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フリー走行1回目はアンドレ・ロッテラーがトップタイム 全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦

2017年7月8日

7月8日、爽やかな青空が広がる中、静岡県・富士スピードウェイにおいて午前9時10分から1時間にわたり、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦のフリー走行が行われた。開始早々から各車僅差での走行が続き、その流れは終盤になっても変わることはなかった。結果、チェッカー直前にNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)がトップタイムをマーク。No.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、No.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)とトヨタエンジンユーザーがトップ4を占め、5番手にホンダエンジンユーザーのNo.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いている。
2017-07-08 天候:晴れ コース:ドライ 気温:28度 路面温度:38度

夏に入って中盤戦を迎えた今シーズンのスーパーフォーミュラ。1ヶ月あまりのインターバルを挟み、戦いの舞台となった富士は朝から好天気に恵まれ、セッション開始時の気温は28度、路面温度は38度のコンディションとなる。開始を前に、ピットロード出口には多くの車両が待機。ロッテラーを先頭に、No.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)、No.10 塚越広大(REAL RACING)、No.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)らが次々とコースへ向かい、合計17台がピットを後にした。一方、石浦と一貴は待機。中でも一貴の車両はタイヤ未装着でジャッキに上がったまま。だが、別段作業するわけでもなく、コースインのタイミングを待っているように見受けられた。

開始から5分が経過、ここで石浦がコースインし、ほどなくトップタイムとなる1分25秒094をマークする。さらにその5分後、ようやく走行を開始した一貴が、3周目に1分24秒478をユーズドタイヤでマーク、トップへと躍り出た。これを境に上位6台が1分24秒台へとタイムアップ、開始30分を迎える頃にはロッテラーが1分24秒427でトップタイムを更新した。
セッション折り返し前後に多くの車両がピットイン。そのタイミングで、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップまで0.05秒差のタイムで2番手へ浮上。また、3番手の一貴に続き、No.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)、山本がポジションアップ。上位5台が0.1秒差でひしめく状況となる。さらに残り時間13分の時点で、野尻が1分24秒285をマーク、トップを奪取した。

だが、さらなるポジション争いはこのあとから。残り10分を切ると、一旦ピットに戻ってニュータイヤを装着し、多くの車輛がコースイン。予選に向けてタイムアタックのシミュレーションが幕を開ける。一方、関口のようにあえてユーズドタイヤでコースインし、アタックを回避したドライバーもいた。これは予選Q1でニュータイヤを2セット投入する狙いもあると思われる。ニュータイヤ装着組の中では、まず石浦が最初に1分23秒台に突入して、トップタイムを更新。これに国本が1分24秒010で続き、さらに一貴も自己ベストタイムをマーク。国本を逆転して2番手となった。そして最後を締めくくったのが、ロッテラー。ライバル達がアタックを終える中、1分23秒727の最速タイムをマーク。2位石浦に対し、0.197秒差をつける結果を残した。

 僅差のポジション争いが続くスーパーフォーミュラ。第3戦のノックアウト予選は午後2時30分にスタートする。

 

一発決めるのは難しいけど、予選に向けて悪くなかった
フリー走行1回目 トップタイム
 No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)

「すごくポジティブなセッションだったよ。昨日は、タイヤが古かったせいもあるだろうけど、全くグリップがなくて。ただ、マイレージというよりは、岡山の時から余り感触が良くなかったタイヤだったから、そのせいもあったのかもね。多分、それで昨日は難しかったんじゃないかな。だけど、今朝もう1セット持っていた少し新しめのユーズドタイヤに変えたら、感触が良くなったし、ニュータイヤではとてもクルマの状態が良かった。ずっとラクに乗れたし、クルマの反応も良かったよ。もちろん暑いし、アタックは1周しかできないし、セクター3ではすぐにデグラデーションが出てくるから、一発決めるのは難しいけどね。だけど、いいセットアップを進められたと思うし、予選に向けて悪くなかったんじゃないかな。PPを狙っていくよ。だけど、みんなタイム差がないから、タフな予選になるだろうね。」

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