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2019年 第3戦 予選記者会見
2019年6月22日
予選1位
No.1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「今週末は走り始めからものすごくクルマが乗りやすかった」
「みなさんの思っていることと、僕らドライバーが感じていることは一緒だと思いますが、なんか腑に落ちない予選だったかなという感じです。Q2までは非常にいい予選ができていたと思いますし、Q2ではコースレコードをマークすることができて、自身でも本当にいい予選の組み立てができていたと思っています。Q3に関しては、雨が降ってきて結構全車早めにアタックをしかけて行ったわけですが、思っていた以上に雨が降り続かずに乾いてしまい、ここでペースを上げてしまうとタイヤの内圧と”おいしいところ”のバランスが合わなくなってしまうので、急きょペースを落とし、通常のアタック周にアタックするよう切り替えました。雨が降ったことで僕のクルマに対していいコンディションにはならなかったので、Q2ほどのタイムは出せず、タイム的にはちょっと足りないなと思いました。そこで赤旗が出てしまった、というわけです。
もちろん、延長があると思っていて準備していたんですが、突然『この赤旗をもって終了』ということで…。もちろん審査委員会の決定は尊重すべきではあると思いますが、本来は赤旗後にまだ時間が残っていれば、3分間の延長がルール上ではあるはずなので、なぜこういう決定がなされたのかをきちんと知りたいところです。ただ、その決定がなされた理由はなにかしらあるはずなので、その理由を聞いてみたいですね。いずれにせよ、いい選手権にいいドライバーが集まって、非常にレベルの高い仕事をしているので、こういう終わり方をしてしまうと、サーキットにわざわざ足を運んで来てくださるお客さんがレースを見に来なくなってしまわないかと…。僕がお客さんだったら『こういう予選が続くようなら、土曜日の予選はもういいかな』と思っちゃうかもしれません。そうならないようにドライバーも含め、競技団のみなさんといいレースを戦えるような状況をちゃんと作っていきたいと思っています。
今週末は走り始めからものすごくクルマが乗りやすくて…。正直、チームとエンジニアが変わるだけでこんなにも同じサーキットを走るフィーリングが違うんだ、と。もちろん、前のチームでのクルマが悪かったという話ではなく、いいところも悪いところもある中で、ダンデライアンがSUGOを得意としている理由がわかりました。また、SUGOをこういう風に走れば速く走れるんだなということもわかりました。それは非常に大きいと思います。今後のSFでもGTでも活かせるのかなと。そういう環境下にいられることをありがたく思いました。クルマの調子が良いことがわかったので、金曜日はミディアム(タイヤ)とソフト(タイヤ)の両方を履いたんですが、タイヤの差も見ることができましたし、タイヤの差でセットアップをどのように変えていけばそれぞれのタイヤのベストなパフォーマンスが引き出せるかがわかりました。それが今日の予選にも繋がったと思います。短いコースの中で、0.5秒、0.3秒という差(Q1は0.428秒差、Q2は0.355秒差)のギャップを築くことができたのは、逆の立場だったらイヤだなと思うので、そういう印象を周りに与えられたということは何よりも大きいと感じています。
Q1のクラス分けに関しては、絶対に不平不満が出ないということはまずないと思います。これだけのドライバーのキャラクターがあって台数が揃えば、有利に働くクルマもいればそうでないクルマもいたと思います。SUGOに関して言えば、クラス分けしてもらったことは間違いなく良かったと思います。リクエストではないですが、欲を言えばQ1で落ちるクルマが4台、合計8台になってQ2進出が12台になることで、Q1よりも走る台数が増えてしまうというのはどうなのかと思うところはありました。もうちょっと均等にならないかなと。Q3(進出)が6台になってもいいのかなと思いました」
予選2位
No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「手応えを得る中で決勝のスタートができる」
「今シーズン、チームを移籍し、その中でポテンシャルの面で他車と比べたら周りが優位な状況が続いていたのですが、ここにきて少しいい兆しが見えてきたのかなと思っていました。僕たちもいいステップを踏んで予選までしっかりと繋げられたのかなと思います。僕もQ3の残り時間に関しては、まったく満足していないというか不完全燃焼の気持ちがあります。これだけたくさんの人がレースに関わっていて、チームも毎日寝る時間やプライベートの時間を削ってクルマを仕上げてここに持ってきてもらっているので、本音で言えば最後までしっかりと予選から力を出し切れる環境であってほしいなと強く思いました。その中でいい戦いが繰り広げられると思うので、ぜひみんなで議論し合いながらスーパーフォーミュラを作っていきたいと思います。
今回の予選に関しては、天候が荒れそうということもあり、アタックをなるべく早くに始める感じでした。結果としてみんなが同じタイミングでアタックを始めることになったので、すごく走りやすい状況でした。ただこれが天気がすごくいいと走り出すのがみんなまちまちに(ピットを)出ていくタイミングになると思うので、誰かがゆっくり走るなど色んな問題が起こるでしょうが、でも今回は非常に走りやすいQ1だったのかなと思います。Q2では、山本選手のパフォーマンスがあれだけ光っていたので、それまでの自分たちの流れを考慮しても、さすがにそこまで届くというのは難しいのではないかと考えました。一方で僕たちはQ3で先頭に出ていけるという場所(ピット位置)だったので、先頭でコースインできる優位性を使わない手はないということで、最初から『このあと雨が強くなったらいいな』という前提のもと最初から比較的ペースを上げていきました。ただ、その途中で路面が乾いてきてしまったので、『これはやってしまったかな』というところもありました。ただ、いずれにせよ難しい予選でした。
フロントロウに並べるということで、ようやく今シーズン、手応えを得る中で決勝のスタートができます。明日のスタートを楽しみにしながらレースをがんばっていきたいと思います」
予選3位
No.50 ルーカス・アウアー(B-Max Racing team with motopark)
「3番手を獲得できたことはみんなのおかげ。本当にすばらしい」
「まず、このスーパーフォーミュラにチャレンジできるチャンスを与えてくれたB-Max Racing team with motoparkに感謝しています。チームとして新たな体制でスーパーフォーミュラ参戦を始めたばかりでありながら、第3戦の予選で3番手を獲得できたことはみんなのおかげだし、本当にすばらしいことだと思います。僕自身も最高な気分ですし、とてもうれしいです。オフィシャルテストを終えた時点で、クルマのドライバビリティの面はもうすでにリミットを感じて走ることができていましたし、気持ち的にも理解した上で走ることができているので、苦戦もしていません。一方でタイヤに関してはソフト、ミディアムでのアプローチ等は気候とともに変わっていくものだと思うので、クルマやサーキットとの相性という部分はシーズンを通して慣れていかなきゃいけないと考えています。
フリー走行時はまだまだクルマの調子が良くなかったのですが、チームがセットアップを変更してくれたことでとてもクルマが良くなり、予選でタイムが出るようになりました。その中で懸命にプッシュすることで僕自身もベストを尽くしました。 今回の予選ではQ1を分けてアタックしましたが、これはいい考えだったと思います。20台でのアタックだと不満を持って終わる選手も多いでしょうが、今回はスムーズに走ることができたので良かったと思います。一方で、Q3ではもう一度ソフトタイヤでアタックしたかったので、最後まで走りたかったですね。ただこれがレースですから。その状況に合わせて対応するしかないと思います。レースは長い戦いになるでしょうから、その中でもベストを尽くしていい結果が残せたらと思います」