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福住仁嶺選手インタビュー 合同テスト・ルーキードライバーテスト
2017年12月8日
今回のテストで初めてSF14の15号車をドライブしました。第一印象としてハイダウンフォースで、コーナリングスピードが速く驚きました。その分凄く楽しむこともできました。今回2日間テストできたので吸収できた事が凄く多く、スキルを上げることができたと思います。鈴鹿サーキットに関して言うと、松下選手(松下信治)と同じようにボクもSRS-F(鈴鹿サーキット・レーシングスクール・フォーミュラ)出身ですが、最近は正直に言うとあまり得意なコースではないのです。チャレンジングなコースですので、このコースを2日間連続で走ったので首がかなり辛かったです。ただ楽しいコースですし、あらためてF1ドライバーが「フェイバリット・サーキット」だと言うのがあらためてわかった感じです。
ソフトタイヤの感触は昨日に比べて柔らかさを感じました。ミディアムと比べやはり1周しかタイムが出ないですし、あとタイヤの温め方がすごく重要だと感じました。それによってすごくタイムが変わってくる。タイムを出すための鍵になるかなと思いました。タイムを出しに行くときの一発の速さが、GP3の時も難しかったですけどSFも難しいです。気合だけでタイムが出るわけでもないですし。ミディアムタイヤのウオームアップも難しいです。これでアタックに入れるのかどうかを掴みきれないかなと思います。いかに丁寧に行くところは行って、アグレッシブに行くところは行くか。山本尚貴選手(TEAM MUGEN)と一緒にやってみて(データを見比べたりして)あらためて思いました。
他のルーキーたちのタイムを気にすると言うよりも、まずは自分のベストを尽くすことを心がけました。ルーキーとかは全く気にしませんでしたけど、全体の5番手以内とか、3番手以内とかには絶対に居たいとは思っていました。
―松下選手とタイムの出し合いの状況にもなりましたね―
あの時は、「なんでそんなに速いの?」と思いましたけど、そこまで意識はしてなかったです。自分のその時の走りに集中していました。
—今日2日目のテストは6番手でしたが―
満足はしていないですが、昨日の走り出しから、わりと早めに掴むことができました。全体的なタイムを見るとまだまだ詰めるところはありますけど、いろんなことを踏まえて感じていることは、モチベーションはありますし、SFでも自信はあります。
―アブダビでのF2のテストも自信に繋がりましたか?―
あのテストは繋がりませんでした(笑)経験値は上がってF2の特徴もわかりましたが、F2に乗った後にSFに乗れたのが良かったかなと思います。特にF2はタイヤの特性上、同時の動作ができないんです(真直ぐ止める、曲がる、踏む、とひとつずつやらなければならない)そういう意味ではSFはF3の早いバージョンと言ったイメージでした。ですのでSFはやっていけると思います。
今HFDP(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)というホンダの育成プログラムにいますが、F1に向けたプログラムもやっていてボクは近いところにいると思います。そういう意味ではすごく恵まれていますし、いいタイミングでやらせていただけていると思います。当然他の育成のドライバー達にはライバル意識を持っています。