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2021年第4戦SUGO大会 FP2トップタイムは大湯都史樹
2021年6月20日
雨の予選から一夜明けた6月20日(日)。宮城県スポーツランドSUGOは曇りがちながら、一部に青空も見えるような朝を迎えた。その後も、時折雨がパラつく時間帯はあったが、午前中に行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権のフリー走行2回目は、全車がスリックタイヤで走行。その中で、セッション終盤に大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)がトップタイムをマークした。
午前9時、フリー走行は気温20℃、路面温度22℃というコンディションのもとでスタート。メインストレートをはじめ、まだコース上に所々ウェットパッチが残っている状態だったため、セッションを前にウェット宣言が出された。しかし、ピットロード出口がオープンすると、全車がスリックタイヤでコースイン。決勝に向けて、それぞれがメニューをこなしていった。序盤は多くのドライバーが今回初めてドライセットのクルマを確認。その後は、ピット作業の練習やピットロードエンドでスタート練習を行うクルマも見られた。特に、昨日の予選でPPを獲得している関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)は、念入りなスタート練習を行なっていた。
さて、本格的に各車が計測を始めると、連続して好タイムをマークしたのは、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)。山本は、計測5周目に1分08秒367をマークすると、その翌周には1分07秒957、計測8周目には1分07秒538、9周目には1分07秒516、さらに計測11周目には1分07秒142と、1分07秒台を連発。この時点でのトップに立った。また、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)や大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、野尻智紀(TEAM MUGEN)も同じ頃、1分07秒台に突入してくる。さらに、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)や阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、山下健太(KONDO RACING)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、松下信治(B-Max Racing Team)も07秒台に。しかし、トップは山本のままセッションは推移した。
セッション終盤に差し掛かって、その山本のタイムを上回ってきたのは、高星明誠(carenex TEAM IMPUL)。高星は1分07秒093というタイムをマークしている。さらに、残り時間が3分となった所で、この高星のタイムを上回ってきたのは、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)。大湯は1分06秒749と、このセッションで唯一06秒台をマークした。2番手には高星、3番手には山本。以下、野尻、宮田、坪井、福住、山下、松下、塚越広大(ThreeBond Drago CORSE)と続いているが、全車のタイムが1秒以内という大混戦。このフリー走行では、ドライバーによって燃料搭載量も違い、タイムを出したタイミングやタイヤの状況も違うため、この結果から決勝の行方を見通すことは難しいが、一体どんなレースが展開されるのか。天候も含めて、非常に興味深いものとなりそうだ。
FP2 P.1
大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)