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フリー走行2回目トップは、小林可夢偉(KCMG)。ポールのキャシディは6番手に。第6戦フリー走行2
2017年9月24日
9月24日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝日を迎えたスポーツランドSUGO。前日と違って陽射しに恵まれ、すっきりした秋晴れの下、午前9時から30分のフリー走行2回目が行われた。セッションは、開始10分を過ぎにNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のコースアウトによって一度赤旗中断となったが、再開後ほどなくしてNo.18 小林可夢偉(KCMG)がセッショントップとなるタイムをマーク。これにNo.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、No.65 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、No.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)らが続き、トップ6を形成している。
2017-07-24 天候:晴れ コース:ドライ
決勝前最後のフリー走行を迎えた各車は、セッション開始前からピットロード出口に待機。まずNo.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が先頭に並び、これにNo.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、ロッテラー、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、関口、マーデンボロー、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.41 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の順で列を作った。一方、出口はスタート練習を行う車両による順番待ちで渋滞する様子が見受けられたが、いずれも近づく決勝に向けて用意周到に最終作業へと取り組んでいた。
走行を始めた各車は、装着するタイヤがスクラブあるいはユーズドとそれぞれ異なってはいたが、30分という短時間を有効に使うべく、ドライタイヤでのロングランを始める。1分10秒、1分09秒と周回毎にタイムアップする中、開始10分を前にNo.10 塚越広大(REAL RACING)が1分07秒900でトップに浮上。しかしその矢先、3コーナー出口でバランスを崩した関口が縁石に乗ってスピン、コントロールを失いウォールに追突。フロントウィングや左フロントサスペンションにダメージを負うアクシデントとなり、赤旗中断を招いてしまった。
中断からおよそ11分後、午前9時21分にセッションが残り9分で再開。気温24度、路面温度31度の中、最初のコースイン同様に大半の車両が出口手前で列を作り、グリーンシグナルに合わせてコースへと向かっていく。また、今回のレースではスタートがとにかく重要ということで、このタイミングを利用してスタート練習するドライバーも数名見られた。そしてチェッカー4分前になり、可夢偉が1分07秒686のタイムで暫定トップへ。さらに石浦が1分07秒691の僅差で2番手、またカーティケヤンが1分7秒779のタイムで3番手に続いたが、この後も次々自己ベストタイムを更新する車両が現れ、マーデンボローが1分07秒776までタイムを伸ばして3番手に浮上した。このままチェッカーを迎えるかに思われたが、残り1分の時点で再びカーティケヤンが1分07秒727と自己ベストを更新、このままセッションが終了となった。一方、No.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)は1分09秒267がベストタイムで18番手、チームメイトのNo.8 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)は1分10秒150がベストタイムで19番手。この2台は、どうやらノーピット作戦のシミュレーションを行っていたと見られる。過去には、大嶋がここSUGOでノーピットを敢行、優勝した経験も。SUNOCO TEAM LEMANSは、セーフティーカー導入の可能性なども考え、今回も他チームとは違う奇襲作戦に打って出るのかも知れない。その他のチームは、ほとんどが給油のみ、あるいはタイヤの状況によって給油と左フロント、給油と良フロントタイヤ交換のピット作業を行うと見られるが、ピットに入るタイミングもひとつのポイントとなってくるだろう。 ピットイン義務付けなしのレギュレーションで競う今大会。抜きどころの少ないSUGOをいかに攻略するか、そして、68周の戦いで次なる勝者の誕生はあるのか。”魔物が棲む”と言われるSUGOでの決戦は、午後2時10分に幕が上がる。
「レースは長いので、落ち着いて行きたい」
フリー走行2回目 トップタイム
No.18 小林可夢偉(KCMG)
「クルマのバランスは、そんなにいいわけではなかったですけど、とりあえずタイム的に見れば、みんな同じような状況なのかなと思います。セッション序盤はタイヤの内圧が高くて、オーバーステア気味だったんです。それで余り良くなかったので、赤旗の間に内圧の調整はしました。赤旗後も、すごく良かったっていうわけじゃないんですけどね。最初はそれほどプッシュしていなかったので、最後にプッシュしたら07秒台が出たという感じです。でも、プッシュをしたら内圧が上がってしまうので、そうなったらまた下げないといけないなという、その繰り返しという状況でした。スタート練習はしましたが、問題ないと思います。本番もスタートでポジションを上げて行きたいなとは思っていますけど、そんなに簡単でもないでしょうね。でも、レースは長いので、落ち着いて行きたいと思います。作戦的にはまだ分かりません。状況を見て、臨機応変に行きたいですね。」