8月29日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦の予選がオートポリス(大分県)で行なわれた。ポールポジションはNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が連続で獲得した。2、3位は、2年目のNo.41 伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)、ルーキーのNo.10 塚越広大(HFDP RACING)というフレッシュな顔ぶれとなった。
No.41 伊沢拓也
午前中こそ曇りがちだったが、昼頃から夏空が広がり、一気に気温/路面温度が上昇した。午後1時45分から20分間のQ1が開始され、ほぼ全車がマシンバランスを確認。その後、セッションが残り6分から、各車アタックに入る。ここでまず1分33秒328で、トップに立ったのはNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)。さらにNo.41伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)がタイムアップし、1分33秒015でトップに立つ。続いてアタックラップに入ったのが、NAKAJIMA RACINGの2台。しかし、No.32小暮卓史は伊沢のタイムにわずか1000分の1秒及ばす2番手、No.31ロイック・デュバルも小暮に1000分の7秒及ばず、3番手に留まった。一方、ここでQ2進出を逃したのは、No.37大嶋和也(PETRONAS TOM'S)とNo.48立川祐路(CERUMO/INGING)。大嶋は前回のレース後、エンジンを換装しており、決勝での10グリッド降格が決定していたため、マシンセットアップに専念していたということだ。
No.10 塚越広大
10分間のインターバルを経て、10分間のQ2が始まる。セッション序盤にタイヤを慣らしたNo.1松田次生(LAWSON IMPUL)、小暮以外は残り5分でニュータイヤを履きコースイン。慣らしを済ましていたNo.8石浦宏明(Team LeMans)もここでコースに入る。一方、松田と小暮は、残り時間が3分半でコースへ。まずトップに立ったのは、ロッテラー。石浦がそれに続く。しかし、石浦はこの周の100Rでウォームアップ中のNo.20平手晃平(ahead IMPUL)に引っ掛かっており、もう1周アタックへ。この石浦と同様、平手に引っかかったのは、タイトルを争うNo.2ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)。セクター2までロッテラーと遜色ないタイムで走行していたトレルイエは、ジェットコースターストレート先の右コーナーで平手に引っ掛かり、大きくタイムロスすることになった。一方、ここでQ1同様、好タイムを刻んだのは、伊沢。伊沢は1分32秒808を出し、トップに立つ。これを上回ってきたのが、小暮。小暮は1分32秒724までタイムを縮め、トップに立った。さらに、デュバルも1分32秒749までタイムアップ。2番手に滑り込む。以下、ロッテラー、塚越、松田、ライアン、平手と続いた。しかし、その後、順位が入れ代わることとなる。
No.36 アンドレ・ロッテラー
1回目のアタックで納得行くタイムを刻めず、翌周もアタックを続行していた石浦が、第2ヘアピンでブレーキをロックさせてコースアウト。この時、黄旗が提示され、複数名のドライバーがこの現場を通過している。そして、その周に自己ベストタイムをマークしていたのが、平手とトレルイエ、デュバル。そのため当該ラップタイムは、結果として採用されないこととなった。その判定を行なうため、Q3は開始時刻が順延。平手がQ3進出不可能となり、代わってNo.7国本京佑(Team LeMans)が繰り上がることとなった。またトレルイエと石浦もQ2敗退となっている。
No.7 国本京佑
No.1 松田次生
最後、10分間のQ3は8分遅れて午後2時43分から開始。すぐピットアウトしたのは、またしても小暮と松田。この2台は、再びフロントタイヤをスクラブするためにコースに出た。その後、残り6分でデュバル、ロッテラー、伊沢、国本、ライアンの順でコースイン。フロントをスクラブした小暮、松田もこれに続いた。ここでも、まずトップに立ったのは、ロッテラー。間もなく伊沢がこのタイムを上回り、トップに立つ。これに続いてアタックに入っていたのはデュバル。しかし、デュバルはジェットコースターストレート先の右コーナーでアクセルを開けすぎ、コースアウトしてタイヤバリアにクラッシュ。フロントウィングを壊し、実質セッションを終了した。一方、チームメイトの小暮は、チェッカー目前に1分32秒556というコースレコードをマーク。ポールポジションを決定付けた。2番手には伊沢、3番手には塚越。以下、ロッテラー、ライアン、国本、松田と続いた。
なお、予選終了後に競技団の裁定ミスによりQ3を走ってしまったものの、Q2で黄旗中にベストタイムをマークしていたデュバルのタイムが抹消されて、10番手にドロップ。さらに、Q3でデュバルがコースアウトした際、黄旗が提示されていたが、この黄旗区間を通過しながら自己ベストタイムを更新していたライアンも、このタイムは採用されず7番手にドロップした。その結果、5番手に国本、6番手に松田が浮上。石浦も8番手に浮上している。
No.31 ロイック・デュバル
No.2 ブノワ・トレルイエ
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予選2位 No.41 伊沢拓也 / PP No.32 小暮卓史 / 予選3位 No.10 塚越広大