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2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦フリー走行2回目レポート
2019年10月27日
決戦目前のフリー走行2回目、PPのパロウがトップにつける
ついに今シーズン最終戦の決勝日を迎えた鈴鹿サーキット。10月27日、上空に分厚い灰色の雲が占領する中、午前8時10分から30分間のフリー走行2回目が行われ、前日の予選でポールポジションを獲得したNo.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がトップタイムをマーク。逆転チャンピオンに向け、いい流れを引き寄せている。さらに、予選2番手のNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、3番手にはNo. 4 国本雄資(KONDO RACING)がつけている。
気温19度、路面温度19度と、前日よりも曇天の中でセッションがスタート。まず、1コーナーに近いチームからコースイン。No. 3 山下健太(KONDO RACING)がソフト、国本はミディアム、さらにNo.38 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がソフト、No.39 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)はミディアム、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)もミディアム、No.15 ユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)はソフトと、各車装着タイヤはそれぞれ分かれており、レースのシミュレーションを意識した走り出しとなった。
開始直後はアウトラップだけでクルマを戻し、タイヤ交換や給油などのピット作業を行って改めて周回を始めるドライバーも多く、序盤は目まぐるしくポジションが動く。たが、開始から8分を過ぎると、No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、No. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)らトップ4台が1分40秒へとタイムアップ。また、その直後には今大会初レースとなるビップスがソフトタイヤで1分40秒150をマークし、トップに立った。
セッション中盤は周回を重ねるドライバーが増え、タイム更新やポジションの変動もほとんど見られず。そんな中、ソフトタイヤを履くNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップタイムに肉薄する1分40秒154をマークして2番手に浮上すると、さらに山下も同じくソフトタイヤで1分40秒525をマーク、5番手へとポジションを上げた。
セッション折返しに入ると、ピットインしてタイヤ交換を行うクルマが出始める。さらに残り時間10分を切ると自己ベストタイムを出すドライバーが現れ、まず国本が1分40秒118でトップタイムを更新。さらに、野尻が1分40秒台を切る1分39秒799でトップを奪取した。そして残り5分を迎える頃には、パロウが野尻を0.197秒上回る1分39秒602をマーク。トップに立つ。その後、上位陣のポジション変動はなく、このままチェッカーを迎えた。その後、走行を終えたドライバーたちは、メインストレート上でスタート練習を実施。自身の決勝グリッドを意識し、レースに向けての最終準備に勤しんだ。
ポールポジションスタートのパロウがこのセッションでトップタイムをマークしたが、一方で、ランキングトップの山本は7番手、さらにランキング2番手のキャシディは14番手のタイムに留まった。装着したタイヤやガソリンの搭載量など、走行中のコンディションがそれぞれ異なることから、走行結果からの判断は極めて難しいが、どのドライバーも今シーズンのラストレースに向け、躍進を狙っているのは言うまでもない。シリーズチャンピオン、さらに最終戦の覇者が誰になるのか、多くの注目が集まる決勝レースは、午後2時スタートを予定している。