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「予選で初めてOTS使用可能に。アイルトン・セナの記録にどこまで迫れるか」第6戦プレビュー

2018年8月30日


 
4月に開幕した2018年の全日本スーパーフォーミュラ選手権も、残すところ2戦。シーズンも終盤に差し掛かってきた。第6戦の舞台となるのは、岡山県岡山国際サーキット。7月~8月にかけて酷暑に見舞われた西日本だが、どうやらスーパーフォーミュラが行われる9月8日(土)~9日(日)には、少し秋の空気も入ってきそうだ。ただし、台風21号の進路によっては、雨に見舞われる可能性も。今シーズンは、第2戦オートポリス大会の決勝が、豪雨によってすでに中止となってしまった分、できれば爽やかな秋晴れのもとでのレースになってもらいたいところだ。


 
さて、その岡山国際サーキットは、山間にあるコンパクトなサーキット。シリーズ第3戦が行われたスポーツランド菅生と同様、観客にとってはより間近にスーパーフォーミュラのスピードを感じられるということで、人気が高い。一方、参加しているドライバーたちにとっても、コース幅が狭く、エスケープゾーンが広くないため、チャレンジングなコースとなる。また、全長が短いこともあり、特にノックアウト予選のQ1、Q2ではコース上でクリアラップを取るのが至難の業。各ドライバーがピットを後にするタイミングやコースに入る順番、アウトラップやウォームアップラップでのスペースの取り方などが、大きく結果に影響する。ファンの方々には、こうしたマニアックな部分にも注目していただきたい。また、今回の予選で最大の見所となるのは、Q3でオーバーテイク・システムを各自2回ずつ使用できること。これはスーパーフォーミュラ初の試み。Q3は、ソフトタイヤでの一発アタックとなるため、どのドライバーも1周で2回、ボタンを押すことになる。使用するポイントとして考えられるのは、通常であればバックストレートとメインストレートということになるだろうが、各ドライバーがどういったタイミングで使うのか。そのあたりもひとつの注目点だ。今年仕様のソフトタイヤが投入されてから、すでに各サーキットでコースレコードが更新されているが、今回の岡山大会では、この新たな試みによって、それ以上のタイムアップも期待されている。これまで岡山国際サーキットのコースレコードは、アイルトン・セナが亡くなる1戦前の1994年パシフィックGPでマークした1分10秒218。スーパーフォーミュラでは3年前に石浦宏明がマークした1分12秒429が最速となっているが、今年のPPタイムはどこまで伸びるのか。セナの記録に迫るタイムが出るかどうかが注目だ。

また、岡山国際サーキットはオーバーテイクもそれほど容易ではないコースということで、予選ポジションは決勝に向けても大きな意味を持つ。前戦もてぎ大会で3位表彰台を獲得したことでランキングトップとなり、今回初めて“リーダーズ・レッド”を装着して戦うニック・キャシディ(KONDO RACING)が、ルーキーだった昨年、初表彰台を獲得したのが岡山。

同じくもてぎで今季初のポール・トゥ・ウィンを成し遂げ、一気にチャンピオン争いに名乗りをあげた石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が2015年にポールポジションからシリーズ初優勝を遂げたのもここ岡山。

この2人にとって、岡山は得意のサーキットだけに、専有走行からフリー走行、予選での走りは見逃せない。彼らはどんなグリッドポジションを掴むのか。また、開幕戦鈴鹿、第3戦菅生で優勝し、もてぎ前までポイントリーダーの位置をキープしていた山本尚貴(TEAM MUGEN)の巻き返しにも期待したいところ。山本にとって、前戦もてぎ大会は厳しいレース展開となったが、それでもポイントをもぎ取る粘り強さを見せた。得意の最終戦鈴鹿大会に臨む前に、キャシディとの差を縮めたい、あるいはこれ以上広げられたくない山本にとって、岡山大会はもうひとつの踏ん張りどころとなるだろう。

その他にも、前回復帰後初の表彰台を獲得し、岡山国際サーキットをホームコースとしている平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、過去岡山での優勝経験がある国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)や関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、1戦欠場したものの、まだタイトル争いの可能性を残している中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)ら、虎視眈々と結果を狙っているドライバーがひしめき合っている。予選結果次第では、決勝でアッと驚くような作戦を繰り出してくるチーム&ドライバーも現れる可能性大。

岡山大会では、一昨年の第2戦が豪雨によって序盤で赤旗終了、第5戦が2レース制。昨年の第2戦も2レース制となっており、68周をフルで走るレースは2015年以来。しかも、タイヤの2スペック制は初となる。今回、ドライのレースになった場合には、前戦もてぎ大会と同じく、グリッド位置によって、またクルマとタイヤのマッチングによって、スタート時の装着タイヤもドライバーごとに違ってくるはず。上位グリッドのドライバーはセオリー通り、ソフトでスタートすることになるだろうが、どこまでそれを持たせられるのか。ピットインのタイミングをいつにするのか。その時のライバルとのタイム差が勝負のカギとなる。また、その後方ではミディアムタイヤスタートで、燃費のウィンドウが開いた途端にピットに雪崩れ込んでくる選手も登場するはず。ソフトに履き替えた彼らが、トップ集団との見えない差をどれだけコース上で削り取ってくるかも、レースのキーポイントとなる。また、岡山国際サーキットはスポーツランドSUGOと同様、エスケープが狭い分、何かあればセーフティーカーが導入される可能性も高い。そのあたりも勝負の綾となってくる可能性がある。いずれにせよ、最終戦を前に、火花散るバチバチの戦い、そして最後まで息つく暇もないレースが見られるはずだ。

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