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開幕戦はコースレコードで平川 亮がポール・ポジション

2020年8月30日

昨年の最終戦からほぼ10ヶ月。今年、新型コロナウィルスのパンデミックによって、大きくカレンダー変更を余儀なくされた全日本スーパーフォーミュラ選手権だが、8月30日(日)にようやく今シーズンの開幕戦を迎えた。晴れの舞台となったのは、栃木県ツインリンクもてぎ。間もなく9月を迎えようというタイミングだが、朝鮮半島方面に抜けていった台風8号と迫り来る台風9号に引っ張られる形で、日本列島には温かく湿った空気が流入し、週末の気温はぐんぐん上がった。金曜日の合同テストや土曜日の練習走行&フリー走行も厳しい暑さとなったが、本番の日曜日も朝からカンカン照り。決勝レース中には気温が35℃を超えてくる可能性が高い。同時に大気の状態は不安定で、午後からは各地で雷雨も予想されている。その分湿度が高く、ドライバーたちの体力を奪っていくようなコンディションとなりそうだ。その決勝に先立ち、午前中にはノックアウト予選が行われた。 ここで自身3回目のPPを獲得したのは平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 。予選を前に、午前8時から20分間に渡って行われた最終フリー走行でもトップタイムを出していた平川が、予選でもその好調ぶりを見せた。これにルーキーのサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、山下健太(KONDO RACING)とKONDO RACINGの2台が続いている。

今年のQ1は、昨年の後半戦と同様、2組に分けて行われる。それに伴い、セッションの時間は10分間。全車同時に走行していた時の20分間から半減したため、ユーズドタイヤでクルマのセットアップを再確認する時間はほぼない。大抵のドライバーはいきなりニュータイヤでのアタックへ向かうこととなる。気になるのは、その組み分け。抽選の結果、開幕戦ではA組がディフェンディングチャンピオンのニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、山下、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、国本雄資(carrozzeria Team KCMG)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、今回急遽出場が決まった名取鉄平(Buzz Racing with B-Max)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)。B組がフェネストラズ、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)、大嶋和也(ROOKIE Racing)、今回ユーリ・ビップスの代役として急遽デビューすることになった笹原右京(TEAM MUGEN)、平川、中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)となっている。予定していた外国人ドライバーの入国が叶わずBuzz Racing with B-Maxが今回は1台体制になったため、出走は全19台となっている。

気温34℃。路面温度41℃というコンディションのもと、A組のQ1が始まったのは午前10時05分。ピット出口がオープンされると、まずはユーズドタイヤを装着した山本がコースイン。マシンの状態を確認すると同時に、ブレーキの温めを行なっていく。アウトラップを終えた山本はすぐにピットイン。ニュータイヤへの交換を終え、アタックの時を待った。一方、他のドライバーたちは、最初からニュータイヤを装着してそれぞれコースインのタイミングを待っていた。その中で、真っ先に動いたのは、国本。自分のペースでタイヤのウォームアップを狙った国本は残り時間が5分20秒ほどとなったところで、ピットアウト。そこから1分ほど経つと、関口、山下、野尻、坪井、名取、大湯といった順でコースイン。残り時間が4分というところでキャシディ、そこから約30秒ほど経ったところで最後に山本がコースへと入った。この中で、唯一ウォームアップを1周にしてアタックに入ったのは、山本。その他のドライバーはゆっくりと2周タイヤを温めてからアタックへと向かった。山本がアタックに入ったのは、セッションの残り時間が1分を切ったあたりから。山本は、最終コーナーでこれからアタックに入る名取が目の前に現れるということになったが、それでも1分31秒895と、一気に31秒台へと飛び込んできた。山本がコントロールラインを切って間もなくチェッカーフラッグが提示されたが、他のドライバーたちはまさにタイムアタック中。山本のすぐ後ろでアタックに入っていた国本は1分32秒391。続いてアタックに入っていた山下が1分32秒011、関口が1分32秒249、野尻が1分32秒512と、なかなか32秒を切れない。しかし、続いてアタックに入っていた坪井が1分31秒877を叩き出し、トップタイムを書き換えた。また、ルーキーの大湯が1分32秒025、キャシディが1分32秒246といったタイムを刻む。結果、A組のQ1をトップ通過したのは、坪井。以下、山本、山下、大湯、キャシディ、関口、国本までがQ2へと駒を進める。逆にここで敗退となってしまったのは、野尻、名取ということになった。

10分間のインターバルを経て、Q1のB組のセッションが始まったのは、午前10時25分。空には少し雲がかかり、路面も所々に影ができるというコンディションになる。ここではセッション開始と同時に、福住、可夢偉がユーズドタイヤでコースイン。やはり1周を走ってピットに戻る。その後、セッションの残り時間が5分となったところで、タイムアタックのため真っ先にコースに入ったのは、フェネストラズ。これに大嶋、平川、牧野、カルデロン、一貴、笹原、石浦、可夢偉という順でコースに入る。福住は、この時点でもまだ動きを見せず、残り時間が3分を切ったところでようやくコースに向かった。2周のウォームアップを終えて、まずアタックに入ったのはフェネストラズ。フェネストラズはセクター1から最速タイムをマークし、コントロールラインを切った時には、1分31秒577とA組の坪井のタイムを上回ってくる。これに続いてアタックしていた平川は、フェネストラズのセクタータイムを少しずつ上回って、さらにラップタイムを短縮。1分31秒461をマークしてトップに立つ。だが、その平川を100分の2秒上回って来たのが、福住。1周ウォームアップの福住は1分31秒440を叩き出し、Q1トップタイム通過を決めた。これに続いてアタックしていた一貴、可夢偉、石浦らも31秒台には入ってきたが、福住や平川には届かず。結果、トップは福住、2番手に平川。以下、フェネストラズ、一貴、可夢偉、石浦、そして笹原がQ1を突破。わずかに及ばなかった牧野、大嶋、カルデロンはここで敗退となっている。

そこから10分間のインターバルを経て、14台から8台に絞られるQ2が始まったのは午前10時45分。セッションの時間がわずか7分間ということで、このQ2は最も激戦となる。そして、ここでもセッション開始と同時にユーズドタイヤでコースに入ったのは、山本と福住。Q1と同じ作戦を採った。他のドライバーたちは、最初からニュータイヤを装着。残り時間が5分となったところで、まずはフェネストラズがコースに入る。これに続いて、キャシディ、平川、笹原、石浦、可夢偉、国本、山下、一貴、関口の順でコースイン。アウトラップではアタックのためのポジション取りをするシーンも見受けられた。一方、ここでウォームアップ1周でのアタックに切り替えたのが大湯。大湯は残り時間が3分となったところでようやくコースに向かう。この時点でもまだ動きを見せなかったのが、山本と福住だったが、福住は残り2分30秒、山本は残り2分10秒となったところでコースへと向かった。最初にアタックに入ったのはフェネストラズ。これに大湯、笹原といったルーキー勢が続く形となる。フェネストラズは、ここでQ1のベストタイムを更新。1分31秒281までタイムを伸ばした。これに対して、大湯は1分31秒690、笹原は1分31秒871。さらに、山本が1分31秒763と、いずれも31秒台には入ってきたものの、フェネストラズには届かない。だが、平川が一気にタイムアップし、1分31秒096を叩き出した。それ以降のドライバーたちは、誰も平川のタイムには届かず。結果、平川がトップのままQ2を突破。これにフェネストラズ、山下、関口、石浦、可夢偉、一貴とトヨタエンジンユーザーが続いた。ホンダエンジンユーザーとして、唯一Q2突破を果たしたのが大湯。これに対して、福住、国本、キャシディ、坪井、笹原、そして山本はQ2敗退となってしまった。

さらに10分間のインターバルを経て、PPを決定づけるQ3が始まったのは、午前11時02分。この頃には、雲が多くなり、路面温度が40℃を切るほどになったが、こうした微妙なコンディションの変化も結果を左右するのではないかと見られていたが、このセッションではユーズドタイヤでコースに入るドライバーはおらず、全員がいきなりニュータイヤでのアタックとなった。中でも、残り時間が5分20秒ほどとなったところでQ2と同様、真っ先にコースに入ったのは、フェネストラズ。そこから40秒ほど待って、平川。さらに一貴、関口、石浦、山下、可夢偉の順でコースイン。Q2からウォームアップ1周に切り替えた大湯が、残り時間2分35秒というところで、ようやくコースへと入っていった。大湯は、アタックの順番として、一貴の後ろという位置につけてコースを1周していく。そして、残り時間が1分というあたりから、各ドライバーがアタックへ。まず最初にアタックしたフェネストラズは1分31秒396。わずかにQ2の自己ベストには届かない。これに対して、Q2トップの平川は、各セクターで全体ベストを示す赤い表示をマーク。1分31秒083と、Q2の自己ベストを1000分の13秒縮めてくる。結果、Q2と同様にツインリンクもてぎのレコードタイム更新となった。続くドライバーは一貴が1分31秒603、大湯が1分31秒537。関口、石浦、可夢偉も31秒台後半のタイムに留まった。そして、最後の最後にアタックしていた山下が、1分31秒535までタイムアップ。一気に浮上してきたが、平川とフェネストラズには及ばず。結果、開幕戦のPPを獲得したのは、平川。これにデビュー戦フロントロウを決めたフェネストラズが続く。3番手には山下。以下、大湯、一貴、石浦、関口、可夢偉というトップ8。若手とベテランが入り混じる興味深いグリッドとなった。彼らが午後の決勝ではどんなレースを演じるのか。これに対して、昨年、一昨年と激しいタイトル争いを見せたキャシディと山本は後方からの追い上げを強いられることになるが、その奮闘ぶりにも期待したいところだ。

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