エンジニアたちの作戦計画
第1戦 富士スピードウェイ
P.MU/CERUMO・INGING
39田中 耕太郎
ドライバー:阪口 晴南
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今季の担当車両・ドライバーとコンビを組むのはいつからですか? ご自身の移籍、担当ドライバー変更などがあれば、それも書き添えてください。
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#39阪口車を担当します、田中と申します。私はチームも移籍し、ドライバーも新人君です。
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簡単に(でなくてもいいのですが)自己紹介をお願いします。またモータースポーツ・エンジニアとしての経験・経歴についても語っていただければと思います。
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“中嶋企画(現・Nakajima Racing)でF3000・高木虎之介さんを担当したのが、国内トップフォーミュラエンジニアのスタートでした。この世界で続けてこられたのも、高木さんがあまりに速く、勝利の美酒のおいしさを知ってしまったからです。その後はあちこちのチームで働いてきた爺さんです。
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モータースポーツの仕事に就かれる前の経歴、他の職種からの転職など、お教えください。
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大学を卒業してすぐにウエストレーシングカーズと言う鈴鹿のコンストラクターに就職し、日夜マイナーフォーミュラの設計、製作、メンテナンスを経験し、溶接からカーボン貼り込み、カー・セットアップからアライメント調整、サーキットサービスまで何でもやりました。
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開幕前2度のテストでは、今シーズンに向けてどんな狙いでプログラムを消化しましたか?「このくらいなら書いてもいいかな」というところで、大きな流れだけでも良いので教えてください。「全部、内緒」でもかまいませんけれど…
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ドライバーが新人さんなので、あらゆるセットアップ違いによる感度(車両挙動や通過速度、タイムにどう現れるか)と経験をしてもらいました。鈴鹿ではテストメニュー中心にもかかわらず、速さを見せる部分もあってびっくりしました。 #38の坪井選手もとても速いので、データを共有しながら進めました。
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開幕前のテストを通して、ドライバーのマシンとのコミュニケーション、手足のように操る一体感は深まった様子でしたか? そのポイントはどのあたりでしょうか?
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これから始まるシーズンの成績を推察することはとても困難ですが、週末を通してキチンと戦える準備はできたように思います。
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SF19のセットアップを仕立て、仕上げる中でご自身として「ここが肝心」と考えているポイントはどのあたりでしょうか? もちろん複数あると思いますが、重視する度合いで言えば、どんな順番、あるいは流れになるでしょうか?
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現状供給されているヨコハマタイヤはとても優秀なタイヤですが、いかに上手にそのタイヤを使い切るか、が速さの秘訣となるのではないでしょうか?
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今年の目標を教えてください。
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エンジニアとしましては、全戦Q3進出、全戦ポイント獲得。ドライバーさんには、一発の速さで目立ってほしいです。
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最後に新しいシーズンに向けてSFを愛するファンの皆様に一言。
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フォーミュラレースは、観戦する前に多くの情報量を仕込んでおかないと楽しめません。スーパーフォーミュラは全車が同じSF19ですし、レース中のバトルもGTなどのレースに比べると少ないですね。ですからドライバーやチームの情報を知り、レースの流れや戦略を推察すると、より楽しめます。