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Race Round4 Fuji Speedway

公式予選7月7日(土)/決勝7月8日(日)

富士スピードウェイ (1周4.563km x 55周)

preview

シーズン後半を占う一戦 第4戦富士大会プレビュー

5月下旬に宮城県スポーツランド菅生で行われた第3戦から1ヶ月半。いよいよ今週末、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦が行われる。夏場に入っての初戦、またシリーズの折り返しとなる大事な1戦の舞台となるのは、静岡県富士スピードウェイ。参加するチームやほとんどのドライバーにとっては、3月下旬に合同テストが行われているため、その時のデータの蓄積はある。だが、今回は夏場ということで、当然のことながらコンディションはテスト時と全く違ってくる。7月上旬ということで、例年であればまだ梅雨明け前だが、今年は全体に雨が少なめ、「梅雨が開けたと思われる」と伝えられた。気温も30℃を超え、今後も、同じような傾向が予想されているため、ひょっとするとレースが行われるこの週末も、かなりの暑さとなるかも知れない。一方、富士スピードウェイは標高が高く、“山の天気”に見舞われることがままあるサーキット。少し標高が下がった最寄りの御殿場が晴れている時でも、雨や霧に見舞われるということも起こる。過去には、視界が確保できず、セーフティーカーランだけでレースが成立してしまったこともあった。現在の予報では、週末に向けて少しずつ天気が下り坂に向かっているのだが、できれば早目に回復して欲しいと願うばかりだ。
 

さて、そんな富士スピードウェイは、世界でも稀な長いメインストレートが特徴となるコース。そのストレートにプラスして、1コーナー立ち上がりからの高速コーナー区間、ダンロップコーナーから最終コーナーにかけて低速コーナーが続くテクニカル区間と、様々な要素が盛り込まれている。ドライバーにとっても、前半と後半でリズムを切り替えることが要求されるが、クルマのセットアップに関しても、メカニカルグリップと空力のバランスを取るのが難しいと言われているコースだ。長いストレートがある分、直線スピードはできる限りアップしたい。そのためにダウンフォースはギリギリまで削りたいが、高速区間を速く走ろうと思えば、ある程度のダウンフォースは必要。また、低速区間では充分なメカニカルグリップを得ることがタイムを稼ぐために大切になってくる。そのバランスをどのように上手く取るのかというのが、各チーム&ドライバーの腕の見せ所だ。同時に、テストの時とはコンディションが違う分、それに合わせたクルマのセットアップを見つけ出すことも要求される。夏場になれば空気の密度が薄くなるため、よりクルマのセットアップはごまかしがきかない。また、万が一、雨が降った場合には、その水の量を把握してのセットアップも重要なポイント。どの程度、溝が残ったタイヤがマッチするのか、車高はどうするのかなど、グリッドを離れるギリギリまで、チームは悩むことになる。

 また、ドライの場合、富士は各ドライバーのタイム差が出にくいことでも有名。スーパーフォーミュラの場合は、1秒の中に全19台が入ってしまうことも珍しくない。しかも予選タイムアタックの際には、100分の数秒差、1000分の数秒差という目に見えないほどの僅差になることもしばしば。その分、ノックアウト予選は、他のサーキット以上に緊張感が溢れるものとなる。コクピットに表示されるタイムを見ても、“これでQ1突破だ”とか“PP獲得だ”とすぐに確信できるドライバーはいないはずだ。
 しかも、予選ポジションだけでレース結果を予測できないのが、富士のもうひとつの特徴。近年はオーバーテイクシステムがあり、それを防御に使用するドライバーも多くなったため、かつてほどはポジションの入れ替わりもなくなったが、長いストレートの効果で富士はやはり追い越しが可能なコース。特に、今回富士では初めてタイヤ2スペック制となるため、その時に履いているタイヤがミディアムなのかソフトなのか、一体何周ぐらい使ったタイヤなのかによって、各車のグリップレベルに違いが生じてくる。それが見応えのあるバトルを生み出すはずだ。できる限り長くミディアムで走り、燃料が軽くなったところでソフトを投入、そこから予選ばりの速さで追い上げを図るドライバー。ミディアムでスタートしても、給油のウィンドウが開いてすぐソフトに履き替えて、好ペースを保ったまま走り切ってしまうドライバー。逆に、ソフトでスタートしてできる限り引っ張り、最後にミディアムを投入するドライバーなど、グリッドポジションやクルマの仕上がり具合などによって、各チームそれぞれの作戦を繰り出してくるはずだ。

 そんな富士で勝利の美酒を味わうのは誰なのか。ここまで決勝が行われた鈴鹿と菅生では、山本尚貴が2連勝。チャンピオンシップでも大きくリードしている。これに続いているのはニック・キャシディ、野尻智紀、関口雄飛、中嶋一貴らだが、ポイント的にはまさに混戦。山本との差を縮めるためにも、また集団から抜け出すためにも、彼らはここ富士で優勝を狙ってくるはずだ。6月中旬、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュを飾った一貴と小林可夢偉にとっては凱旋レース。可夢偉は、続くタイのスーパーGTでも初優勝を果たし、いい波に乗っている所でもある。そんな彼らがどんなレース運びを見せるのかも、ひとつのポイントとなる。一方、3月の合同テストでは、初日に関口がトップ、2日目には野尻が総合トップタイムをマークしているが、彼らはその時の好調を維持するのか。また富士を得意としているチーム&ドライバーといえば、JMS P.MU/CERUMO・INGING。チャンピオンナンバーを付ける石浦宏明や国本雄資からも目が離せないだろう。いずれにしても、シーズン後半の行方を占う1戦となるのは間違いない。

大会では、日曜日に次期車両「SF19」が皆さんの前でデモンストレーション・ランを披露する。こちらもたいへん楽しみなイベントとなる。

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