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逆転タイトルへの狼煙 野尻智紀が最終戦ポールポジション

2020年12月20日

12月19日(土)、曇りがちで時折霰が舞うようなコンディションとなった静岡県富士スピードウェイ。その底冷えするコンディションのもと、全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦に向けてのフリー走行が行われた。そこから一転、12月20日(日)は朝から冬晴れ。風もほとんどなく、穏やかなコンディションのもと、いよいよ決戦に向けてのノックアウト予選が午前9時55分から行われている。この予選で1分19秒台という驚異的なタイムを叩き出して、見事PPを獲得したのは、前日のフリー走行でも全体トップタイムをマークしていた野尻智紀(TEAM MUGEN)。野尻はこの結果、3ポイントを獲得し、逆転タイトル獲得への狼煙を上げた。これに続いたのは、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)。3番手にはタイトル争いで平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)とここまでトップを争ってきた山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入り1ポイントを加算。山本はポイントランキングで単独トップに立っている。

朝から透き通った冬の陽射しに恵まれた12月20日(日)の富士スピードウェイ。日向では温かさを感じられるものの、日陰ではまだ霜が残っている状況の中、午前9時55分に全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦のノックアウト予選が始まった。この予選は、当初9時45分からの予定だったが、サポートレースの遅れなどから、10分ディレイする形となっている。
各10分間で行われるQ1は今回もランキング順にAグループとBグループに分けられ、9時45分からはAグループが走行。気温7℃、路面温度10℃というコンディションのもと、コースがオープンになるとすぐに山本、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、笹原右京(TEAM MUGEN)、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)といった順でコースイン。マシンの状況を確認すると同時に、ブレーキのウォームアップなどを行い、一旦ピットに戻る。
その後、残り時間が6分を切ったあたりから各車がニュータイヤを装着してコースに入った。前回と同様、タイヤウォーマーは使用されているものの、今回は路面温度の低さによって、多くのドライバーがアウトラップ、ウォームアップラップを行なってからアタックラップに入っている。ここでまず、従来のコースレコード1分22秒572(2014年・アンドレ・ロッテラーの記録)を大きく更新してきたのは、キャシディ。キャシディは1分20秒933をマークして、翌周もアタックを続行した。しかし、前回の優勝者である大湯が、間もなくこれを更新する1分20秒864、山本が1分20秒923と上回ってくる。キャシディ自身は、チェッカーと同時に2周目のアタックを終えたが、タイムは1分20秒962と自己ベストはならなかった。その後にアタックしていたドライバーの中では、土曜日の朝から驚速タイムをマークしていた笹原が1分20秒802を叩き出して、トップに浮上。これに大湯、山本、キャシディ、石浦、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、関口と続き、Q2に進出する形となっていた。ところが、セッションを終えてしばらくすると、キャシディのベストタイム、セカンドベストタイムが抹消に。これはいずれのアタックも、トラックリミット違反と判定されたためだ。その結果、キャシディはQ1でのポジションが10番手に後退。代わって、大嶋和也(ROOKIE Racing)が7番手に繰り上がり、Q2に進出することとなった。

10分間のインターバルを経て、BグループのQ1が始まったのは、午前10時15分。ここでも、セッションが始まると、ほぼ全車がすぐにコースに入り、マシンの感触を確かめると同時に、ブレーキなどのウォームアップを行なってピットに戻る。そして、残り時間が6分ほどとなったところで、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、松下信治(Buzz Racing with B-Max)、今回髄膜炎により欠場となった牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)の代役としてステアリングを握っている大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)らがニュータイヤでコースイン。これに野尻、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と続き、残り時間5分20秒というところで中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)と平川もコースに入っている。
この中で、最初にアタックタイムを刻んだのは、大津。これがスーパーフォーミュラデビューの大津だが、1分21秒267とまずまずのタイムをマークして一時トップに立つ。続いて1周目のアタックに入っていた野尻は、1分21秒299とこの周では大津のタイムに及ばず。翌周もアタックを続行した。野尻の後にコントロールラインを切った松下も1分21秒214、福住も1分21秒227と、大津のタイムは上回ってきたが、なかなか20秒台に入ってくるドライバーがいなかった。その静寂を一気に破ってきたのは、平川。平川はここで1分20秒698とAグループのトップタイムをも上回ってくる。さらにチェッカーと同時に、野尻が1分20秒824、坪井が1分20秒838、福住が1分20秒954とタイムアップ。これに一貴、山下健太(KONDO RACING)、松下が続き、Q1突破を果たしている。大津は100分の5秒という僅差でQ2進出ならず。さらに可夢偉、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)もここで敗退となった。
14台の走行ということで最も激戦となるQ2が始まったのは、10分間のインターバルを経た10時35分。今回もセッションは10分間で争われたが、開始早々に半分ほどのドライバーがコースインし、ウォームアップを終えてピットに戻る。セッション開始から2分ほどというところでは、大湯がフロントだけニュータイヤを装着し、スクラブ。ピットに戻るとリヤにもニュータイヤを装着した。また、同じ頃、松下が真っ先にニュータイヤでコースに入る。その後、セッション開始から3分45秒というところでは、野尻がニュータイヤでコースイン。これに続いて、笹原、フェネストラズ、大湯、大嶋、山下、福住、山本、平川、関口、一貴といった順でアタックのためにコースイン。坪井、石浦は残り時間が約4分となったところで、最後にコースに入っている。
ここで真っ先にアタックに入ったのは松下。だが、最初のフライングラップでは、セクター3でミスがあったのか大きくタイムロス。松下は翌周に仕切り直しのアタックに入る。一方、ここで真っ先に1分20秒台に入ってきたのは、笹原。笹原は1分20秒412を叩き出してくる。これに続いてアタックに入っていた大湯は、1分20秒473とわずかに及ばず。しかし、これに続いて2周目のアタックをしていた松下が、ルーキー2人を上回る1分20秒337を叩き出してトップに立った。その後、このタイムを上回るドライバーはおらず、山本が1分20秒543、平川が1分20秒831、野尻が1分20秒807。チェッカーと同時に坪井が1分20秒739、1周目のアタックが21秒台に留まっていた福住が1分20秒965。その結果、Q2は松下がトップ通過。笹原はセッション後にトラックリミット違反を取られてベストタイム抹消となり、セカンドベストの1分21秒033が採用に。それでも8番手でギリギリQ2突破を果たした。笹原に代わって、Q2の2番手は大湯。以下、山本、坪井、野尻、平川、福住。そして、笹原となり、8台中6台がホンダエンジンユーザーという結果になった。逆に、ここで敗退となったのは、大嶋、関口、一貴、石浦、フェネストラズ、山下だった。
 10分間のインターバルを経て、いよいよPPを決定づけるQ3が始まったのは、午前10時55分。メインストレートでは軽く追い風が吹くコンディションとなった。このセッションもQ2と同様、10分間での争いとなったが、開始直後には山本、福住、野尻、笹原、坪井がすぐにコースイン。マシンの状況を確認してピットに戻る。また、開始から2分45秒というところでは、大湯がQ2と同様、フロントだけニュータイヤを装着してスクラブを行い、ピットに戻った。

その後、セッション開始から3分半というところでは、Q2同様、松下が真っ先にニュータイヤでコースイン。野尻、笹原がそれぞれ30秒ほどの間を開けてそれに続く。さらに、福住、大湯、平川、山本が続き、セッションの残り時間が約4分となったところで、坪井が最後にコースへと入った。
タイヤのウォームアップに使った周回がドライバーごとに分かれたこともあり、最初にフライングラップに入ったのは笹原。笹原は、このアタックで今日の予選での自己最速となる1分20秒219を叩き出す。続いてアタックしていた福住は1分20秒340、大湯はセクター3でのタイムが伸ばせず1分20秒516。平川は1分20秒719。Q2でもQ3でもQ1で出した自己ベストを上回れないまま、予選を終えることになった。一方、平川に続いてアタックしていた山本は、ここで今日の自己ベストとなる1分20秒155を叩き出してトップに浮上。このままPPを獲るのかと思われた。だが、それを一気に上回り、1分19秒972と、初の19秒台に入ってきたのが野尻だった。さらに、チェッカーと同時に坪井がトヨタ/TRD勢の意地を見せる1分19秒989を叩き出して2番手に浮上。その結果、逆転タイトルを狙う野尻が、オートポリスに続く今季2度目のPPを獲得。坪井がホームコースの富士でフロントロウを獲得した。山本は3番手で1ポイントを加算。以下、松下、笹原、福住、大湯とホンダエンジンユーザーが続き、平川は8番手からタイトル争いに挑むことになった。

予選 P.P 野尻 智紀(TEAM MUGEN)

予選 P.2 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

予選 P.3 山本 尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

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