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2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦フリー走行1 レポート
2019年9月28日
およそ1ヶ月半という長いインターバルを挟み、第6戦を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。9月28日、岡山国際サーキットにおいて午前9時20分から1時間のフリー走行1回目が行われ、No.65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がセッション終盤にトップタイムをマーク。これに、No. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)が続き、ホンダエンジンユーザーがトップ3を独占した。
前日同様、サーキットはどんよりとした薄曇りの天候。走行開始時の気温は25度、路面温度は28度、まず1コーナーに最も近いピットから、No.3 山下健太(KONDO RACING)、No.4 国本雄資(KONDO RACING)が、さらにNo.38 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.39 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)らがミディアムタイヤでコースインする。その一方で、No.8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.20 平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)の5人がピットで待機。コースインのタイミングを伺った。
開始10分を前に、ソフトタイヤ装着車がタイムを伸ばしてポジションアップ。その中からNo.5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分13秒995のタイムでトップに立つと、続いて山本が1分13秒793をマークしてトップを奪取する。さらにキャシディも1分13秒835にタイムアップするなど、トップ3は早くも前日の専有走行で関口がマークしたトップタイムと同等の速さを見せた。
開始から20分、まだ一度もコースインしていなかった関口がピットを離れる。また、これに前後してトップタイムも1分13秒後半から13秒前半へと推移。今回スポット参戦のNo. 7 中山雄一(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がソフトタイヤで1分13秒458をマークしてトップに立った。この後、しばらくはポジションの変動もなく、またセッション折り返しに合わせて車両も次々とピットイン。セッティング変更等の作業に取り掛かり、午前10時を前にしてコースへと戻っていった。そんな中、バックストレートを走行中だったNo.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)にトラブルが発生。左側のタイヤがコース上にかかるような形で車両を止めてしまった。これにより、午前10時3分、赤旗が提示されてセッションが中断する。チームによると、可夢偉からは停止直前まで何ら情報はなく、またチーム無線もつながらないということから、電気系のトラブルではないかということだった。なお、車両の回収を終わると、セッションは7分後に再開。続々と最後のアタックシミュレーションに向かう全19台のうち、ミディアムタイヤは8台、ソフトタイヤは11台に分かれた。その中からトップタイムとなる1分13秒185をマークしたのは、ソフトタイヤを着けた牧野。同じくソフトタイヤの野尻が1分13秒409のタイムで2番手に浮上、だが、チェッカーフラッグが振られたあとに山本が1分13秒335をマーク。野尻から2番手を奪っている。4番手にNo.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が続き、上位4台がホンダエンジンユーザーとなったフリー走行1回目。トヨタ勢トップは1分13秒458をマークした中山だった。これに、タイトル争いでポイントリーダーであるキャシディが続く結果となった。
気になる天気だが、セッション終了後からポツポツと雨が時折降ってはいるが、午前11時の時点ではまだ大きくは崩れていない。A、Bクラスに分けて実施されるノックアウト予選Q1は午後2時25分スタート。コンディションを含め、どのようなアタックを繰り広げるのか、興味は尽きない。
フリー走行1回目 1位
牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)
「昨日も(クルマの感触が)良かったわけじゃなくて、今日も乗っていてタイムが出る感じじゃなかったんですよね。まわりもソフトのニュータイヤを入れている人と入れていない人がいると思いますし。僕は前回のもてぎの予選Q1で落ちているので、ソフトのニュータイヤがあって、最後にそれを入れて前に行っているだけです。でも、昨日よりは良くなってきています。昨日はミディアムでずっと走っていて、最後にソフトを入れていますが、何とか両方のタイヤでうまくやれると思います。今日はミディアムを1回も履いていないですけど、ソフトの感触は悪くないので、ミディアムでも極端に悪くなることはないんじゃないかと思うんです。ただ、そこは蓋を開けて見ないと分からないので、ちょっと心配材料ではありますけど、そこら辺も上手くやれるように、これから色々考えたいと思います。予選のコンディションが分からないので、何事もなくドライでやりたいですね。岡山は数多く走っているサーキット。自分自身、本当に昔から走っているので、そういった意味では好きなコースです。ただ、トップフォーミュラで走るのは初めてで、あらためて岡山は狭いと思いましたし、難しいですね。でも、それも含めて上手くやれたらいいなと思っています」