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「新たなステージの幕開け」 2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 開幕戦プレビュー

2019年4月12日

三つ巴の激闘から、山本尚貴の2度目の戴冠となった昨季最終戦から約半年。いよいよ2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権が開幕する。今季はスペックの変更、ドライバーラインナップの刷新など、例年以上に見所が多いシーズンを迎えることになった。まず、シーズンを迎えるにあたって、最も大きな話題となっているのは、ニューシャシーSF19の導入。昨年まで使用されていたSF14も世界で名を馳せたハイスペックマシンだったが、SF19はそこからさらに正常進化を遂げている。基本コンセプト「クイック&ライト」を踏襲した上で、トレンドとなっている空力デザインを取り入れており、またホイールベースがSF14より短く製作されているのがその特徴。FIAの最新安全規定も取り入れ、国内では初めてドライバー保護のためのHALO(ヘイロー)が採用されることになった。

そのSF19では、従来よりも20mm幅が広いフロントタイヤを装着することになったが、これがラップタイムの向上にも寄与すると見られている。中高速、あるいは低速コーナーでのグリップ量が増し、コーナーでのスピードが上がると予想されていたが、実際に開幕前合同テストが行われた鈴鹿や富士で、走り始めるとすぐにその速さとポテンシャルが垣間見えた。実際のレースウィークとはコンディションが違うとはいうものの、コースレコードに匹敵するタイムが早くもマークされている。それだけに、まずは開幕戦の予選で、ニューマシンがどんなラップタイムを刻むのかというのは、大きな見所の一つ。スーパーフォーミュラにタイヤを供給している横浜ゴムも、今季用として新たなスペックのソフトタイヤを導入するだけに、さらなるタイムアップが確実視されている。


  • 今季はSFへ重心を置くダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)


  • 昨季のF3チャンピオンがSFへ 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

 
また、そのPPタイムを誰が刻むのかというのも気になるところ。今季はドライバーのラインナップに大きな変化があったからだ。特に、ルーキードライバーの多さは、ここ近年になかった現象。F3マカオGPで2年連続優勝を果たし、近い将来F1のシートを掴むのではないかと言われているダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)を筆頭に、昨年全日本F3を圧倒的な勝率で制した坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、一昨年の初来日時にF3で驚速ぶりを見せたアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、昨年はF2で活躍した牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)や、そのF2で2017年、今年F1世界選手権で頭角を現しているシャルル・ルクレール(フェラーリ)と激しくチャンピオン争いを演じたアーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)など、高いポテンシャルを秘めたルーキーたちがスーパーフォーミュラを戦いの場に選んだ。また、ルーカス・アウアーとハリソン・ニューウェイは、B-Max Racing with motoparkから参戦。オペレーションチームごと海外から参戦を果たす異例の形態となるが、日本の最高峰カテゴリーでどのような活躍が見られるのかが注目される。


  • 合同テストで速さを見せたアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)


  • 今季は国内へ軸を移した牧野 任祐(TCS NAKAJIMA RACING)

 


  • ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)


  • ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)

 


  • アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMAN)


  • トリスタン・シャルパンティエ(REAL RACING)

 
彼ら、頂点を目指すドライバーたちが、初の実戦、予選でどのポジションに来るのか、期待がかかる。中でも、テストから常に速さを見せているのが、パロウ。近年苦戦の続いている名門NAKAJIMA RACINGに久しぶりの優勝をもたらすことができるか、彼の結果は気になる所だ。また参戦2シーズン目となる福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3年目となる山下健太(KONDO RACING)らにも注目。特に、鈴鹿、富士とテストで好調ぶりを維持しているのが山下だが、ライバルたちも意識しているその速さが、開幕戦でも炸裂するかは見所の一つだ。一方、若手の前に立ちはだかるのは、誰なのか。これまで鈴鹿で圧倒的な速さと強さを見せ、昨年はスーパーフォーミュラとスーパーGTの国内2冠を達成した山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、一昨年のチャンピオンで今季は奪還の年となる石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)の二人を中心としてシリーズは展開すると思われるが、昨年苦戦を強いられた中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)やそろそろ勝利を掴みそうなところにいる小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、そして関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)や平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、野尻智紀(TEAM MUGEN)らが、予選からどんな走りを見せるかというのもポイントだ。

SF19による初めてのスタートシーンとなる決勝レース。20台が一気に加速していく様は、壮観なはずだ。また、各チームのタイヤ戦略やピットインのタイミングなども勝負の綾となる。コース上では、いかにオーバーテイクシーンが生まれるかというのも、今季期待される点。トータルで100秒間を任意の長さで使えることになったオーバーテイクシステムは、一方1回使用した後は100秒間使用不可、という条件付き。各チーム&ドライバーから新たなアイデアも飛び出す可能性も大いにある。「いつ使うか」も重要だが「いつ使えないのか」が重要なポイントとなる新しいオーバーテイクシステム。誰がどんなオーバーテイクシーンを演じるか、最初から最後まで目が離せない展開となるに違いない。

4月20日(土)予選、21日(日)決勝は、鈴鹿サーキットで、新たなステージへと到達した今季の全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦を是非ご覧頂きたい。

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