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2018年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第2戦 フリー走行1回目レポート
2018年5月12日
2018年シーズン2戦目を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。予選日の大分オートポリスは、朝から青空が広がり爽やかなレース日和に恵まれる。1時間のフリー走行では、開始早々に赤旗となりセッションが15分弱中断したが、最終的にNo.37 ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)がトップタイムをマーク。さらにNo. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)とトヨタエンジンユーザーがトップ3を占め、4位から6位にホンダエンジンユーザーのNo. 5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.50 千代勝正(B-Max Racing team)、No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)が続いた。
まず、午前10時からのフリー走行開始10分前、スーパーフォーミュラを戦う全チーム関係者がピット前に勢揃いし、開幕の鈴鹿大会中に54歳で急逝されたUOMO SUNOCO TEAM LEMANSの山田健二チームエンジニアを偲び、黙祷が行われた。
その後続々と多くの車両がピットロード出口で待機。シグナルグリーンとともにコースへと向かう中、最初からソフトタイヤを装着したのは、今回初参戦となるNo.7 トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)ひとり。一方、(P.MU/CERUMO・INGING)のNo. 1 石浦宏明とNo. 2 国本雄資のふたりはフロントにソフトタイヤ、リアにミディアムタイヤを装着するという”変則技”でコースへ。アウト−インのラップを二度行い、タイヤの皮むきを行ったようだ。
タイヤが温まり、タイムアップし始めた頃、第1ヘアピンでNo. 6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースアウト。クラッシュバリアに車両が埋まってしまい、赤旗が提示される。フロントノーズを失うクラッシュだったが、幸いドライバー自身に大事はなく、およそ15分後、午前10時20分にセッションが再開した。
周回を重ねる中、大半の車両が1分30秒台を切るようになり、真っ先に1分28秒台に入れたのが関口。ミディアムタイヤで1分28秒927をマークした。それから間髪容れずソフトタイヤを装着するディルマンが1分27秒983でトップタイムを更新したが、次にトップタイムが入れ替わるのは、セッション折り返しを過ぎた10時34分を過ぎてからだった。
No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、ロシター、No.64 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)らがソフトタイヤでコースインすると、その中でまず可夢偉が1分27秒905をマークし、トップへ。だが、これを追うようにロシターがこのセッション最速タイムとなる1分26秒975のタイムでトップ奪取した。そこから10分もしないうちに大半の車両がソフトタイヤを装着、アタックシミュレーションに取り掛かる。この時点で気温21℃、路面温度31℃と、前日の専有走行よりも涼しいコンディションとなり、各車ベストタイム更新しながら予選に向けての最終確認を行った。
結果、ロシターが先にマークしたタイムを上回る選手は現れなかったが、関口が1分27秒316で2番手に浮上すると、セッション終了10分前にはキャシディが1分27秒126で3番手へ。上位9番手までが1秒以内の僅差で続く結果となった。なお、ディルマンは11番手、同じく初参戦のNo.15 阪口晴南(TEAM MUGEN)は16番手でセッションを終えている。