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サタデーミーティングにジュリアーノ・アレジ登場

2021年4月24日

シーズン開幕から1ヶ月あまり。全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の舞台が三重・鈴鹿サーキットに戻ってきた。折しも昨日、4月23日に東京、大阪などの4都府県に対して新型コロナウイルスの緊急事態宣言の発令が決定。明日25日から適応される中での鈴鹿大会となるが、鈴鹿サーキットがある三重県も現在は県独自の「緊急警戒宣言」を発出中とあり、施設内ではこれまで同様、来場者への「三密回避」のお願いとともに、レース関係者に対して「ソーシャルバブル」の確保を促すなど、あらためて感染拡大防止へのさらなる意識付けを実施している。

そのなかで、昼の12時50分からは恒例のサタデーミーティングを実施。まず、今回、FIA WEC(世界耐久選手権)開幕戦に出場する中嶋一貴に代わり、No.36 Kuo VANTELIN TEAM TOM’Sをドライブすることとなったジュリアーノ・アレジ選手が会見に姿を現した。今シーズンは、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)にフル参戦中のアレジ選手。今大会は両カテゴリーへのダブルエントリーに挑む形となっている。

冒頭、アレジ選手はひとりで着座するや「ちょっとひとりでさみしいよ」と早速笑いを誘った。なお、日本人メディア陣からの質問には日本語で対応、まず朝のフリー走行を振り返り、「テストはやったから初めてのサプライズはなかった。大丈夫だった。でもそれよりも細かいことを習っているので少しずつステップアップしている。ステップ・バイ・ステップでがんばっているところ」と現状を説明した。鈴鹿は3月のテストで走行済みだが「バイクがセッションの前に走っているから(今大会はMFJ全日本ロードレース選手権と併催)サーキットのコンディションが違うので、うまく適応することが大事」としつつ、朝のフリー走行ではフィーリング的にはまだ難しく感じると答えた。

また、SFLとのダブルエントリーに関しては「新しい経験」と言い、「フィジカルコンディションはOK」と自信をのぞかせ、どちらのカテゴリーにおいてもしっかりとフォーカスし、100%の力を発揮したいと方向性をしっかり定めている一方で、「言うのは簡単だけど、やるのはちょっと難しい」と苦笑いも。しかしながら「I’m doing my best(努力しているよ)」と意欲を見せた。また、フリー走行後、SFLをドライブすることなく午後からの予選に挑める今大会のスケジュールも「SFにフォーカスできる」と前向きに受け止めていた。

今シーズンから日本でのレース参戦に軸足を移したアレジ選手だが、これまでの海外レースとの違いを問われ、「海外のレースではマイレージがあまりなかった。テストもほとんどやらなくて。日本に来たらレースもいっぱいあるし、テストもある。日本に来てもうすぐ4ヶ月になるが、(SUPER GTを含め)F2の3シーズン分のマイレージを走った」とコメント。また海外では主にピレリタイヤでのレース参戦だったが、日本では異なるメーカーの特性を踏まえたドライビングスタイルを勉強中とのこと。一方、スーパーフォーミュラへの初参戦が決まったときは「興奮した。でも、ちょっと冷静になって考えると、”レースウィークはふたつのカテゴリーに参戦するのできつくなる”と思った」という。「フィジカル的な準備が一番大事になる。運転しているときに、フィジカル的に限界になってしまうとつらいし、ラップタイムも出なくなる」と考えたそうだが、現時点では「フィジカルはレディ(準備できている)」とした。また、今回の参戦に当たり、「スーパーフォーミュラは速いクルマであり、大きなダウンフォースといいチームからの参戦が魅力的。これがあるといつも笑顔でいられる。だからもっと速く走るのが今の僕の仕事」とやりがいを口にした。

なお、スーパーフォーミュラでは、過去にアレジ選手の母国・フランス出身選手が大活躍しているが、「サーキット、クルマ、タイヤが全部ヨーロッパと違う。だから適応することが大切であり、周りの状況を把握するには、よく話を聞くことが大事」と”先輩”からの助言を踏まえ、「日本に来て、ルーキーとしてすべてのことを勉強するのが仕事」とゼロからのスタートであることを強調。その中で、控える予選に向けて「いつも一番。聞かれるといつも一番と答える」と言いつつ、「ルーキーだからQ3に入れば、いい成果だと思う」と目標を揚げた。今回、中嶋一貴選手の代役参戦となるが、「今後も参戦のチャンスがればぜひそうしたい。でもまずベストを尽くし、与えられたチャンスを逃さず走りたい。最後になるかもしれないし、あまり先のことを考えず週末を戦いたい」とし、今後のレース参戦をひとつひとつ乗り越え、ベストを尽くして結果を出していきたいと締めくくった。

続いて、株式会社日本レースプロモーション代表取締役の倉下明と取締役の上野禎久が着座。コロナ禍の外国人参戦ドライバー、さらには海外レース参戦直後のスーパーフォーミュラ参戦選手の参戦対応について説明した。「この大会が開けるかどうか、ずっと検討してきた。ぎりぎりの状態の中でモビリティランドさんのご決断だったと思うが、そのご判断を重く受け止め、無事大会を開催できることを願っている」と倉下。「残念ながら新規の外国人ドライバーは入国できない状況が続いているし、来るオートポリス大会においては海外レースに参戦している(SF参戦中の)ドライバーが残念ながら2週間の待機期間を満たせず、参戦できない可能性が非常に高い中で、レース開催をマネージメントしなければならない」と今後の状況を語った。

一方、上野は、コロナ禍で今後の大会開催への懸念が大きくなる中、4月14日には、GTA(GTアソシエイション)とMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)、さらに各プロモーターとともに組織化した「日本モータースポーツ連絡会」として、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟へ要望書を提出したと述べ、その場で「外国人選手の入国に関する特別処置」「入国後の隔離要請に対する特別処置」を求めるとともに、国内外で活躍するドライバー、ライダーが活動できる機会の増大、実現を訴えたという。今後は業界全体の”大きな声”を上げていく方向とし、「力を合わせて解決を目指す」とした。

また、倉下は今月20日に、JAFへGTA坂東代表、WRC高橋浩司事務局長、舘信秀(日本電気自動車レース協会)理事らが出席しての話し合いを行ったことに触れ、「プロモーターに加え、主催者である富士スピードウェイ、モビリティランドさん等といった主催者の方々、さらにホンダ、トヨタ、日産のメーカーの意思を集結し、今後はJAFが統括して物事を進めていきたいという明快な意思表示を頂き、出席者一同の承認を得た」と説明。現在、特例措置として認められているオリンピック・パラリンピックと同等の措置を受けられるよう、また、今後国内での開催を控える国際レースイベント——WEC、F1、WRCの日本開催実現を見据え、「然るべきところに意思表示をし続けていく」という意思を示した。

その一方で、開幕戦以降、代役参戦でチャンスを掴んだ若手ドライバーの活躍について質問を受けた倉下は「若いドライバー諸君——、ステップアップしてきた彼らの実力が非常に抜きん出ているのが明らか」とした上で「ベテランというかこれまでSFを支えてきたドライバー諸君との対決、また第1戦での(阪口)晴南君と(宮田)莉朋君の若々しい競り合い、また”俺たちも速いんだ”と気概を持って戦っている若い選手がいるという今までと違うSFの新たなバトルが生まれようとしていることを非常に強く感じている。それが新たな渦になり、より多くのモータースポーツのファンがサーキットに来ていただけるようになればいいなと心から願っているし、テレビなどの色んなメディアを通じてアピールをしていきたいと思っている」と答えた。

また、一昨年にスーパーフォーミュラへ参戦していたアレックス・パロウ選手が先のインディカーシリーズ開幕戦で自身初優勝を達成したことへの感想を求められると、「本当にうれしかった。アメリカでのメディアでも彼は『スーパーフォーミュラの経験がとても役に立っている』という話を良くしてくれている。彼自身がアメリカの地でスーパーフォーミュラの価値を高めてくれているのは事実なので、大変感謝している」と上野。一方、2019年、雨の富士大会(第4戦)でアレックス選手が優勝したレースが印象に残っているという倉下は、「F3で活躍し、ステップアップして彗星のごとくSFに登場したドライバー。彼が今のSFの存在感を象徴するドライバーだと思う」と躍進する”卒業生”について誇らしげな様子を見せた。

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