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2019年 第4戦 フリー走行1レポート

2019年7月13日

シリーズ中盤戦を迎える全日本スーパーフォーミュラ選手権。第4戦の舞台である静岡県富士スピードウェイは早朝から雨の心配はないものの、薄曇りの空が一面に広がる天気となった。その中で行われた1時間のフリー走行1回目でトップにつけたのは、No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)。参考タイムではあるものの、マークした1分22秒569のタイムはコースレコードを上回るものだった。

前日はウェット宣言下での専有走行となったが、フリー走行1回目はドライドライコンディションでスタート。No. 3 山下健太(KONDO RACING)を筆頭に、No. 4 国本雄資(KONDO RACING)、No.39 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、今回がスーパーフォーミュラ初参戦となるNo.15 パトリシオ・オワード(TEAM MUGEN)、No. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)ら大半のマシンがユーズドのミディアムタイヤを装着して周回を開始する。逆にNo.20 平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、No.65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)、No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)らがソフトタイヤを選択した。
 
開始から10分、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がソフトタイヤでコースイン。これで全車がコースインを済ませたことになり、併せて計時に刻まれるタイムが刻々と変わっていった。ここまでのトップタイムはキャシディの1分23秒288。前日の専有走行トップに肉薄するタイムを刻んでいたが、その翌周に1分22秒868をマークする。その一方で2位以下は依然として1分23秒中盤のタイムに留まり、その後はしばし硬直状態が続いた。

セッション折返しを前に自己ベストタイムを更新、ポジションを大きく上げていたのがパロウとNo.17 塚越広大(REAL RACING)。ともにソフトタイヤでのタイムとなる。一方でコース上はソフト、ミディアム両タイヤが二分する状態でセッションが続いた。そんな中、スープラコーナー立ち上がりで国本がスピン、マシンを止めたことから赤旗が提示されセッションが中断する。幸い、国本は自力でピットに戻り、セッションも6分後の午前9時41分には再開となった。

セッション後半に向かう中、キャシディのトップに変わりはなかったが、ソフトタイヤのNo.38 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が僅差の1分22秒955をマーク。さらに翌周、1分22秒801のタイムでトップに躍り出た。すると、オワードが1分23秒057で3番手に浮上。初コースながらインパクトある走りを披露する。

チェッカーまで残り10分、一旦ピットに戻っていた各マシンが最後の調整を済ませてコースへ。中には一旦ニュータイヤの皮むきをするドライバーもいたが、ソフトタイヤで1分22秒台を刻むマシンが次々と出始め、その中から山下が1分22秒730のタイムでトップを奪う。だが、セッション最後にタイムを更新したのはキャシディ。1分22秒569を叩き出し、再びトップへ。ほぼ同じタイミングでアタックしていた関口も自己ベストを更新するも、0.122秒差の1分22秒691となり2番手に留まった。

終始曇り空の中でセッションが進んだフリー走行1回目。上位7台がトヨタエンジン搭載車が占め、ホンダエンジン勢トップはオワード。この勢力図はノックアウト予選でどう変わるのか。注目のQ1は午後2時45分にスタートする。

フリー走行1リザルト

フリー走行1位
ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)

「今日は、最後にソフトをつけてトップタイムが出たっていう感じだったね。今週は、シーズン序盤のレースで抱えていた問題を解決することに集中していたんだ。菅生の練習走行でも、クルマは悪くはなかったと思うけど、週末を通して”グレート”っていう雰囲気ではなかった。特に、予選では良くなかったからね。だから、今週は、僕らがもともと持っているスピードを取り戻そうとしていたし、ようやく今朝のフリー走行を通じて、自分のスピードを見せることができたと思う。鈴鹿の開幕戦の時には、クルマに大問題があったけど、それはガレージに持って帰ってからそれは解決できるって分かっていたんだ。だけど、その後、自分たちのスピードを見せる機会がなかったんだよね。オートポリスの予選は雨だったし、10番手からのスタートだった。菅生では、ホンダ勢が僕らを予選で完全にやっつけたっていう感じだったし。だから、僕らは自分たちのパフォーマンスを示すことができなかった。でも、レースではオートポリスでも8番手で終わったし、菅生でもいいペースで4位になることができた。今朝はようやく僕らが通常のスピードに戻ったことを示せたと思うよ。もちろん、去年に続いて今年も富士で勝ちたい。でも、きっと予選ではまたホンダが強さを見せるんじゃないかと思う。彼らはいつも予選で速さを見せるからね。それに、僕は今週、予選だけで終わってしまうんじゃないかっていうことを怖れているんだ。明日の天気予報が良くないからね。だから、もしレースがあればラッキーだなって思っているよ、僕らはこのサーキットではとても速いから。それにしても、ようやくスピード戻ってきたのに、残り4戦しかない。今回、ドライでレースできないっていうのが残念だ。せっかく僕らは、すごく速いのに…。もちろん、さっき言ったように、予選ではホンダが速さを見せるかもしれない。でも、僕は朝からフルプッシュしているし、PPが獲れるように頑張るよ」

フリー走行2位
関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

「昨日の専有走行はミディアムで走って、すごく調子が悪くて、あまり上手く行かなかったんですけど。グリップが全然なくて。今日はソフトを履いて、走り始めからそれなりの感触がありました。そこから徐々にセットを変えて、いい方向に行きました。ただ、まだまとまりきっていないなという感じです。もうちょっと最後の所をまとめたいんですけど。対策していく中で、ちょうど今、オーバーもアンダーも、両方出てきちゃったんで。いい所もあるんですけど、悪い所も出てきた感じなんです。そこがちよっと悩ましい所ですね。予選に向けては、前回Q1で落ちてしまったので、今回もそこは不安です。ただ、持論なんですけど、ソフトでそれなりのタイムが出ていれば、ミディアムでパチンとハマることはなくても12番手以内には行けると思っているので、多分大丈夫だと思います」

フリー走行8位
パトリシオ・オワード(TEAM MUGEN)

「昨夜、深夜までかかって新しいシートを作ったことで、今日はすごく良くなったよ。最初に作ったシートは、クルマの外がよく見えなかったんだ。今はよく見えるようになったから、ちゃんと走れるようになった。それに、コースに出るたび、僕らは進歩していると思う。毎周、走るたびに、僕自身も良くなっていっていると思うし、快適に感じるようになってきているよ。ミディアムタイヤに対しては、まだやらなければならないことがあるけどね。でも、ソフトタイヤに関しては、(ミディアム)より強いと感じているし、とにかくラップを重ねるごとにどんどん良くなっていくようにと努めているんだ。このクルマでこのコースを走るのに、どうすればもっと良くなっていくのかを見つけようとしている。でも、今朝、ホンダ勢のトップだったというのは良かった。予選でドライになってもウェットになっても、好結果が得られるようにと一生懸命仕事を進めたから。ここまでの所、クルマに素早く慣れることが゛てきていると思うし、気分はいいよ。スーパーフォーミュラのクルマは、ものすごくダウンフォースがあって、”ものすごく大きなF3″という感じなんだ。そのクルマに、とてもハードなタイヤを使っているから、スムースに運転しなければならないね。だけど、すごく速いし、ものすごく運転していて楽しい。ドライバーに、とても大きなコミットメントを要求するクルマだと思う。午後の予選では、もしQ2に進めれば、Q3にも行けるんじゃないかと思うよ。そうなれば素晴らしいね。とにかく僕としては、自分にできるベストを引き出したいと期待しているし、タイヤとクルマの全てを引き出したい。そうすればリザルトはついてくるんじゃないかと思っているよ」

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