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2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦 金曜専有走行レポート
2019年8月16日
台風10号が西日本を直撃し、その後北日本方面に抜けたお盆休み。8月17日(土)〜18日(日)には、栃木県ツインリンクもてぎで全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が行われる。ここからシーズンも後半戦に突入するが、もてぎ戦は例年最も暑くなる1戦。一体、どんなレースが展開されるのか。その注目の1戦を前に、8月16日(金)の午後には1時間の専有走行が行われた。この専有走行でトップタイムをマークしたのは、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。前大会優勝を飾ったアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が2番手、山下健太(KONDO RACING)がこれに続いた。
台風通過の影響で、朝から曇り空となったツインリンクもてぎ。午前中は、時折雨がパラつくタイミングもあったが、午後からは曇り。ただし、湿度が非常に高いコンディションとなった。そんな中、午後1時15分から、全日本スーパーフォーミュラ選手権の専有走行が行われた。
セッションが始まると、まず山下を先頭に、坪井翔(JMS P.MU/cerumo・INGING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、パトリシオ・オワード(TEAM MUGEN)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)がミディアムタイヤでコースイン。続いて塚越広大(REAL RACING)が最初からソフトタイヤでコースに入る。さらにルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、平川、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、パロウがミディアムタイヤでコースに入った。その後、アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)もソフトタイヤでコースに入っている。また、しばらくピットで待機していたドライバーたちも多くはミディアムタイヤで走行を開始。一方、待機していた中では、中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)が最初からソフトタイヤでコースに入っている。
さて、コースに出たドライバーたちは、まず持ち込みのセットアップを確認。そこからピットに入って、マシンの微調整を行うドライバーもいれば、連続走行に入るドライバーも。またスタート練習を行うドライバーもいた。この中で、今回も序盤から速さを見せたのは、パロウと牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)のTCS NAKAJIMA RACINGのルーキー2人。また最初からソフトタイヤを装着した塚越やマルケロフも好タイムを刻む。
しかし、セッションは開始から19分というところで赤旗によって中断。これは、パロウがヘアピンでコースオフしたためだった。パロウのマシン回収が終わると、セッションは午後1時47分に再開。チェッカー時刻は当初よりも5分遅い、午後2時20分に提示される予定となっている。
セッションが再開されると、ほとんどのクルマがすぐにコースへ。この時もセッション序盤と同様、ソフトタイヤを装着していたのは、一貴、大嶋、塚越。また、オワードもソフトタイヤに履き替えている。そして、ここでオワードが1分33秒338をマーク。この時点でのトップに立った。これに続いていたのは、赤旗前に自己ベストを出していた一貴。これに塚越、大嶋とソフトタイヤ組が上位に並んでいた。ミディアム組では平川がトップ。それに牧野、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と続いている。
そして、セッションの残り時間が10分となったところで、ほぼ全車がピットイン。多くのドライバーがソフトタイヤに交換して、タイムアタックのシミュレーションへと向かった。このタイムアタックシミュレーションで1分31秒925と、一気に1分31秒台に飛び込んできたのが平川。結局最後までこのタイムを破ったドライバーはおらず、平川がミディアム、ソフトの両方で速さを見せた。これに続いたのは、セッション序盤にコースアウトして赤旗を出してしまったパロウ。マシンの清掃を終え、コースに戻ったパロウは1分32秒301をマークし、今回も走り始めから上位につけた。3番手には、このところスーパーGTの2連勝やWEC参戦決定など、話題に事欠かない山下が続いた。以下、関口、牧野、坪井と終盤にアタックシミュレーションを行ったドライバーたちがトップ6を占めている。以下、セッション中盤に自己ベストをマークしたオワード、一貴となっている。一方、このセッションでソフトタイヤを使わなかった福住、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、国本雄資(KONDO RACING)、可夢偉は、15番手以降でセッションを終えることになった。
明日の予選は、例年以上の酷暑となりそうな予報だが、PPを獲得するのは一体誰なのか。注目のノックアウト予選は、午後2時30分にスタートする。
アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)
山下健太(KONDO RACING)