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野尻智紀が2戦連続ポール・ポジション獲得

2022年4月23日

P.P 野尻智紀(TEAM MUGEN)

午前中に行われたフリー走行から、約4時間。三重県鈴鹿サーキットに舞台を移した全日本スーパーフォーミュラ選手権・第3戦は、明日の決勝を前に、午後3時10分からノックアウト予選が行われた。今年の開幕戦からQ1、Q2で行われているこのノックアウト予選でPPを奪ったのは、現在ランキングトップの野尻智紀(TEAM MUGEN)。野尻にとっては、嬉しい鈴鹿初PPとなった。僅差で野尻に続き2番手となったのは山下健太(KONDO RACING)、 チームメイトのサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が3番手で続き、KONDO RACINGは復活の狼煙。以下、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、国本雄資(KCMG)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と続いている。

午後になって、さらに雲が増えた鈴鹿上空。それでも、朝のフリー走行よりは気温、路面温度ともに上昇。気温が24℃、路面温度が31℃というコンディションのもと、午後3時10分に10分間で争われるQ1Aグループの走行が始まった。メインストレートは軽い追い風。時折横からの風が吹いてくるという状況だった。
今回、Aグループに出走するのは、フェネストラズ、牧野、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、笹原右京(TEAM MUGEN)、国本、平川亮(carenex TEAM IMPUL)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、佐藤蓮(TEAM GOH)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)の10台。セッションが始まるとまずはユーズドタイヤを装着して、平川、牧野、笹原、山本、アレジ、フェネストラズ、ニュータイヤを装着した国本、大嶋という順でコースに入っていく。この中で、笹原と国本はアウトラップを終えるとコントロールラインを切り、そのままもう1周。他のドライバーはピットに戻る。一方、開始直後にはコースに入らなかったのが、坪井と佐藤。この2人は、セッションの残り時間が6分30秒となったあたりでユーズドタイヤを装着し、アウトラップを走ってピットに戻っている。
その後、セッションの残り時間が6分を切ったあたりからは、アレジ、山本、笹原、フェネストラズがニュータイヤでコースイン。続いて、平川、牧野、佐藤、坪井もコースへ。そして、残り時間が3分10秒となったあたりから、国本、大嶋がニュータイヤでコースに入った。この時、1周のアウトラップを終え、ちょうどアタックラップに入ったのが笹原。しかし、笹原の目の前にはピットから出てきたばかりの国本がいた。国本は後方から迫る笹原が目に入ったため、2コーナーでアウト側に車体を寄せたが、後方から一気に迫った笹原も国本を避ける余裕はなく、2コーナーでアウトに膨む形となってしまう。そこで笹原はアタックを仕切り直すこととなった。他のドライバーたちは、残り時間が2分余りとなったところからタイムアタックへ。まずは山本が1分37秒352というタイムをマークし、この時点でのトップに立つ。続いてアタックしていたアレジは、1分37秒846と山本のタイムに及ばず。だが、それに続いてアタックしていたフェネストラズは1分36秒914と、いきなり36秒台に突入し、トップに立つ。結局このタイムを破ったドライバーはおらず、フェネストラズがトップでQ1を突破した。これに続いたのは、1分36秒944をマークした坪井。以下、国本、山本、牧野、平川。ここまでがQ1を突破した。一方、僅差でQ2進出を果たせなかったのが、大嶋、佐藤、アレジ、仕切り直しのアタックで思うようにタイムを伸ばせなかった笹原となっている。

P.2 山下健太(KONDO RACING)

5分間のインターバルを経て、BグループのQ1が始まったのは午後3時25分。このグループには、野尻、山下、大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(KCMG)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、宮田、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、松下信治(B-Max Racing Team)、三宅淳詞(TEAM GOH)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)の11台が出走した。
セッションが始まると、ユーズドタイヤを装着し、関口、大津、野尻、大湯、三宅、宮田、山下、松下、可夢偉、福住といった順でコースイン。最後に阪口がコースに入る。
この中で、野尻、山下、可夢偉、関口はコントロールラインを切り、もう1周。山下以外はインラップでピットに戻った。山下はもう1周して、計測してからピットに戻っている。一方、他のドライバーはアウトラップでマシンの状態を確認すると、ピットに戻る。その中で、セッションの残り時間6分となったところで、ニュータイヤを装着して真っ先にコースに入ったのは大湯。そこから30秒ほど経つと、阪口、松下、大津もコースに入っていく。さらに、残り時間が5分となったところで福住、4分半となったところで宮田、残り4分となったところで野尻、可夢偉がコースイン。さらに残り時間が3分20秒となったところで関口、そして最後に山下がコースに入っていった。
この中で、残り時間2分というところから最初にアタックに入ったのは大湯。大湯は1分37秒450と思うようにタイムを伸ばせない。これに続いてアタックしていたのが、野尻。野尻はアウトラップを終えると、すぐにアタックに入り、1分36秒957を叩き出す。結局、他のドライバーはこのタイムを上回ることができず、野尻はトップでQ1を突破。これに続いたのは、1分37秒000をマークした山下だった。以下、宮田、可夢偉、松下、大津と続き、ここまでがQ1を突破。一方、僅差でQ2進出を果たせなかったのは、大湯、福住、関口、阪口、三宅だった。

P.3 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

10分間のインターバルを経て、いよいよPPを決する7分間のQ2が始まったのは、午後3時45分。セッションが始まると、野尻と山下がユーズドタイヤですぐにコースイン。インターバルの間に変えたセットアップをアウトラップで確認すると、一旦ピットに戻る。その後、セッションの残り時間が5分30秒となったところで、松下や山本、残り時間が4分30秒となったところで大津、牧野ら、4分となったところでフェネストラズ、宮田らがコースイン。さらに、残り時間が3分30秒となったところで野尻、国本、可夢偉、3分となったところで平川、それに続いて山下が最後にコースへと入っていった。
この中で、残り時間が1分10秒となったあたりから、アウトラップを終えた野尻がアタックに向かう。この野尻のアタックは圧巻の一言。セクター1からQ1の自己ベストを次々に書き換える走りを披露して、1分36秒352を叩き出す。その後、他のドライバーたちが次々にアタックラップを終えてチェッカーをくぐり抜けたが、牧野が1分36秒675、アタックラップのスプーンコーナーでハーフスピンしたという可夢偉が1分37秒123、坪井が1分36秒910、平川が1分37秒172、松下が1分37秒037と誰も野尻のタイムには及ばなかった。1分36秒427をマークし、野尻と僅差の2番手になったのは、松下に続いてアタックしていた山下。山下にとっては、2020年の開幕戦・もてぎ以来、約2年ぶりの予選トップ3入りとなった。山下に続いたのは、チームメイトのフェネストラズ。以下、アタックラップのシケインでフロントタイヤがロックしてしまったという宮田、国本、牧野、坪井、大津、松下、山本、可夢偉、平川という結果になっている。
だが、予選後、国本にはQ1での笹原との交錯に対して、妨害行為の判定が下され、3グリッド降格の裁定が下された。そのため、国本は8番グリッドからスタートすることになるが、代わって、牧野、坪井、大津はひとつずつグリッドが繰り上げられることになる。

明日の決勝レースは、雨絡みになるという予報もあるが、誰が勝利の美酒を味わうのか? 野尻がPPから逃げ切って早くも今季2勝目を上げるのか? あるいはフロントロウの山下や予選3番手のフェネストラズ、4番手の宮田が逆転を果たすのか? 今回も大いに見所のあるレースとなるはずだ。

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