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レインコンディションの第3戦 FP2は平川亮がトップタイム
2022年4月24日
FP2 P.1 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
前日のドライコンディションから一転、朝から雨が降り始めた4月24日(日)の三重県鈴鹿サーキット。次第に雨脚が強まる中、午前8時45分からは、全日本スーパーフォーミュラ選手権のフリー走行が、30分に渡って行われた。このフリー走行で、トップタイムをマークしたのは平川亮(carenex TEAM IMPUL)。これに大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、小林可夢偉(KCMG)と続いている。
早朝からポツポツと雨が降り始めた鈴鹿。この雨は、セッションが近づくにつれ、次第に本降りとなる。そのため午前8時半にはWET宣言が出された。雨ということもあって、前日と比べれば肌寒く、気温は16℃、路面温度は19℃。そのコンディションのもと、午前8時45分からはフリー走行が開始された。
コースがオープンされると、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、平川、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、笹原右京(TEAM MUGEN)といった順で、まもなく全車がコースイン。多くは新品のニュータイヤを装着していた。アウトラップでマシンの状態を確認すると、半分ほどのドライバーは一旦ピットイン。中にはもう1セット、新品のレインタイヤを装着してコースに戻るドライバーも見られた。これはタイヤのスクラブを行うためだ。一方、マシンを微調整してから、コースに戻るドライバーも。ピットロード出口では、スタート練習を行うドライバーも見られた。ドライとウェットでは、スタート時の感触が違ってくるためだ。
そんな中、セッション序盤から驚速タイムを刻んだのは、阪口。阪口はわずか計測2周目に1分54秒258をマークしてくる。この時点で他のドライバーたちは、まだ1分59秒台、あるいは2分00秒台といったタイムだった。この阪口に続いて、好タイムを出してきたのは、雨が得意な大湯。大湯は計測3周目には1分55秒103をマークして、この時点での2番手に浮上。その翌周には、1分54秒169と、阪口のタイムを上回ってきた。
その直後、開始から9分というところで、セッションは赤旗によって中断される。これは、阪口がスプーンコーナーひとつ目立ち上がりでスピン、コースアウトして、バリアにヒットしたためだ。
FP2 P.2 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
阪口のマシン回収が終わると、さらに雨脚が強まる中、セッションは9時04分に再開。延長はなく、残り時間は11分となる。ピットロード出口がオープンすると、ここでも多くのマシンが続々コースイン。この時、やはり複数のドライバーたちが、スタート練習も行っていた。そして、残り時間が7分となったところで、トップタイムを書き換えたのは平川。平川は赤旗中にフロントウィングのフラップを調整するシーンなども見られたが、ヘビーレインの中で1分53秒913を叩き出す。また終盤には、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)や可夢偉、大津もベストタイムを更新。山本は1分54秒946、可夢偉は1分54秒382、大津は1分54秒559と、いずれも54秒台に突入してきた。その後、スプーンコーナーでは、阪口と全く同じようなスピンを演じて関口がコースオフ。また坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)がスプーンコーナーに入る手前で川に乗りコースオフし、スプーンコーナーイン側のランオフエリアを突っ切る場面が見られるなど、走行が難しいコンディションとなってきたことをうかがわせた。
FP2 P.3 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
結局、30分のセッションを終えて、トップは唯一53秒台をマークした平川。これに赤旗前にマークしたタイムで大湯、阪口と続く。さらにセッション終盤のタイムで、可夢偉が4番手。さらに、坪井、大津、山本、松下と続いた。昨日、PPを獲得している野尻は12番手、フロントロウを獲得した山下健太(KONDO RACING)は11番手、予選3番手のサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)は9番手でセッションを終了している。
午後の決勝も、このままヘビーレインとなりそうな気配だが、一体どんなレースが展開されるのか。全く予想できない展開となりそうだ。
平川亮と大駅エンジニア