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好天に恵まれたオートポリス。No.36 アンドレ・ロッテラーがトップタイム 第5戦フリー走行1

2017年9月9日

9月9日(土)、大分県オートポリスにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開幕。前日に引き続き好天に恵まれたサーキットでは、午前9時から1時間にわたりフリー走行が行われた。前回のもてぎ戦に引き続き、ソフト・ミディアムの2スペックタイヤを装着する戦いになるため、セッション中はその準備を兼ね、各チームがシミュレーションを行う。そんな中、トップタイムをマークしたのはNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)。これに僚友のNo.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.8 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)、No.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続き、上位6台は全車がソフトタイヤで自己ベストタイムをマークしている。

2017-09-09 天候:晴れ コース:ドライ 気温:23度 路面温度:30度

いよいよシーズン終盤戦へと向かうことになった第5戦の舞台は、2年ぶりの開催となるオートポリス。きらめく陽射しに照らされ、爽やかな風が吹くサーキット上空には真っ青な空が広がった。気温23度、路面温度30度というコンディションの下、セッション開始前からNo.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を先頭に、野尻、No.10 塚越広大(REAL RACING)、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)ら数台のマシンがミディアムのユーズドタイヤを装着してピットロードに列をなす。セッションがスタートすると、これらのマシンがコースイン。続いてNo.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)、No.65 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RAING)、No.41 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.64 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)、No.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)、大嶋、No.18 小林可夢偉(KCMG)、ロッテラーもユーズドのミディアムタイヤでコースに入った。そのうち半数近い車両はアウトラップを済ませて一旦ピットレーンに入り、停止位置を確認したり、スタート練習を行う。オートポリスは、他のサーキットとクルマに対するピット位置の向きが違うため、停止位置確認は重要な作業のひとつだ。そこから各車は本格的な走行を開始。セットアップの確認作業を行って行く。

その後、セッション開始から15分というところで、カーティケヤンとローゼンクヴィストの2台が、ミディアムのニュータイヤを投入。立て続けにトップタイムを大幅に更新。カーティケヤンが1分29秒791をマークしたのもつかの間、ローゼンクヴィストが前日行われた専有走行でのミディアムのユーズドタイヤ装着車の最速タイムに近づく1分29秒465をマークして、計時モニターの一番上に躍り出る。

セッションは、折り返しを前に大半が1分29秒台をマーク。ミディアムタイヤでの確認が済んだのか、前戦から持ち越したユーズドのソフトタイヤで走行するドライバーが現れ始める。その中からまずキャシディが1分27秒953でトップに立つと、続々と他車も自己ベストタイムを更新。ローゼンクヴィストもソフトで1分28秒207までタイムアップしてくる。その5分後には、石浦が計測1周目にキャシディを上回る1分27秒832をマーク。この状況を確認したかのように、ミディアムでの走行を続けていた車両も順次ユーズドのソフトタイヤ装着へと移行。午後からの予選に向けてシミュレーションモードへと入っていった。
チェッカーまで残り20分、次にソフトタイヤで新たなトップタイムを刻んだのは大嶋。計測2周目に1分27秒791をマークする。だが、その直後にロッテラーが1分27秒198までタイムを伸ばしてトップを奪取。前日の専有走行で刻まれたソフトタイヤでのトップタイムを上回った。さらに一貴も計測1周目に己ベストを更新、トップと僅か0.055秒差に迫る1分27秒253のタイムで2番手へ。そして最後にポジション変動が見られたのは、残り10分を切った頃。野尻が計測2周目に1分27秒631をマーク、3番手を確保することとなった。一方、残り5分の時点でコースインしてソフトタイヤでのアタックに入っていたNo.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)は、セクター1、2と最速タイムを刻んでベストタイム更新に期待がかかったが、惜しくもセクター3で他車に引っかかり、アタック継続を断念。このセッションでは中盤に投入したミディアムのニュータイヤでのタイムが自己ベストとなり、15番手に留まった。また、セッション中盤には一貴、終盤には大祐、塚越、キャシディ、可夢偉もミディアムのニュータイヤを投入。Q1での予選アタックに向けてのシミュレーションを行っている。

午後からのノックアウト予選開始は1時45分にスタート。今回は、Q1で装着するタイヤがミディアムタイヤに義務付けられている。19台が真っ向勝負のアタック合戦を繰り広げることになるため、コースインはもちろんアタックラップ開始のタイミングなど、いつも以上に走行前からの駆け引きにも注目が集まるはずだ。
僕らのクルマの調子はいい

フリー走行1回目 トップタイム
No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)

今朝のセッションは、最初にミディアムタイヤをつけて、少しクルマのセットアップをした。あとは、僕が目を覚ますための走行って部分もあったね(笑)。そこからどんどんクルマが良くなってきたし、ミディアムタイヤのことも理解できてきたよ。その後、ミディアムタイヤの時とほぼ同じセットアップのままソフトをつけてベストタイムを出したんだけど、ソフトの方がうんとグリップが高いから、さらにアジャストが必要だった。そこは今、データを解析している所だよ。路面のコンディションもどんどん良くなっている。走るたびに良くなって行ったと思う。セッションの最後は、ソフトタイヤのまま、燃料を多く積んでクルマのバランスをチェックした。レースに向けての準備という意味でね。僕は本当にこのサーキットが好きだし、僕らのクルマの調子もいい。今回は、絶対に予選でトップを獲らなくちゃ。ただ、Q1はトラフィックが結構トリッキーになってくるだろうなって思う。Q2、Q3は大丈夫だと思うけどね。

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