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2021年 シリーズ最終決戦 第20回JAF鈴鹿グランプリプレビュー

2021年10月26日

ウェットから次第に乾いていく難しいコンディションの中で行われた前戦ツインリンクもてぎ。大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が感動的なポール・トゥ・ウィンを果たしたこのレースでは、今シーズンのドライバーズチャンピオンも野尻智紀(TEAM MUGEN)に決定した。野尻にとっては、喉から手が出るほど欲しかったタイトル。巨大なプレッシャーを跳ね除け、これまで獲れそうでなかなか手が届かなかった栄冠を手にした野尻は、ドライバーとして、また人として、さらに強さを増したはずだ。

そのチャンピオン決定からわずか2週間。今シーズンの全日本スーパーフォーミュラ最終戦 第20回JAF鈴鹿グランプリが、早くも今週末開催される。その舞台となるのは、日本が世界に誇る国際レーシングコース、鈴鹿サーキット。4月下旬に行われたシリーズ第2戦以来、約半年ぶりに、国内トップフォーミュラの迫力ある走りが鈴鹿に戻ってくる。しかも、国内全域で新型コロナウィルスによる行動制限が徐々に緩和される中、今回はイベント上限となる1万人の観客を迎える。それに加えて政府からの要請によりワクチン・検査パッケージを利用した実証実験も行われることになった。この実証実験に関しては追加でのチケットが販売されるため、今季最大のファンを迎えるイベントになり、チームもドライバーもモチベーションはすでに高まっている。
ただし、今回の最終戦では、残念ながらレギュラー陣の小林可夢偉(KCMG)と中嶋一貴(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)が欠場。これはWEC世界耐久選手権第5戦と日程が重複しているためだ。代わってステアリングを握るのは、今シーズン代役として、多くのレースでステアリングを握ってきた小高一斗とジュリアーノ・アレジ。一方、可夢偉や一貴と同様、これまでWECにレギュラー参戦してきたタチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)は、今回スーパーフォーミュラを優先。最終戦では自身が納得できる走りを追い求めることになった。

ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)小高一斗(KCMG)

さて、そんな今週末のレースでは、まず純粋に誰が勝つのかという所が最大の見所。すでにドライバーズタイトル争いが決着しているため、どの選手もシーズンを締めくくる最高のパフォーマンスを発揮したいと全力を尽くすはずだ。新チャンピオンとなった野尻が、第2戦と同様、速さと強さを見せて今季4勝目を挙げるのか。第2戦でPPからトップを走行したものの、タイヤバーストによって勝利を失った福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、SUGO戦に続く今季2勝目を挙げるのか。はたまた、ここまで表彰台には立ちながらも、まだ勝利がない現在ランキング2位の関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)やランキング3位の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が今季初優勝を果たすのか。前戦のもてぎで2度目の2位表彰台に上がり、ランキング4位に浮上したルーキー、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)がホームコースで自身初の勝利を掴むのかなど、気になるドライバーは大勢いる。その一方で注目されるのは、ディフェンディング・チャンピオンとしてシーズンインしたものの、今季絶不調に陥ってきた山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)。前戦もてぎではようやくフロントロウを獲得したが、そこまでの予選はQ1あるいはQ2敗退が続き、シングルグリッドがなかった。また、決勝結果としても開幕戦富士での6位がここまでの最高位と意外な結果。その山本がこれまで多くの勝利を重ね、自身が大得意としている鈴鹿で復活の兆しを見せるのか。それも、気になるところだ。山本同様、今季不調に陥っていた山下健太(KONDO RACING)や坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、前戦からようやくシリーズ復帰となったサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)も、最後はいい形で締めくくりたいはずだ。

そのためにも、まず重要となるのは予選。1周を完璧にまとめるのが非常に難しいと言われる鈴鹿で、Q1からQ3までアタックを決めるのは針の穴に糸を通すような作業。ほんの少しのミスでもQ1やQ2で涙を飲むことになる。その難しいアタックをまとめて今季最後のポールシッターとなるのは誰なのか。今回もQ1、Q2はランキングによって分けられた2グループでの争いとなるが、最初から最後まで目が離せない展開となるだろう。

日曜日の決勝レース最大の見所は、やはりスタート。今回はタイヤへの負荷を考慮して、全車に決勝スタート用のスリックのニュータイヤが1セット追加供給されることになるため、誰にとっても条件は同じ。そこで、好スタートを決めるのは誰なのか。ここまでのシーズンを通じて、常にスタートダッシュを決めてきた関口や松下信治(B-Max Racing Team)らをはじめ、各ドライバーの動きやポジション取りに要注目だ。また、晩秋に差し掛かっていることもあり、タイヤを温めるのにも、夏場よりは時間がかかる。そのため、オープニングラップでの攻防は激しくなるはず。またタイヤ交換後のアウトラップ次第でポジションの入れ替わりも起こりやすくなる。誰が冷えたタイヤでの踏ん張りを見せるのか。また、誰が最高のタイミングでピット作業を行うのか、そうしたあたりも見所だ。さらに、同じ鈴鹿での第2戦ではトータル200秒使用できるオーバーテイクシステムによって順位の入れ替わりも随所に見られた。今回もコース上ではそうしたアクションが多々見られるはず。戦略だけでなく、ドライバー同士の火花散るバトルも楽しみのひとつとなるだろう。

また、ドライバーズタイトルは決定したというものの、チームタイトルとルーキー・オブ・ザ・イヤーに関しては、この鈴鹿が決定戦となる。チームポイントでは、関口と平川亮(carenex TEAM IMPUL)を擁するcarenex TEAM IMPUL、野尻を擁するTEAM MUGEN、福住と牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を擁するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが5ポイント以内につける大激戦。また、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに関しても、阪口と大津が2ポイント差と最終戦次第でどうなるか分からない接近戦を演じている。そちらも今回の見所。キャリアの中で一度しか獲得のチャンスがないルーキー・オブ・ザ・イヤーに関しては、まだ宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)にも逆転の目が残っているだけに、若武者3人の戦いにも注目していただきたい。

阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

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