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2021年第2戦 FP2は大嶋和也がトップタイム

2021年4月25日

迫力の予選から一夜明けた4月25日(日)の三重県鈴鹿サーキット。前日に続き、空がうっすらと雲に覆われる中、午前8時40分から30分に渡って、全日本スーパーフォーミュラ選手権のフリー走行が行われた。決勝に向けての準備を進めるこのセッションで、トップタイムをマークしたのは大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)。大嶋は、昨日の予選でQ1敗退しており、このフリー走行で予選のセットアップを再確認。燃料が少ない状態でアタックを行い、1分37秒884をマークしている。その他のドライバーたちは、決勝想定の走り。大嶋も一旦タイムを出した後は、決勝セットアップに集中した。

気温20℃、路面温度22℃と、前日よりは若干温かなコンディションのもと、午前8時40分からフリー走行が始まると、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)を先頭に、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)。阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、予選で初PPを獲得した福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)といった順で、間もなく全車がコースイン。今回からシリーズ復帰となった松下信治(B-Max Racing Team)は、コースインの際に、まずスタート練習を行なっている。また、コースに出たドライバーのうち、3分の1ほどはアウトラップを終えてピットイン。タイヤ交換の練習や、ピット出口でのスタート練習などを入念に行なっていた。スタート練習を行なったドライバーの中では、これがデビュー戦となるアレジが、ピットロード出口の少し先でストールして押し戻される場面も見られた。
 
これに対して、序盤から精力的に周回を重ねたのが、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)や野尻智紀(TEAM MUGEN) 、山下健太(KONDO RACING)、国本雄資(KCMG)ら。中でも野尻は、1分40秒989、1分39秒994と順調にタイムを刻んでいった。ちょうど同じ頃、1分37秒884をマークして、タイミングモニターのトップに躍り出たのは大嶋。大嶋はここで予選セットアップの再確認を行なっている。
 
その後、セッション開始から約10分が経ったところで、異変に見舞われたのは、昨日予選3番手のポジションを獲得しいてる大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)。右リヤタイヤが脱落しかける状況となり、スローダウンした大湯のマシンは、そのままコースをゆっくり1周。ピットに戻ると修復作業に入った。また、セッション半ばには、野尻、宮田、山本、松下、国本らがピットに戻り、セットアップのアジャストを行うが、ちょうどこの頃、1分39秒台に入れてきたのは、関口。関口は野尻のタイムを上回る1分39秒915をマークしてくる。そして、セッション終盤に入り、関口を上回ってきたのは、宮田。途中で一旦ピットに入り、フロントサスペンション周りなどのセットアップを微調整した宮田は、コースに戻ると安定して速いラップを刻み、最後は1分39秒765までタイムを伸ばした。
 
その結果、セッショントップは大嶋のまま。2番手に宮田。以下、関口、野尻、阪口、福住、国本、笹原と続いた。こうして上位につけたドライバーの中で、セッション後半、連続して1分40秒台を刻み続けたのは野尻。野尻は、決勝への仕上がりの良さを感じさせる。対するPPの福住は、1分40秒台後半から41秒台。大湯はマシンの修復後、連続周回に入ったが、タイムは1分41秒台から42秒台。ベストタイムでは17 番手に留まり、決勝に向けて少し不安が残る状態だ。予選4番手の平川は、アウトラップでピットに一旦入った後、そこからはずっと連続周回。1分41秒台前半のタイムを並べている。
 
このセッションでは、どのチームがどれだけの燃料を積み、どのような状態のユーズドタイヤで走行しているかは分からない。そのため、本当の実力は測れないが、各車のタイムを見ても、午後のレースはまた混戦となることが予想される。一体、誰が最初にトップチェッカーを受けるのか。まずはスタートに注目だ。 

フリー走行2回目
P.1 大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)

P.2 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

P.3 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)

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