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e-Motorsportsの新たな取り組み──東京eスポーツゲート株式会社とのパートナーシップについて説明

2022年8月20日

e-Motorsportsの新たな取り組み──東京eスポーツゲート株式会社とのパートナーシップについて説明

開幕戦以来となる1大会2レースの戦いとなる今回のもてぎ戦。8月20日、第7戦の予選後の午後11時35分からサタデーミーティングが開催された。今回は、新たなパートナーシップの紹介が2件、さらに継続的に実施している「第5回CN開発テスト」の進捗の報告を経て、質疑応答が行われた。

まず冒頭、株式会社日本レースプロモーション代表取締役の上野禎久が今大会のポイントについて言及。「選手権も残すところ4戦となり、チャンピオン争いも佳境を迎えたが、今日の予選を見る限り、まだまだこのシリーズはそう簡単には決まらなと思っている」とし、ドライバーたちが繰り広げる熱戦に向けて期待を寄せているとした。また、今大会の舞台であるモビリティリゾートもてぎが開業から25周年を迎えたことにお祝いの言葉を送るとともに、「柿落としのレースが、スーパーフォーミュラの前身であるフォーミュラニッポンだった。あれから四半世紀という時を重ねてきたことが感慨深い」と現場で様子を見守った思い出を口にした。さらに、公式YouTubeについて報告があり、「twitterとYouTubeのフォロワーが5万人を超えたら無料化すると言っていたが、おかげさまで登録者が5万人を超えた。今日の午後からのレースも無料で見ていただける」とうれしいニュースがサプライズ的に伝えられた。

続いて、すでにリリースとして発表されているeスポーツについての報告が行われ、現在、JRPがeスポーツに注力する理由も含めて上野から説明があった。「モータースポーツはリアルなスポーツとeスポーツの再現性が大変高い。他のスポーツに比べてもリアルとの境が大変近い。その観点からファンを増やしていきたい」という狙いから、そのためのタッチポイントを増やしていきたい意向があるとした。まず、株式会社朝日新聞社 総合プロデュース本部長の五老 剛氏を紹介。登壇した五老氏は、同社で2020年から開催してきたeモータースポーツ大会「GT Young Challenge(GTヤングチャレンジ)」が、今年から「GT College League(GTカレッジリーグ)」へとリニューアルし、その予選大会をスーパーフォーミュラ最終戦が行われる鈴鹿サーキットで実施することを明らかにした。当日は参加選手がピットやレースを見学する予定であると言い、「昨年も参加した学生の選手から大変好評を博した。今年も連携した取り組みをさせていただきたい」とし、パートナーシップによって「若者層の皆さんにモータースポーツを拡大していきたいということ、ひいては日本のモータースポーツ活動、自動車産業そしてクルマ文化の興味・関心を喚起することに微力ではあるが貢献していきたい」と抱負を語った。これを受け、上野は「自動車部の学生さんたちは、モータースポーツひいては自動車業界を担う次の人材。若い人たちに現場でレースのことを知ってもらい、開発の現場を見てもらうことは大変価値がある」とコメントし、メディアに対してもイベント告知の協力を求めた。

朝日新聞社 総合プロデュース本部長 五老 剛 氏

次に、東京タワーを拠点にesports/エンタメの拡張事業を展開する東京eスポーツゲート株式会社を紹介。同社は東京タワー内で日本最大規模のesportsパーク「RED゜TOKYO TOWER」を運営しており、その一つ「RED ゚E-MOTOR SPORTS AREA」は、バーチャルのeモータースポーツとリアルモータースポーツの双方の世界観が楽しめる空間となっているという。8月18日にリリースが発表されたが、上野は「これから、SFのコンテンツを使い様々なイベントを実施していただく予定」とし、「日頃モータースポーツに触れていない方々にぜひこういった場所で体験していただき、ファンの裾野を広げていきたい」とモータースポーツ未体験者への”ファーストコンタクト”としての活用に期待を寄せた。なお、今回のパートナーシップ締結における詳細は、サイトにて公開しているニュースリリースをご参照いただきたい。

「SF NEXT50 CN開発テスト」アドバイザー 永井洋治

「SF NEXT50 CN開発テスト」テストドライバー 石浦宏明 塚越広大

最後にCN開発テストの進捗についての説明が行なわれ、テストに携わる永井洋治テクニカルアドバイザー、開発ドライバーを担当する石浦宏明、塚越広大両選手が、前回富士スピードウェイで実施したテストはじめ、これまでの経緯を含めて状況を振り返った。 テストではエンタテイメント性から見た”バトルのできるクルマ”などを追求。「トータルで8000kmも走ってもらった。中でも空力面では頭で考えていることと違うことがいろいろ起きた」と永井氏。ステアリングを握った石浦選手も「いろんなサーキットで試したことで、コース特性によって、追従できる距離やドライバーが感じるものが異なることが明確になった」とし、実走によるデータ収集が「この先のクルマ……どんどん先の世代のクルマに使っていけるような知見がたまった」とテストでの実りある成果を挙げた。また、塚越選手も「追走のためのテストだけを今までやったことがないと思う。レースをより盛り上げるためのテストや解析をしてもらった。スーパーフォーミュラに対しての開発だが、これがもし一般のクルマにおいて追従の影響のヒントに反映されるのであれば、僕たちのやっていることがクルマ社会への貢献になってうれしく思う」と開発への手応えを口にした。上野も「今回良かったと思うのが、すべてのサーキットでテストができたことでサーキットごとの特性を把握できたこと。データと両ドライバーのフィーリングが一致したことにも手応えを感じた。10月の鈴鹿のテストではプロトタイプ車両を使い、導入に向けたテストを重ねていく」と、充実のテスト内容にうれしい表情を浮かべた。また、この場において、次期車両のラフスケッチも公開された。

公開されたラフスケッチ

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