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「ルーキードライバー・テスト」 ドライバーコメント

2019年12月16日

サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

「SF19は、パワーもダウンフォースもブレーキングも全てが素晴らしかった。今まで乗ったどんなクルマと比べても、何もかもがすごく速いし、こんなに大きなダウンフォースとパワー、ブレーキングを経験したのは初めてだ。ものすごく楽しかったよ。毎ラップ、笑顔で走っていたし、とても良かった。一方、順応していくのは、すべてのことに対して難しかったよ。新しいクルマだし、僕にとっては初めてのカーボンブレーキだったしね。ブレーキングで今まで以上にグリップがあるし、とにかく多くのことが初めてだったから。ミディアムタイヤに対しても順応しなければならなかった。ソフトと比べて、ミディアムに順応するのはすごく難しかったから。初日は、とにかく自分自身をできるだけ進歩させるように努力をし続けていたけど、まだまだ詰めていく部分はあるよね。とりあえず今までのところ、とても楽しんでいるけど。
今回のテストでは、まず慣れるところから始まって、次にこのクルマに対する自分のドライビングスタイルを探っていた。セットアップや色々違うことも試したよ。まったく違う方向性に振って、それがクルマにどう影響するかということも確かめていた。クルマがどう動くかっていうことを見ていたんだ。初日の最後には、チェッカーまで15分か20分というところでソフトのニュータイヤを履いた。少し早めだったけど、計測はできたよ。それまでずっと古いタイヤで走っていたから、ニュータイヤはものすごく大きなステップで、思っていたのとまったく違っていた。うんとグリップが高かったし、全てがより速かった。だから、もっと学ばなければならないことがあると思ったよ。10セットぐらい履いたら、きっと限界を見つけられると思うし、タイヤがどういう動きをするのかも分かると思うけど。まだ初めてだし、学ぶことが色々あると思うんだ。まだ完璧じゃないよ。他のドライバーは僕よりもうんと走り込んでいるわけだからね。初日のタイムは良かったけど、赤旗でタイムを出せなかったドライバーもいただろうから、とても比較はできないし、僕自身もまだ限界までは行けていない。クルマの他にもまだ勉強することが色々あるんだ。
KONDO RACINGは僕の「日本のレースファミリー」という感じだった。今年KONDOでスーパーGTを走っていて、担当だったメカニックの1人が今回も帯同していたしね。だから、何も難しいことはなかった。もちろんコミュニケーションの面で、チームの人たちは英語を喋ってくれるけど、僕は日本語を喋れないから難しい時もあるよ。だけど、問題は何もなかったし、僕もメカニックやスタッフ全員を知ろうとしている。一方、チームのみんなは、とても親切でいい人たちだった。仕事の進め方に関しても、まだヨーロッパとの違いは分からない。同じF3でなら比べられるけど、SFとは違うからね。多分、いくつかは違いがあるけど、すごく似ていると思う。とにかく今回、この機会をくれたKONDO RACINGとトヨタには感謝しているよ」

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大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

「テストに参加することを知らされたのは、4日か5日ぐらい前だったと思います。本当にドタバタだったので、あまり入念な準備はできなかったんですけど、シート合わせをしたり、過去のデータやオンボードをもらって、チームともミーティングをしましたし、しっかり研究はできたかなと思います。SF19は、「自分が思っている以上に速いだろうな」と思って乗り込んだはずだったんですけど、最初に乗った時はそれ以上で、びっくりするぐらい速いなという印象。やっぱりオンボードで上から見るのと、自分の目線で自分が操作してだと、全然違うなっていうのが第一印象でした。2時間の中で、最初の方はだいぶ苦戦しましたね。正直、2時間ではまだ慣れなかったです。まだまだイケるなっていうのもありましたし、こう走りたいなっていう自分の走りもできていないので、ハチャメチャな感じでした。それこそカーボンブレーキもF3にはないですし、ダウンフォースも桁外れに違う。あと、F3で乗ってきたクルマの特性というか、セットアップをしていく中でチームそれぞれに色があると思うんですけど、その色の違いというか、ベースとなっているものがだいぶ違うんだろうなっていうのは、すごく感じました。今日、僕は初めてでしたし、アタックできなくなっちゃう状況にはしたくないということで、早めにニュータイヤでのアタックに行きました。でも、ニューを履いたら、グリップ感も何も全然違ったなという印象です。反省点はいっぱいあります。まだ限界を探りきれていなくて、SFの限界が分からないまま終わっちゃったなと思いました。それでも徐々に慣れてきていますし、最後もタイムを出せたので、全然ダメっていうわけではないんですけど、ただ自分が求めているところよりはまだ全然低いので、もっと2日目は自分の最大限を出せるようにしたいと思っています。来シーズン、乗るかどうかは分からないですけど、できる限りセットアップも含めてやれることはやりたいなと思っていますし、しっかりチームに貢献したい。初日できなかった自分の走りの完成度を上げて行きたいと思っています。大津選手もそうだと思いますけど、乗れるのであればSFに乗りたい。最大の目標はF1ですけど、それに向けてSFで走るということも重要だと思うので、乗りたいですね。
2日目は、チームとセットアップ含めて色々できたと思います。ミディアムのテストもしましたし、色々な面で、ダウンフォースをどれだけ稼げるかとか、マシンのバランスをもう少し改善できないかというところを重点的にやって行った流れですね。そこはエンジニアが考えて持ってきてくれている部分もあったんですけど、テスト前のミーティングから話していたことを徐々にやって行った感じです。僕の方からもリクエストして行って、クルマのセットを進めた部分もありますね。「自分だったらこういう風に乗りたい」っていう部分を反映させてくれたので、そこに関してはチームとコミュニケーションを取りながら上手くやれたかなと思います。セッション終盤にソフトのニュータイヤを入れたのは赤旗前だったので、タイミング的には良かったんですけど、ヘアピンあたりからスプーンにかけて、他のクルマに引っかかってしまいました。スプーン直前で、前のクルマが避けてくれたんですけど、ブレーキングする直前だったので、そこで避けれらてもタイムは落ちちゃうかなという感じでした。セクター2のデグナーあたりからは、その影響でダウンフォースも抜けてしまっていたと思います。ただ、それ以外のセクター1とセクター4を全体ベストで走れたというのは自分としては良かったかなと思います。普通に引っかからずに、フリーで走れていたら、もう少し上には行けたはずなので。レースウィークではないので分からないですけど、セッショントップには行けたんじゃないかなという感覚はありました。初日は自分の走りができていなくて、僕の頭の中の「こう走りたい」という理想に対して、目もそうですし、身体もまだついて行ってなかった状況。そこから夜を挟んで、「どこがどうだった」というのをしっかり見つめられたので、今日はそれを克服して、2日目からはしっかり自分らしい走りができたのは、良かったかなと思います。昨夜は、車載はもちろんですけど、色々な要素が入っているロガーのデータをしっかりと見ました。F3とはデータ量を含めて、色々な面で違うので、そこらへんを見つつ、「ああ、こう走ればいいんだ」というところとか、F3と同じヨコハマですけど、タイヤもどれぐらいのスピードで温めたらいいのかとか、色々な部分が昨日の段階では足りなかったので、そこを2日目にかけては修正できたかなと思います。最後は、結果としてトップに行けなかったのが残念でしたが、いい走り、いいパフォーマンスが見せられたと思うので、85点ぐらいだったと思います」

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宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

「SF19は、ハイパワーでハイダウンフォース。速度領域が違うので、そこがすごく難しく感じました。これに乗っている人は、ちょっとヤバい人ばっかりだな(笑)、これでレースするのはちょっと危ないな(笑)って思うぐらい、速度領域が全然違っていたので、まず最初は習熟が必要だなというふうに思いました。初日の午前中は、慣れることをメインにしよう、タイムは別に気にしないでいいやと思って走っていました。その方が、自分にとってどこまでキツいかとか、クルマの限界とかがわかると思ったので、1本目はタイムを気にせずにある程度、チームがやりたいと思っていることには対応し、その違いを感じながら、クルマに慣れようと思って走っていました。F3と比べて、一番違いを感じたのは、セクター1ですね。1、2コーナー、S字が違いました。全開領域は、SFの方がF3より少し少ないと思うんです。F3の方がS字もずっと全開で行けて、逆バンクでアクセルを抜くぐらいなんですけど、SFは少しアクセルコントロールが必要。でも、エンジンにすごくパワーがあるので、特に高速コーナーでの速度感が違い過ぎて、2日目に入ってようやく慣れたぐらい。1日目は、そこでまだちょっと行けていない感じがありました。今年の5月の富士では、トムスさんからGT500にスポット参戦させていただいたんですけど、その時の雰囲気に加えて軽いフォーミュラカーということで、ターボエンジンの難しさも少しは軽減されるのかなと思っていました。でも、F3で使っていたNAとは、アンチラグやパワーのつき方が全然違いますし、アクセルの踏み方やコントロールの仕方が違うということも感じました。
タイヤに関しては、ソフトのグリップ感がミディアムとは全然違いましたね。そこで両方のタイヤの確認もできましたし、できればソフトタイヤでずっと周回したいなっていうぐらい(笑)。まだ両方のニュータイヤを比較するところまでは行っていないですけど、ミディアムとソフトのグリップの違いは大きいと感じましたね。できるなら来年SFでレースしたいと思うぐらい、やっぱり楽しかったですし、新しいことをいろいろ見つけられるので、今回のテストでは僕自身にとっても刺激的なものをたくさん得ることができました。
身体の面では、2日目に入ったら、首がもう厳しくて。インディカー並みにパッドを入れて走っていました(苦笑)。でも、それを入れないと走れないという状況ではありませんが、今までのレースキャリアの中で、走れないぐらい首がキツいというのはなかったので、そういう身体への負担も初めて経験しましたね。それぐらいSFの限界が高いということですが、今後もSFに乗ることができれば、そういうことにも少しずつ慣れていくのかなと思います」

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シャルル・ミレッシ(Session1-2-3 B-Max Racing with motopark、Session4 ThreeBond Drago CORSE)

「去年、SF14でテストしているけど、SF19はそれとは大きく違っていた。とても似たような形をしているけどね。僕は一歩一歩確実にリズムをつかもうと努力していた。チームはとてもいい人たちだったし、クルマの感触もすごく良かった。走るたびに自信を与えてくれる感じだったね。とてもハッピーだよ。SF19は、コーナーの入り口での挙動が、SF14よりもシャープ。高速コーナーでは、より大きなグリップを感じる。ブレーキングとトラクションに関しては、同じように感じたけど。F3と比べたら、とにかくパワーが大きいし、エンジンがターボだから、そこは違う。アクセルを踏んだ途端にターボブーストが上がって、頭を後ろに押し付けられるような感覚があるんだ。最初の1周か2周は、まるで宇宙の違う場所に行ったような感じなんだよね。どう説明したらいいのか分からないけど、それぐらいすごいパワーなんだ。F3の場合、コーナースピードは高いけど、ストレートではそれほど速くない。その点、SFはストレートスピードがものすごく速く感じる。そこが大きな違いなんだ。もちろんコーナースピードも、F3よりはうんと速いし、今まで僕が経験した中で、一番速いクルマだよね。このクルマで鈴鹿を走るのは素晴らしいよ。
僕は8月からずっとトレーニングを重ねてきた。首の強化も含めて、全てのことをやってきたんだ。だからテストをしても、それほど問題は感じなかった。でも、もちろんその辺りも、今後はもっと進めていかないといけないだろうね。ロングランとか、そうしたことに対応していかなければならないから。ショートランなら今のところ大丈夫だけど、30周連続走行するとなったら、もっとやっていかないと。でも、今回のルーキーテストに関しては、その点は大丈夫だと思った。
テストでは、ニュータイヤでのアタックシミュレーションもした。それもまずまずだったと思う。その中で進歩することができたと思うよ。ただ、いきなりソフトを履いて出て行って、その中でグリップの限界がどこにあるのかを見つけ出すのはとても難しい。だから、アタック2周目の方が、自分の走りとしては良くなるんだけどね。走れば走るほど走りは良くなるんだけど、ソフトタイヤは1周しかアタックできないから。だから、まだ限界には到達していないと思うし、できるだけ色々な部分で進歩できるように努めている。
初日から1日半テストしたB-Max Racing with motoparkは日欧の混合チームで、エンジニアはヨーロッパから来た人だったから、やり方はヨーロッパスタイルで仕事を勧められた。混成チームっていうのは、より良いと感じたよ。コミュニケーションも上手く取れていたし、いい仕事ができたと思う。ルーカスは経験が豊富だし、とても速いドライバーだから、一緒にテストすることができて良かったよ。来年、どうなるかは分からないけど、僕のスピードに問題がなくて、もし可能なのであれば、スーパーフォーミュラにフル参戦したい。今はまだ何も決まっていないし、自分のドライビングに集中しているところだけど。いい条件のチームで走れることになれば、素晴らしいと思っているよ」

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大津 弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)

「一昨年の年末、SF14で1回テストしていて、今回はSF19で初めてのテストとなります。F3に乗っていたので、操作系というか、ダウンフォースの出方だったりというのは似ていますね。でも、パワーもダウンフォースレベルも、(SFは)かなり高い位置にあるので、走り始めは色々手探りな中でした。ただ、最終戦でアレックス(・パロウ)がPPを獲っているクルマですし、エンジニアさんも同じ人。クルマの状態は良いので、自信を持って走れてはいますし、単純に楽しいですね。すごく面白かったです。F3のレースが終わってから、特にテストの話はなかったんですけど、ずっとトレーニングだけはしっかりしていましたし、体力的に全く問題はありませんでした。何周でも走れるぐらいです。このテストに参加する話が来たのは、11月29日の金曜日。話が来て、翌日にシート合わせをしてという感じだったんですけど、身体的には準備できていました。初日は、まず基本的に僕の慣熟で、ずっとミディアムタイヤで走っていました。その後、少し早めにニュータイヤを入れました。そのデータを見て、もう1回同じタイヤで確認に行こうという話だったんですけど、早めにニュータイヤを入れたことで結果的には赤旗に引っかからず、しっかり使うことができました。ソフトのニュータイヤはやっぱりめちゃくちゃグリップが高いですし、2年前よりもクルマの全体的なポテンシャルが上がっていますね。ミディアムのユーズドで走っていたところから、ソフトの新品を履くと、本当にすごくグリップが高いです。S字なんかは、どこまで行けるんだろうっていう限界値がまだ見えていないというのがありました。ただ、もう1セット履くのは2日目になるので、初日はその1セットの中で、どれぐらいか探っている中で、感覚は掴めたかなという感じですね。もちろん、今思うと、「もう少しここは詰められたな、ここも詰められたな」と思うところはあるんですけど。でも、2年前のテストがそこまで良くなくて、自分自身「もう走れないんじゃないかな」って思っていた部分もあったので、ちゃんと走れて良かったです。色々経験をさせてもらって、色々なカテゴリーに出させてもらっていたので、そういうのも活かせたと思いますし、2日目はさらにタイムを出せるように頑張りたいと思います。慣熟という意味では、初日のセッションで終えたと思うので、2日目はチームで持ってきているテストメニュー、今年のチームの課題をこなしていくことになると聞いています。そして最後にまたニュータイヤでアタックすることになると思いますね。初日は4番手でしたが、みんながちゃんとアタックに入れば、どんどんポジションが下がっていってしまうタイムだったので、僕は全く当てにしていないです。ちゃんとアタックした山本さんのタイムを見ると、36秒9出ていて、そこからコンマ8秒ロスしているので、全然まだまだだと思いますね。今回は、大湯選手と一緒に走ることになります。オーディションとは言われていないですけど、オーディションだと思っています。でも、相手がどうこうということではなく、自分の力を出し切るというところに集中して行きたい。最後はもちろんトップに行きたいですけど、ポテンシャルの高いクルマなので、全員がそこまで行けるだろうって思っているはずですし、(牧野)任祐だって速い。でも、全員がちゃんとアタックした中で、3番手、5番手以内に入っておきたいなと思っています。
2日目の午後は、初日からの修正点だったり、課題を持って走り始めました。最初はユーズドタイヤで走って、そこからニュータイヤとソフトタイヤを履いていく予定でした。でも、雨が降ってきてしまって、いい状態のタイヤを履けないまま終わってしまいました。レインではチームが用意していたテストを少ししました。でも、その後も路面が乾かなかったので、不完全燃焼感はすごくありましたね。正直、もっと(ドライで)走りたかったなというのはありました。午前中、大湯選手が走っていてすごくいいタイムも出ていましたし、自分がそれよりも上のタイムを出せるかどうかっていうのも試したかった。まあ、天気ばかりはしょうがないので、何とも言えないんですけどね。でも、この経験を今後に活かしていきたいと思います。もちろん来年SFに参戦したいという気持ちはあるんですけど、どうなるか分からないので、まずは自分に与えられた仕事をきっちりこなして行きたいと思いますね。
僕は他のドライバーよりもだいぶ回り道している分、遅咲きで頑張りたい。もちろんスーパーフォーミュラにシリーズ参戦したいと思っています。チャンスがあれば、どこでも乗りたいと思っています」

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ユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)

「テストはすごく上手く行ったと思う。僕が最終戦に来た時も、3日間を通して進歩することができたけど、今回のテストではそれを確認することができた。でも、まだ僕は毎セッション、発展を続けている状態なんだ。今回のテストでは走り初めから、すでにOKという状況だった。ものすごくいいとか、ものすごく悪いとかいうのではなかったけど。ただ、初日の午後と2日目の午前中のタイムはすごく良かったし、クルマに対してもっと自信を持てるようになった。詳細は言えないけど、今回のテストでは様々な違うセットアップを試したし、色々なことにトライした。最終戦に出場したとは言うものの、ヨーロッパで経験して来たものとは大きな違いがあるから、今回のテストでも、最初は少し慣れるのに時間が必要だったよ。タイヤもクルマもチームもコースも、全てが新しいわけだから、学ぶことがたくさんあった。だから、走り始めはまだ順応しなければならない部分もあった。でも、初日の午後には、すでにとてもいいパフォーマンスが見せられたと思う。
2日間を通して、クルマに自信を持つことができたから、タイムも上がって行ったと思う。周回を重ねたことで、自信が持てた。特に、鈴鹿のようなコースでは、速く走るための秘密のようなものがあるんだ。中でも、セクター1は。だから、僕が主に焦点を絞っていたのは、セクター1。最終戦のレースウィークエンドを通して、僕は進歩することができたけど、それでもセクター1では常にコンマ2〜3秒タイムロスしていた。その点は、初日の段階でかなり良くなっていたけど、2日目はさらに良くなったよ。走り方も色々変えてみた。セクター1には多くの秘密が隠されているからね。もちろん(野尻)トモキの車載映像も見たし、最終戦のアレックス(・パロウ)の車載映像も見た。だけど、それ以上にデータから得たものが大きい。ドライバーにとっては、データから学ぶ方が容易だと思う。セッションの最初は、確かに走り方にも違いがあったけど、初日の午後と2日目はトモキの走り方と似通ったところに持って行けたと思うよ。よく聞くのは、ヨーロッパから来たドライバーたちがセクター1で苦労するっていうこと。だけど、それはドライビングスタイルの違いから来るのではなくて、経験の違いから来るものだと思う。日本のドライバーは、鈴鹿で10年も15年も走っているのに対して、ヨーロッパのドライバーは走ったことがないから。セクター1には、少しずつタイムを縮めるための鍵が隠されているんだ。日本人ドライバーたちはその点でのエキスパートと言っていいだろうね。
もし来年、スーパーフォーミュラに参戦することになったら、とにかくベストを尽くしたい。その中で、新たなことに色々と慣れていかなければならない。ここでずっと走っているドライバーたちは、サーキットを含めてすべてのことに経験があって親しんでいるけど、僕にはそれがないから。タイムマシンに乗って、他のドライバーたちが経験したことを体験できるならいいけど、それは無理だからね。鈴鹿に関しては、クルマのポテンシャルもほぼ引き出せているかも知れないけど、他のサーキットに行って、最初のフリー走行からいきなりそれをできるかっていったら、それは難しいと思うよ」

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