Headline News
「絶対に諦めずに優勝してやる! という気持ちを強くもって戦った」
2019年5月19日
決勝1位
No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「絶対に諦めずに優勝してやる! という気持ちを強くもって戦った」
「今日は16位スタートということで、厳しかったんですが、その前にほとんどアタックができない状況で予選を終えてしまったので、みんなもそうだと思うのですが、特に僕は本当に実力を1%も出せなくて19位で終わってしまいました。赤旗の原因を出した3選手の順位が降格になったので、16位スタートになりました。毎回、勝つためにレースをしていますが、特に今回はその思いが強かったですね。16位だけれど、絶対に諦めずに優勝してやる! という気持ちを強くもって戦ってました。
今回、普段ないスケジュールで予選が行われたり、予選から決勝に向けて天候が変わるなどドタバタしていたので、タイヤをどうするかはギリギリ変更しました。なので、セーフティカーが入ったらどうするかはグリッドについた時点でなんとなく決めました。あとは展開を見てもらって決めました。ドライバーって、ちょっと見えない部分もあるものなので、外から客観的に見てもらってアドバイスしてくださいと話をしました。無線でも「どうするんですか?」とずーっと最終セクターでたずねていたのですが、「ステイ」と言われたのでチームの判断に従いました。
今回は、前に国本(雄資)選手がいたので、彼を抜かないとたとえこの作戦がうまく行ったとしても優勝できないので、まずは同じ作戦のクルマを抜くことが第一目標でした。もう死ぬ気で行かないとダメだと思って行きました。さらにピットに入っていないので、ギャップを広げないと逆転されてしまうわけで、抜いてトップに立ったあとは実質ピットに入ってもいいような(逆転されないような)ギャップを作りました。(ギャップが)35秒から40秒が必要と知った上で、だんだん欲が出てきて、まだギャップが欲しいのでがんばって行きました。なので、今回はつねに目標が変わっていきました。
クルマがオーバーステアで、周回するにつれてリアタイヤがたれてきてしまい、何回かハーフスピンというかひやっとする場面がありました。たまたまうまく修正できて最小限で抑えられた周とそうでない周がありました。ミディアムタイヤに換えてからもタイムが出ていましたが、急にタイムが落ちたのはタイヤカスが内側に寄ってきたことや風の影響もあったかと思います」
第2位
No. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「採りにくい作戦を採れたということが、この順位につながった」
「まず予選でクラッシュをしてしまい、チームに申し訳ないことをしました。そのクルマを決勝までに完璧に戻してくれたことに対して非常に感謝しています。また、(アーテム)マルケロフ選手がクラッシュした際に、そのパーツがサーキットのオフィシャルさんに当たり、その後の容態が心配でしたが、大丈夫ということだったので安心しています。
今日のレースは内容うんぬんということより、僕が言うのも生意気かもしれませんが、やはり今一度レースの運営、運用方法をもう一度みんなで見直す必要があると思いました。それは決してJRPと今の審査会を批判しているわけではありません。外から言うのは簡単だと思うのですが、実際にやる人というのはすごく大変だし、判断も大変だったと思うのですが、ただそれぞれが、こうした方がいいんじゃないかと思うことがたくさんあると思うので、もう一度集めて、よりよいシリーズにするために、ドライバーたちのためにもチームのためにもお客さんのためにも、今一度話し合う必要があるのではないかと思ったレースでした。
レースの内容はグリッドが後ろだったということで、前からのスタートだと採りにくい作戦を採れたということが、この順位につながったのかなと思います。1周目にピットインすればギリギリ持つかもしれない、という勝算はあったのですが、あとはもう順番が順番だったのでセーフティカーが入ることを頼みに入りました。順当に走っていたらこの順位は得られないと思うので、ちょっとギャンプル的な感じでいきました。結果的にセーフティカーが入り、結構な周回数を重ねたことで燃費は気にしないで済みましたし、(ピットインで)給油もしたのでいいペースで走れたという感じです。
2戦連続勝つことはできていませんが、この位置に居続けられていることは非常に大きな意味を今後成してくるのかなと思うので、いいレースだったと思います」
第3位
No. 8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)
「自分の力でオーバーテイクもしてこの位置に来れた。すごく満足」
「3位ですが、素直にうれしいです。(スーパーフォーミュラに)復帰して3シーズン目なのですが、2シーズン苦しい思いをしてきたので、今年から阿部(和也)エンジニアが入ってきてくれて、今回の持ち込みのクルマは今までに感じたことがないくらいのグリップで、僕もびっくりするほどでした。今週はイケるかな、と思っていたのですが、予選があんな風でアタックできずに、中盤からのスタートになっってしまい悔しかったですね。
1周目に入り、給油はせずにタイヤ交換をなるべく早く済ませる作戦で前に出たので、余裕はなかったですが計算的には燃費整合性を上げるということで走ってました。
決勝はちょっとラッキーな部分もありましたが、作戦も当たり、リスタートしたあとは自分の力でオーバーテイクもしてこの位置に来れたので、すごく満足しています。チームに感謝しています」
優勝チーム監督:ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
星野一義監督
「今日はドライバーに尽きる」
「どうもありがとうございます。(関口が)16番手と平川(亮)選手が18番手スタートだったので、優勝をあまり意識するというよりもチームインパルらしいレースを、思いっきりぶつかっていけ! と。順位は後からついてくる、という感じでした、その結果がほんと想像を絶するくらいの関口の速さでした。前の(優勝した)SUGO(2016年第6戦)を思い出したような走りで、ちょっと500ccほど排気量をアップしたような感じというか、それくらいの速さでした。走っていて、ただなにもないことをただ祈るような状態でした。
(2番手を走る)1号車の山本選手とのタイム差を気にしながら、ピットインしてミディアムタイヤに替えるので、その分のマージンもちょっと欲しいと、だんだん欲が出ましたね。焦るな、焦るな…と、周りの人にそう言いながら、僕が一番焦ってましたね。まぁ本当に今日はドライバーに尽きると思います」