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2021第3戦予選記者会見「ポールポジションを獲って僕自身がドキドキしている」

2021年5月15日

予選1位
No.36 ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
「ポールポジションを獲って僕自身がドキドキしている」

(オートポリス、そしてスーパーフォーミュラでの雨のレースは自分にとって)「最初だから、ほんと難しかった。その中でいいタイミングで早くいけて(いい結果を出せて)本当にうれしい。今朝、起きたときに今日の予選でポールポジションを獲ると誰かに言われて…。信じていなかったけれどプッシュもしてたし、本当かなぁってちょっと疑ってもみたけど、今、本当に(ポールポジションを)獲って僕自身がドキドキしています。もちろん(予選に向けての)モチベーションは高かったですが、日本に来たときから、いいチームでスーパーフォーミュラを走れて、SUPER GTでもGT300クラスで走れて……。スーパーフォーミュラ・ライツも走れて本当にラッキーだから、毎日幸せを感じているんです。

(予選前に行われたスーパーフォーミュラ・ライツの第7戦決勝で、雨のコースの状況を確認できた感じはあるか?)レース中、コース上に水が出ていたのですが、ペースが遅くても出なければ(コースアウトしなければ)ポディウム(の結果)で終わるから、と今日の朝(のレースでは)あまりリスクを取ってないので。そのままスーパーフォーミュラのために(コース上にある)川を見て、どこが危ないか見ていました。だからスーパーフォーミュラの予選が始まったときには大きなアイデアがありました。川があったので(コース上には)リスクを取らないほうがいいところがあったし、走りながらちょっとずつ慣れていくようにしました。(トラックの感覚等、スーパーフォーミュラ・ライツへの出走がスーパーフォーミュラで役に立っているか?)
僕は他の選手と比較してもたぶん経験が不足してるので、オートポリスは完全に初めてですし、スーパーフォーミュラでの経験も少ない。なので、今朝、スーパーフォーミュラ・ライツで走ることによってトラックにまず慣れること、そして危険な部分や慣れていかないといけないことへの勉強にはなりました。実際は、予選でのコンディションは(スーパーフォーミュラ・ライツ走行時と)かなり違っていて同じコンディションではなかったですが、チャンスさえあれば(走行による)マイレージは獲得していくべきだと思うし、それが必要だとも思っています。スーパーフォーミュラが(スーパーフォーミュラ)ライツにも影響を与えることができるし、逆にライツでの経験がスーパーフォーミュラへ影響を与えると思っているので、それぞれベストに活かせるように使っています。

(雨が強くなる中、最後のアタックで約0.6秒のタイムアップを果たしたが)それまでのラップタイムと他のラップを比較しても同じくらいでしたが、(トップタイムとなった)このラップに関しては雨が強くなる中で「今しかない!」と、リスクを負ってでも頑張ろうと思いました。一方で自分ではそれまでのトラックコンディションとさほど変わっていないと思っていたので、それまでと同じパターンでアタックすると同じラップタイムになるので、特に第3セクターのところで思いきりリスクを負って頑張ろうと、これまで走っていなかったラインを選択して走りました。そこがおそらくポイントとなってタイムを稼ぐことができたと思います。

(レースでのポールポジション獲得は、2015年のフランス・F4選手権以来だと思うが)”over the moon”(うれしくてたまらない気持ち)の気持ちです。GP3ではポールポジションを獲得しそうでギリギリやられたりして、フラストレーションが溜まった状態で何年か走っていました。その色々な経験をすべてまとめ、ベストコンディションで走りたいという気持ちがありましたね。それが完全にまとまって走れてベストコンディションの中でベストラップを出せて、ポールポジションを獲得することができたので、本当にうれしいです。今まで僕が苦戦してきた分へのご褒美だと感じていますが、チームもべストを尽くしてくれた結果がこのポールポジションだと思うので、本当に感謝していますし、最高です。(両親へのポールポジション獲得の報告は)まだ(予選後に)クルマから降りて、体重測定をして、エンジニアと話してトイレに行っただけなので(笑)、まだ話してません。でも記者会見のあと電話をかけると思います」

予選2位
No.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
「生き残ることを前提に、いいレースをして優勝できるように頑張りたい」

「予選は鈴鹿に続いて、という形ですが、練習走行とまったく違うタイヤのグリップ(症状)が出て……。まったくグリップしない状況から(セッションが)始まりました。クルマのセットアップの対策もした上で挑んでいたので、それが全然結果として現れない状況から始まりました。40分の中でエンジニアと最低限できるところまで(セットを)合わせ込んで、途中でトップタイムを出すことができました。結果的に2番手、(トップと)僅差で終わってすごく悔しいですけど、正直鈴鹿から2戦連続でタイヤのそういった予想外の問題に直面してるということがちょっと個人的にもフラストレーションが溜まる予選でした。

クルマのセットアップも練習走行から足りないと思った部分は、改善する方向でセットアップを変えたんですが、ただそれにしてもタイヤの温まり方が全然違ったので。周りが何セットタイヤを入れたかわからないですが、赤旗が出ているあとから毎回ニュータイヤを入れている状況下でも、アタックしたあとにクルマのバランスを改善した上でセットアップを変えたところで、タイヤがダメだとなんにも効果が出ているのがわからない状況なので……。それが(セッションの)はじめから出てしまったので、正直まさか途中でトップタイムを残せるという状況ではありませんでした。なので自分の中でも驚きですし、100分台の差で負けてしまったのは状況からしてはいい部分もあり、悔しい部分も大いにあります。

(3回目の赤旗後のアタック時、アウトラップでプッシュしていないような印象を受けたが?)1セット目から2セット目にかけて、タイヤのウォームアップが全然わからない状況でした。周りも計測1周目をパスして2周目からアタックしているクルマがいると(無線で)聞いていたので、それもあって計測1周目をパスして2周目からアタックするという予定をしていました。ちょっとそのタイミングで雨の量が増えてしまったことが、ちょっと読みの甘さというか運がなかったという状況になってしまいました。もし1セット目で計測1周目からアタックできるような状況であれば、そういう戸惑いもなく行けたと思います。タイヤのグリップの出方が違ったりという部分でそういう作戦になりました。

毎戦ポールポジション獲得、優勝することを目標に掲げて戦っているので、鈴鹿もそうでしたが練習走行でいいフィーリングを得て予選を迎えた状況の中、なにかが変わってしまい、その状況が2戦連続続いてしまうとちょっと個人的にもフラストレーションになりますし、これは僕らじゃどうしようもできないことなので、フラストレーションは溜まりましたけど、こうやって最終的にはまとめあげてここまでこれたという部分では、プラスかなと思っています。明日は2番手からなので、天候が今日よりも激しい雨になる予報でもあるし、レースができるかどうかわからないですが、(今日の)スーパーフォーミュラ・ライツ(のレース)でもクラッシュをたくさんしていたので、まずは生き残ることを前提にして、あとはトップ(のアレジ)がチームメイトなので、まずは2台でぶつかってはいけないと思いますし、その中でいいレースをして優勝できるように頑張りたいと思います」

予選3位
No.39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
「勝てるチャンスはあると思う。しっかりと自分の仕事をして戦いたい」

「ウェット(コンディション)をもともと得意としていて、自信を持って挑んだんですが、公式練習であれっ?っていう感じになってしまって……。オートポリスのウェットの洗礼にあったな、というのが最初の印象でした。その中でもエンジニアさんとしっかりと話し合って予選に挑んだので、結果として表れて良かったと思います。上位1、2位の顔ぶれを見ても同じ世代なので、そういう意味ではちょっと悔しい部分もあるし、僕らがこうやって前に来れたというのも、ピットの順番の影響もあって……。これが本当の順位か正直定かではないし、後ろのほうのピットの人は、結構フラストレーションが溜まったんじゃないかなと思いますね。ベストタイム自体は正直満足のいくアタックではなかったんですが、アタックの機会はたくさんあったので、そういう意味では少し得したな、と。(前方ピットを構える成績を残してくれた)去年のセルモのおふたりに感謝したいと思いますね。

コース上では、100Rって言うんですかね!? 左の出口で川がすごくて何度もそこでクラッシュするシーンがありましたけど、あの気持ちはすごくわかるし、僕自身もそれはわかっていたので予選でしたがマージンを持って走っていたのは事実です。一方で最終セクションはそんなに大きな川があるところはなかったんですが、公式練習のとき、僕はそこが結構遅くて……。予選では一気に改善できた感じでいいグリップがありました。(3回目の赤旗後のアタックでベストラップをマークしたが、リスクを負ってのアタックだったのか?)いやそうではなくて、僕の狙いとしては翌周だったんです。しっかり走らないとタイヤに熱が入らないので、アウトラップに行ってその次の周でアタックに入って、ちょっとセクター1、2の前半まではちょっとタイヤが来ていない(グリップしていない)感じがあったし、セクター3は良かったのですが……。そういうこともあって、翌周にリスクを負って飛び込もうと思っていました。なので納得のいかないというか、納得いかないことが絶対起こりうるセッションだったと思いますが、僕のアタックはそういう感じでした。(雨が強くなってきたので)出すタイミングとしては間違っていなかったですけど、ベストパフォーマンスではなかったかなという印象でした。

予選前のインタビューでは前に並ばないと(決勝での)勝負権がないし、怖いって言ってたんですけど、ちゃんと前に並べてひとまず良かったと思います。どういうスタート方式になるのか__SC(セーフティカー)スタートなのかスタンディングなのかはわかりませんが、集中力を切らさずに(いきたい)。今の予選も本当に長い間クルマに座っていて、集中力が切れないようにするのが大事だったと思いますが、決勝でももしかしたら赤旗中断になったりとかレース時間が延びる可能性がありますが、勝てるチャンスはあると思うので、その中でしっかりと自分の仕事をして戦いたいと思います」

「B.R.MポールポジションAWARD」としてViron Japan株式会社代表取締役CEO 滝川聡様よりB.R.M特製時計が贈られた。

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