースへの不安が残る。
その小暮のチームメイトでポールポジション、No.31 ロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)は、昨日に引き続き好調ぶりを維持。セッション終盤には1分44秒859と、このセッション2番手のタイムをマークしている。しかし、他のラップでもデュバルは1分44秒台〜45秒台前半のタイムで走っており、決勝に向けても死角はなさそうに見える。
そして、このセッションで石浦、デュバルに続いたのは、No.1 松田次生(LAWSON IMPUL)、No.10 塚越広大(HFDP RACING)、No.2 ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)、No.20 平手晃平(Ahead IMPUL)。どのマシンも、燃料搭載量やタイヤの使用ラップ数などが違っているため、この結果だけでは判断できないが、予選よりも決勝は接戦となりそうな気配。まずは第1のキーポイントであるスタートに注目だ。
No.2 ブノワ・トレルイエ
No.20 平手晃平
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